NTTドコモは、XR空間においてユーザーの分身やアイデンティティーとなるアバターを作成し、ユーザーのdアカウントに紐づけて管理できる「ドコモ・アバターポータル」を開発したと発表した。
1月17日からオンライン上で開催するイベント「docomo Open House’22」で本システムを活用する予定だ。
ドコモ・アバターポータル」を用いることで、ユーザーはアカウントをキーにして、作成したアバターを複数のサービスで共通して利用できる。また、複数のアバターを登録して、サービスに応じて適切なアバターを選んで使用することも可能だ。
現在のXRを利用する各サービスはアバターを作成するシステムがそれぞれ異なるため、ユーザーはサービスごとにアバターを作る必要があった。また、サービス提供者はアバター作成のためのシステム構築や管理などにコストがかかるという問題があった。「ドコモ・アバターポータル」は、これらの課題や問題を解決するため、アバターをアカウントに紐づけて登録・管理し、アカウントをキーにして呼び出すことで、作成したアバターを連携するさまざまなサービスで利用することを可能にしている。また、OIDC(OpenID Connect)に対応しているため、連携可能なアカウントを柔軟に追加できるのも特徴だ。
「ドコモ・アバターポータル」では顔写真1枚から本人に似たリアルな3Dアバターを生成することが可能で、身長や体型、髪型や服装を選択することができる。さらに、リアルな3Dアバター以外にも、プリセットのアバターを複数用意しており、自身の顔写真を使いたくないユーザーも利用できる。
今後ドコモは、外部のXRサービスと「ドコモ・アバターポータル」を連携し、多くのサービスで簡単にアバターが使える環境を提供することを目指して技術検証を進めるとしている。
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