ヘッドハイは7月31日、開発中のゲーム「デモリッション ロボッツ K.K.」のゲーム配信をTwitchで実施した。参加者は東雲めぐさん、ダーダダ・ジェット・ブランコさん、御掬この子さん、エピトさんの4人。同ゲームは4人対戦のアクションゲームで、視聴者がゲームに直接介入できるというインタラクティブな要素が特徴だ。
プレイヤーを「応援」もしくは「邪魔」できる
同ゲームではプレイヤーは解体現場の作業ロボットを操作し、誰が一番破壊できるかどうかを競う。その際、前述用のように視聴者はプレイヤーに対して応援するか邪魔することができる。具体的には、応援することでプレイヤーがゲージが貯まって必殺技を使えるようになるほか、ロボットが破損したときには復活が可能だ。また、妨害用の罠をプレイヤーに向けて落とすことで邪魔できる。
面白いのが、妨害用の罠をゲーム画面に落とすと、落とした視聴者のアカウント名が画面上に表示されるため、ファンコミュニティが出来上がっている配信者がプレイヤーとなった場合に「誰が誰に邪魔をしているのか」が可視化されている点だ。
ゲームが終了すると、リザルト画面に邪魔したユーザーがランキング形式で表示されるため「○○さんめちゃくちゃ邪魔するじゃん(笑)」といったコミュニケーションが生まれるのが面白い。
邪魔するにはポイントが必要で、ポイントは視聴時間ごとに追加される。課金をたくさんした人が勝つというわけでも、妨害をたくさんされていたから負けるというわけでもないゲームバランスも良かった。
視聴者もゲームに参加できる楽しさ
アクションゲームなどのゲーム実況配信はVTuberによる配信でも人気の高いコンテンツだが、デモリッション ロボッツ K.K.はインタラクティブ性があるため、単にコメントやスーパーチャットなどを送るだけでなく、ゲーム自体に介入できるところが楽しいと感じた。
妨害用の罠はクリックしてから画面に落ちるまでに数秒かかるため別のプレイヤーを妨害してしまったり、プレイヤー側でも罠を避けることも可能なことから、単純なクリック操作でありながら視聴者側も白熱できる。
妨害はポイントがないとできないが、ポイントがなくても応援は可能なため、ロボットの破損で動けなくなった推しを応援で復活させられるなど、ただ見ているだけではないゲーム配信になっていた。
まだ開発中とのことだが、完成したさいには推しを応援したり邪魔したり、ファンコミュニティ全体で配信を体験するのが楽しみだ。なお、国内最大のゲーム開発者会議「CEDEC2022」にて8月24日にて本ゲームをテーマにしたセッション「配信者 vs 視聴者多数!ライブ動画配信プラットフォームを活用した、非対称マルチプレイを実現するシステムの構築」が講演予定だ。配信システムに利用している技術の裏側を学べるので、ゲーム開発者で気になる方はチェックしておこう。
(TEXT by ササニシキ)
●関連リンク
・デモリッション ロボッツ K.K.公式サイト
・東雲めぐ(Twitter)、東雲めぐ(Youtube)
・ダーダダ・ジェット・ブランコ (Twitter)、 ダーダダ・ジェット・ブランコ (Youtube)
・御掬この子 (Twitter)、 御掬この子 (Youtube)
・エピト (Twitter)、 エピト (Youtube)