VARK「ご注文はうさぎですか?Petit Rabbit’s」バーチャルライブレポート 名物のガチ恋距離演出にやっぱり「心ぴょんぴょん」

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Koiさんの人気マンガを原作に、2014年~2020年の間にTVアニメが3期まで制作された人気作「ご注文はうさぎですか?」(通称「ごちうさ」)の初めてのバーチャルライブが、エンタメ特化型メタバースアプリ「VARK」で実現。9月25日に、「ご注文はうさぎですか?Petit Rabbit’s -ぷちラビバーチャルライブ2022-」が開催された(チケット販売ページ)。

筆者はこれまでVARKで実施してきたVTuberのVRライブなどをレポートしてきたが、アニメのキャラクターによるバーチャルライブは今回が初参加。まさに「心がぴょんぴょんする」ような体験だった。

VRゴーグル(Meta Quest2)、スマホ(iOS、Android)、PC(ZAIKO)から選べる視聴方法のうち、筆者はVRのMeta Quest2を選択。レポートの前に結論から書くと、「Petit Rabbit’s」の5人と同じ時間、同じ空間でライブを楽しめたので、このVRでのリアルタイム視聴を最もお薦めしたい。


「Petit Rabbit’s」初のキャラクターライブ

「ごちうさ」のメインキャラクター、ココア(CV:佐倉綾音)、チノ(CV:水瀬いのり)、リゼ(CV:種田梨沙)、千夜(CV:佐藤聡美)、シャロ(CV:内田真礼)によるユニット「Petit Rabbit’s」。「こころぴょんぴょん待ち」という可愛く謎なフレーズで「ごちうさ」人気の起爆剤となった第1期オープニングテーマ「Daydream café」やキャラクターソングなど数多くの持ち曲があり、イベントなどでも披露されてきた。

そのときの「Petit Rabbit’s」は、当然、キャラクターボイスを担当する佐倉さん、水瀬さん、種田さん、佐藤さん、内田さんという声優によるユニットだ。しかし、本公演はココア、チノ、リゼ、千夜、シャロの5人による「Petit Rabbit’s」のキャラクターライブなのだ。

アニメのキャラクターライブを視聴するのは初めてだったため、はたして心の底から楽しめるのかという一抹の不安もあったが、開演直後からの約40分間、「Petit Rabbit’s」の5人を凝視し続けることになった。


人気曲「Daydream café」でライブが開幕!

いつの間にかVARKアプリ内の広場も「ごちうさ」仕様にデコレーション。現実世界でライブに行くようなテンションの高まりを感じながら、ライブ会場であるドームに移動した。VARKお馴染みのカウントダウンの後、暗転したステージが明るくなると、「Petit Rabbit’s」の5人が登場。昨年より開催された「ご注文はうさぎですか?展 Café Lumière」の描き下ろしイラストの衣装を再現した5人は、3Dモデルのクオリティも高く、まったく違和感を感じさせない。逆に、自分がココアたちと同じ空間にいることが不思議になってくる。

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5人は、1曲目からいきなり、作品を代表する人気曲「Daydream café」を披露。アニメ1期のオープニングテーマなので、初めてのキャラクターライブの開幕には最も相応しい曲だが、いきなりクライマックスのような感覚もあり、少し意表を突かれた。

聴こえてくる歌声はキャラクターボイスの5人の声なので、もちろん聴き慣れているのだが、目の前で可愛く元気に踊るココアたちを観るのは、初めての経験。ダンスなどキャラクターの動きを担当するのは、プロのモーションアクターだが、おそらくダンスや細かな仕草には、個々のキャラクター性も加味されている模様だ。

いつも元気で明るいココアのダンスは動きも大きく、跳ねるようなバネも感じさせる。一方、大人しい性格のチノは、みんなと同じように元気に踊っているのだが、ココアや運動神経抜群のリゼに比べると、少しダンスはおとなしめ。時折、少し恥ずかしいのかなと思わせるような動きも見える。そして、可愛いシャロはいつ観ても可愛く、独特の落ち着きがある千夜のダンスも隙がなく完璧だ。すべては、バーチャル空間で「Petit Rabbit’s」の5人に会えているという初めての状況に飲み込まれた結果の錯覚なのかもしれないが、キャラクターライブとしてのクオリティの高さは1曲目から確信できた。


