松竹、MRゴーグル「 HoloLens 2」で歌舞伎を鑑賞するコンテンツを開発 舞台演劇の拡張体験

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松竹株式会社

松竹株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:迫本 淳一、以下「松竹」)は、MR(Mixed Reality:複合現実)ヘッドセットを装着し歌舞伎を鑑賞するコンテンツを開発し、大阪松竹座で行われる10月歌舞伎公演にて実証実験を行います。

■MRコンテンツ内容 体験者はMicrosoft社製のMRヘッドセット「Microsoft HoloLens 2」を装着し、歌舞伎舞台の光景に重ねて表示される登場人物紹介や歌舞伎の見どころなどの字幕や、追加される映像表現を視聴いただけます。字幕は英語翻訳も行い、これまで歌舞伎に親しみの無かった外国人の方も含めて、幅広いお客様にお楽しみいただける環境を提供します。また、聴覚に障碍があるお客様には、文字情報として提示することでバリアフリーなサービスとしても有効になります。

                              (イメージビジュアル)

■事業展望
 舞台演劇を代表とするライブエンタテイメントへのMRの導入は、現実世界ではできない表現をデジタルの力を用いて実現し、表現や演出の幅を広げるリアルとバーチャルが融合した次世代型エンタテインメント創造事業の一環になります。昨今のデジタル技術の加速度的な発達からも、近い将来には事業化が可能なサービスに成長することを期待しています。MR技術は現実世界に無いものをまるでそこにあるかの如く表現できる技術です。舞台上の物理的制約をMRで代替することで、いままで開催できなかった公演を実現できます。新しいお客様との接点を構築し、新しい収益機会を生み出す事業として継続的に取り組んで参ります。

実証実験の開催概要

<公演情報>
大阪松竹座 10月公演 日本怪談(Jホラー)歌舞伎 貞子×皿屋敷
『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』
公演期間 : 2022年10月3日(月)~25日(火)
詳細は歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」をご参照ください。
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/play/771

上記公演の一部期間、一般募集したモニターを対象にMR歌舞伎鑑賞会を開催し、事業検証を行います。
これは、令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト補助対象事業として実施します。
実施時期: 2022年10月18日(火)~24日(月)
体験者:一般募集による鑑賞モニターを対象に実施 
※募集は終了しております。

【 株式会社イヤホンガイド 】
本コンテンツの「MR字幕」を制作担当。
これまで、音声ガイド(イヤホンガイド)と字幕ガイド(G-marc)を通じて、目の前の舞台にプラスアルファの解説情報を提供し、舞台観劇のハードルを下げ、より多くの方にお楽しみ頂けるようなコンテンツ作りをして参りました。新しいツールであるMRゴーグルを使った試みでは、空間上の様々な場所に解説の表示が可能になります。MRという特性を活かし、よりエンターテイメント性のある解説表示や、満足度の高いコンテンツの提供を目指します。

【 MRヘッドセット 「HoloLens2」 】

本件で使用するMRヘッドセット「HoloLens2」とは、Windows を搭載し、物理世界とデジタルを融合するホログラフィックコンピューターです。
詳細は下記 Web サイトを参照ください。

https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens/日本マイクロソフト株式会社
https://www.microsoft.com/ja-jp/
※Microsoft、HoloLensは、米Microsoft Corporationの米国および
 その他の国における登録商標または商標です。

【実際のMRヘッドセットからのビジュアル】

(※MRヘッドセットを装着すると、定式幕の前に公演タイトルが立体的に表示される)

​【モニター体験者の声】
※10月17日に、体験会を実施。

すごく楽しめた。MRヘッドセットを装着した二幕目以降は、本来であれば意味が分からないところもスムーズに理解することができ、世界観に没入することができた。ヘッドセット上に全ての情報が出てくるので、集中が切れることなく、演目を楽しむことが出来た。(東京都・男性)

今までの観劇では、舞台上の演出に集中するあまり、耳からの情報を聞き漏らしてしまうことがあったが、視覚情報で漏れなく情報を取得することができ、コンテンツを余すことなく楽しむことができた。将来的には、観劇時のMRヘッドセットの利用を、お客様が自由に選べるようになってもいいと思う。(東京都・女性)

古典で見てみたい。(大阪府・女性)

[MRコンテンツ開発会社紹介]
歌舞伎製作:松竹株式会社
MRコンテンツ制作:松竹株式会社
字幕制作:株式会社イヤホンガイド
MRデザイン、CG制作:株式会社HERE.
システム開発:カディンチェ株式会社
技術協力:日本マイクロソフト株式会社    

令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト補助対象事業
(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)

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