Gugenka所属のVTuberとして活動していた東雲めぐさん、エピトさん、鈴山八広さん、天護ねもさんの4名は、9月21日21時からYouTubeライブ配信にて、今後の活動方針についての展望を語った。
この4名は6月の時点で、GugenkaのVTuber事業「Gugenka Universe」の中止により、9月21日以降は個人勢VTuberとして活動していくことを発表していた（関連記事）。
今回の配信では、東雲めぐさんら4名は「はぴのひ」というユニット名を発表。配信に先立ち同日正午には、9月24日より、限定グッズ販売サイトのウェブポンにて「はぴのひ×ウェブポン」を発売することも発表した。
本稿では、今後の活躍が期待される4名の、これまでの歩みを改めて振り返りたい。
Gugenkaとは良好な関係を継続
東雲めぐさんは2018年3月のデビュー以来、エクシヴィの配信システム「AniCast Live」を採用し、SHOWROOMにおける初のバーチャル枠配信者として注目された。デビュー後は当時としては珍しい朝の時間帯に配信をする傍ら、Gugenkaが行うイベントのアンバサダーとしても活動。東京タワーでのリアルイベントや「グミの日」イベントなど、VTuberファン外へ発信する機会をデビュー後から多く経験してきた。VRミュージカル公演やSHOWSTAGEでのライブ公演など、VR関連イベントやサービスの初出演や初回ゲストとして参加することも多く、VTuberとして先進的な活動をしてきた。
また、絵本の読み聞かせ会や、保育園への無料配布、教育系YouTubeチャンネル「ボンボンアカデミーチャンネル」など、子供向けの企画が多いことも特徴だ。
9月21日の20時にプレミアム公開した以下の動画では、フリー活動していく旨をユーモラスに発表。今後もさまざまな方面での活動を期待したい。
一見すると所属元のVTuber事業撤退というネガティブなニュースだったが、今後もGugenkaとは良好な関係が続くことが動画でも明かされた。また、エクシヴィ代表のGOROmanさんも継続的なサポートを申し出ているなど、ポジティブなメッセージが発信された。
また、Youtubeで配信している「うたっておんぷっコ♪」という番組も、明言はなかったが継続する模様だ。ただし、同番組に登場するトオンくん、オンチ卿という2人のキャラクターは、GugenkaのVTuber事業撤退に伴って4名と同様にフリーとなっている。シニカルなワードセンスや独特なキャラクター性が魅力の2人の今後の活躍も要注目だ。
ハピバトは解散、それぞれの活動へ
エピトさん、鈴山八広さん（デビュー当時は「ハチピ」名義）の2人は2019年3月に男性2人組ユニット「ハピバト」としてデビュー。2020年12月にハピバトは解散となり、2人はそれぞれ別の活動をすることが発表された。
エピトさんはVRChatのイベントで司会を担当するといったトーク主体の活動をしており、今後はオリジナル曲の発売など歌手活動も強めていくと語った。鈴山八広さんはゲームプレイ動画や歌ってみた動画の投稿をメインに活動しており、今後はコラボレーションをしながらゲームを極めていくとのこと。
企業勢の活動として最後となる9月20日にはエピトさんが過去を振り返る配信を行った。ハピバト時代のアバターを着用し当時のワールドに赴いたり、関係者が配信中にコメントを寄せるなど、爽やかなセレブレーションを思わせる雰囲気を醸している。
活動形態はデビュー当時と変わるものの、今後はそれぞれの得意分野にフォーカスした活動になるようだ。2人のこれからの動向や他メンバーとの絡みにも注目したい。
天護ねもは歌をメインにした活動を目指す
天護ねもさん（デビュー当時は「ネモゼル」名義）は、パーソル パ・リーグTV公式キャスターとして発表された6人組ユニット「守護っ天使パテピュア」の1人として2019年10月にデビュー。メンバーそれぞれが球団を守護する天使という立ち位置で野球ファンに訴求するVTuberとして活動していたが、2020年11月にメンバーの1人チユキエルが卒業。守護っ天使パテピュア自体も2021年2月で解散となった。天護ねもさんは守護っ天使パテピュア解散後もGugenka所属のVTuberとして活動する旨が発表され、解散の1ヵ月後となる2021年3月に現在の姿となり、天護ねも名義に改めた。
現在は雑談やゲーム配信などの活動をしており、今後は歌をメインに活動したいと抱負を語った。前述のウェブポンにてD賞のイラストを担当するなど多方面に才能を発揮しており、マルチクリエイターとしての今後に期待したい。
配信でははぴのひで歌うオリジナル曲の告知も行われ、メインビジュアルには東雲めぐさんのファンであるつぁけるんさんのイラストを採用することが判明。また、はぴのひのロゴは、東雲めぐさんのファンでV-WaVE PROJECT所属、floorvr公式VTuberとして活動もしているデザイナーの薄荷さんが担当するなど、ファンと協力し合って活動をしていくという姿勢に温かみを感じた。
企業所属からフリーとなり、活動の幅を広げるはぴのひの4人と、トオンくん、オンチ卿の今後の活動から目が離せない。
（TEXT by ササニシキ）
●関連リンク
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