最初のMCでは、「一緒に楽しい日にしよー! モフモフは正義! みんなのお姉ちゃん、ココアだよ!」といった具合に、アイドル風の名乗りも交えながら順番に自己紹介。そのときの仕草も5人それぞれのキャラクター性にぴったり。他のメンバーの名乗りに一番大きなリアクションをして、常にせわしなく動き続けているのがココアというのも解釈一致だ。

続いて、5人曲でさらにダンスの激しい「宝箱のジェットコースター」を披露。5人の動きの個性が、さらに明確になったように感じた。ラストのサビでは、5人がステージから下りて、最前列で観ている筆者の目の前に登場する。VARKライブ名物のガチ恋距離で、こちらをじっと観ながら歌い続ける。最後は、笑顔で手を振りながら2曲目が終了した。

3曲目「一匙のお姫さま物語」(読みは、「アイスクリームファンタジア」)も5人の曲。フォーメーションダンスが、より複雑で移動距離も大きくなる中、チノやシャロは一生懸命、覚えたダンスを踊っている風なのだが、急に手を振り出したりするなど余裕のあるココアが面白い。


デュエット曲やトリオ曲のキャラソンも披露!

4曲目の「Rabbit Hole」は、ココアとリゼのデュエット曲。すると、客席の左隣にチノと千夜が、右隣にはシャロが来てくれたのだ。「Petit Rabbit’s」のメンバーに挟まれた席で、「Petit Rabbit’s」メンバーのライブを観る。「ごちうさ」オタクが観ている勝手で都合の良い夢のようなシチュエーションだ。

続いて披露された、千夜とシャロの「ずっと一緒」と、チノ、リゼ、シャロのトリオ曲「VSマイペース」のときも、残りのメンバーは両隣で一緒に応援してくれる。VRライブのため、ステージにいるメンバーと、すぐ隣にいるメンバーを同時に観ることはできないのだが、ココアやチノは隣にいるとき、たまに、こちらを観てニッコリ笑ってくれるのに対して、シャロ&リゼとは、ほとんど目が合わない。単に、隣を見るタイミングが悪かっただけかもしれないが、2人と目が合わないことも解釈一致と喜んでいる自分がいた。

最後は、第1期最終羽のエンディングテーマで、「Daydream café」のカップリング曲でもある「日常デコレーション」を5人で披露。全7曲のミニライブながら、最初から綺麗に流れの整った満足度の高いセットリストだった。


アニメ「ごちうさ」が大好きでキャラクターのココアたちへの愛着は大きく、5人の声優によるユニット「Petit Rabbit’s」のライブや歌も好きなため、開演前は、このバーチャルライブを楽しむため、どのようなスタンスで観るべきなのかと考えてもいた。しかし、ライブが始まるとそんな理屈っぽいことは関係なく、同じ空間にいて、目の前のステージで歌い踊り、話すココアたちに夢中になっていた。

終演後、冷静になってから気づいたことだが、演出家やアニメーターがビジュアルや動きを描き、声優が声を当てるアニメのココアたちと、3Dモデラーとモーションアクターがビジュアルと動きを生み出し、声優が声を当てているバーチャルライブのココアたちが、同じように可愛く魅力的なのは、当たり前のことかもしれない。きっと、「ごちうさ」ファンなら、同じような感覚になれたはずだ。

キャラソンも含めて、すべてがアニメ第1期の曲で構成された今回のバーチャルライブ。このセットリストは、2期と3期の曲によるバーチャルライブへの伏線だと信じたい。

VARKのライブは、アーカイブ視聴のできない公演も多いが、この公演はVARKアプリ内の施設「シネマ」で、ライブ本編を録画した360度動画を視聴可能(有料。視聴期限は10月10日23時59分まで)。リアルタイムのVR視聴とまったく同じものではなく、視聴したときの感覚も少し異なるようだが、残念ながらリアルタイム視聴できなかった人には、ぜひお薦めしたい。Café Lumière衣装で歌い踊る5人の姿を観られるだけでも、十分に心がぴょんぴょんするはずだ。


●セットリスト
1. Daydream café
2. 宝箱のジェットコースター
3. 一匙のお姫さま物語
4. Rabbit Hole
5. ずっと一緒
6. VSマイペース
7. 日常デコレーション

©Koi・芳文社/ご注文はBLOOM製作委員会ですか?

(Text by Daisuke Marumoto

 
 
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