クラスターは5日、オンラインカンファレンスを開催し、同社が運営するclusterについての新要素を発表した。
既存のその都度バーチャル空間をつくる「イベント」に加えて、常設でいつでもユーザーが集まれる「ワールド」を用意。アイテムやフレンドに加えて、ワールド内でユーザーがゲームを作成できる機能をアップデートしていく。サービスのジャンルも「バーチャルイベントプラットフォーム」から「バーチャルSNS」へと改めて、ソーシャルVRに進化していく道を示した。
同時に5日よりスマートフォン版(iOS版/Android版)の配布もスタートした。リリーススケジュールは以下の通り。
・3月5日 常設ワールド、スマホアプリ版cluster
・3月下旬 アイテム機能
・4月上旬 フレンド機能
・4月から順次 ゲーム作成機能
ソーシャルVRは、VRシステムやPC、スマホなどの機器を利用してバーチャル空間にアバターの姿でログインし、他のユーザーと交流できるサービスになる。既存のSNSやMMORPGなどとは異なり、VRシステムを使うことで自分の体を使ってアバターを動かしてなりきれるのが特徴だ。
既存のものでは「VRChat」や「Rec Room」などが存在し、同じ国内では「バーチャルキャスト」もソーシャルVRへの進化を目指している(関連記事)。
clusterの常設ワールドでは、VRM対応のカスタムアバターの姿でログインし、ボイスやコメントで会話が可能だ。1サーバーあたり12人まで接続可能で、13人目からは自動で立ち上がる別のサーバーにつながる仕様になっている。
ゲーム作成機能では、今まで独自のイベント会場をつくれた「clusterSDK」を「Cluster Creator Kit」としてリニューアル。アイテムを持って使い、ダメージを計算するなどのアクションを起こせるようになる。開発者向けにノウハウを伝える「Creators Guide」や、質問や情報交換ができるDiscordサーバー「Cluster Creator Community」も用意した。
スマホ版では、視点の切り替えやコメント、エモーション、マイクなどclusterの機能を「だいたい」そのまま楽しめるとのこと。
ワールドの公開にあたり、ワールドコンテストとフォトグランプリを実施する。
ワールドコンテストでは、SF賞(近未来っぽいワールド)/ダンジョン賞(脱出ゲームや迷路)/お花見賞(春を楽しむ宴会ワールド)/VR蕎麦屋賞(飲食店のワールド)──といった4つのテーマに即したワールドをつくって投稿し、「#clusterワールドコンテスト」のハッシュタグをつけてTwitterに投稿することでエントリーできる。フォトグランプリではclusterワールド内で撮影した画像を「#clusterフォトグランプリ」のハッシュタグをつけて投稿するというものになる。
応募は共に3月31日23時59分まで。ともに入賞するとOculus QuestやAmazonギフトカードなどの商品をプレゼントする。
●関連リンク
・発表内容まとめ(blog)
・ワールドコンテスト・フォトグランプリ(blog)
・cluster(iOS)
・cluster(Android)
・cluster(公式サイト)