メタバースのツールである「VRlite」を展開する株式会社テンアップ(本社:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:金谷 建史)は、次世代のWebサイトのあるべき姿を研究するために「通常サイト、動画サイト、メタバースサイト」を比較し各々の可能性と課題について調査を行った。
実証実験の背景として、各メタバース提供会社のサービスに高アクセスが集まっており、メタバース空間内での滞在時間も長い。また、そこでのアンケート回収率なども高いという数値が出ていることから次世代のWebサイトの可能性を探る研究の一環として実証実験を実施した。
【実証実験の方法】
実証実験では複数人に①通常サイト(写真と文字のサイト)、②動画サイト(文字と動画のサイト)、③メタバースサイト(3D空間の中を動くことのできるサイト)の3種類のサイトを自由に閲覧していただき、調査員が各々のPCの状況、閲覧状況を確認する。また、本実験で使用した①②のサイトは当社が1月から実施しているメタバース実証実験参加企業の企業サイトを使用。③のメタバースサイトサイトはメタバースサービスを提供する複数のイベントサイト(当社以外含む)を使用。実証実験の期間として2022年2月・3月の毎週水曜日に実施した。
■実証実験の結果(一部)について
1.サイトの閲覧について
①通常サイト
通常サイトの場合、ユーザーは写真のイメージを見て文字に関してはスクロールしながら、読むという行為ではなく、流し見、または興味のあるタイトルやキーワード探しのような見方をしている人が多い。
②動画サイト
通常サイトよりは、動画を再生して手を止めるユーザーは多かったものの、流れてくるものを飛ばしながら見ている人が大半で受動的な姿勢でのサイト閲覧の印象が強い。
③メタバースサイト
メタバース体験ができるサイトはアバターの操作にゲーム性があり、能動的にサイトの中を動いており、上記2つよりもサイト滞在時間が長く、またメタバース内で流れる動画も能動的な姿勢で視聴していることからサイト閲覧後のアンケートでも内容を理解していることがわかった。
2.サイトの情報理解について
①通常サイト
ユーザーが文章全てを読む可能性は低いものの、文字で伝えているため文章として正確に伝えることができる。
②動画サイト
視覚と聴覚で伝えるので内容をイメージさせることができる。ただし、テロップが無い場合は文字では伝わらないため、ユーザーが間違って理解してしまう場合がある。
③メタバースサイト
メタバースの中で情報を伝える場合は、「読む」「見る」ではなく、アバターと「話す」に近い。また、360度の世界を共有できるため「体験」している効果もある。これによりセミナーのように臨場感高く伝える効果がありユーザーの印象は非常に高い。
3.その他:信憑性について
テンアップ独自の機能としてアバターの顔部分をWebカメラにする機能があり、会社の代表者等がアバターで自分の顔出しをしながら挨拶や事業内容を伝えると内容についての信憑性も増すとのアンケート結果もあった。
■メタバース実証実験の結果と今後について
1.メタバースの状況と今後の予測
各メタバース企業によってイベントや店舗や会社など色々な試みが行われているが、どれも高アクセスであり、中には数十万人の動員を実現しているものもある。
また、最近では特別なアプリ等を使わないでURLでメタバース内に入ることのできるサービスも増えてきている。これらのことより、今後はURLで入ることのできるメタバースが企業のホームページ等になっていく可能性が非常に高いと考えられる。
2.当社の取り組みについて
今後、多くの企業のサイトがメタバース化されていくことを想定して、当社が使用しているCGをサイト化する為に必要なシステムを各企業やホームページ制作会社に対して無償提供していく予定。
また、複数の実証実験で得られたCG空間作成のコツやWebページとして効果の出る方法、さらに今後想定される課題についても課題解決方法を情報配信をしていきます。
【お問合せ先(会社概要)】
本実証実験に関すること。当社サービスに関すること、または『メタバース化の無償システム』に関することなどご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
会 社 名: 株式会社テンアップ
代 表 者: 代表取締役 金谷 建史
所 在 地: 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
横浜ランドマークタワー7階 NANA Lv 007
連 絡 先: [email protected]
HP : https://www.10up.co.jp/
(当社のサイトもメタバース移行中)