個人勢からメジャーデビュー! VTuberドリームのトップランナー七海うららさん、Figaroさん【VTuber見つけ隊】

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VTuberといえば、2017年末〜2018年頭に爆発的に伸びてから5年経った今でも、次々と新人がデビューしているアツいジャンルだ。一方で、多くのVTuberさんから新しい「推し」を探そうとすると時間がいくらあっても足りないはず。

そんなVTuber好きなアナタに、今チェックしてほしい才能をオススメするのが本連載の「VTuber見つけ隊」。ライターとして、はてな匿名ダイアリーの記事「個人/中小運営のVTuberをみたらみんなスキルが高かった」で慧眼を知らしめたむちむちぷにぷに氏を招聘し、毎週1本をお届けしていく。

・過去の連載記事はこちら → VTuber見つけ隊


「推し活」の一つの楽しみに、「推し」の夢を応援し、その叶う過程をリスナー一同で共通の体験として味わうことがあるだろう。世の中には万単位のVTuberがいて、その夢も多種多様だ。そんな夢の中でも、歌手としてメジャーデビューというのは、ひときわ大きな引力を持つ。今回は、個人勢としてスタートし最近メジャーデビューを果たした七海うららさん、Figaroさんをご紹介したい。


5月12日にavexからメジャーデビュー!
大病を乗り越えVsingerとして輝く七海うららさん

5月12日にavexの「muchoo」レーベルからメジャーデビューが決まった七海うららさん。つい先日3D化も果たした。七色の声を武器に2020年からセルフプロデュースの個人勢Vsingerとして活動を始めた七海さんは、すでにYouTubeチャンネル登録者34万人を突破。楽曲も複数リリースしてきた。歌唱力を活かした歌ってみた動画も多く、中には自身でイラストも手がけたMVもある。TikTokでの活動も積極的だ。

パラレルシンガーである七海さんは、顔こそ出さないものの、実写の姿を公開することもある。現実とバーチャルを行き来する活動スタイルだ。バーチャルとリアルで衣装や髪の雰囲気を近づけているところにもこだわりを感じる。

夢に向かって全力で突き進みメジャーデビューも叶えた七海さんは、そのパワーが生まれたきっかけとして、大病からの復帰も挙げている。脳腫瘍と乳がんからの「がんサバイバー」である体験談を通じて、社会に検診の重要性を啓蒙をすると同時に、だからこそ好きなことで全力で生きていこうという彼女のスタンスも伝わってくる。

フリートークでは親しみやすい口調のお姉さんとしての側面も見せてくれ、歌とともにそのキャラクターにもファンになってしまうことだろう。

・Twitter:https://twitter.com/773urara
・YouTube:https://www.youtube.com/@773urara


歌い手から個人V、そしてポニーキャニオンから
メジャーデビューしたFigaroさん

元々は歌い手として活動していたFigaroさんは、2020年からVTuber/Vsingerとして活動を開始。歌枠の数が多く、週に10回もの歌枠をすることもある。2021年にはワンマンライブも開催しており、歌手として精力的に活動している。つい最近、3D化も果たした。

Figaroさんは2022年10月にユプシロンさん、遊喰らせつさん、紫ヶ内ムゲイさんらと共に、4人組のユニット「SODA KIT」を結成。最初は正体不明の #60日後に始動する歌い手グループ としてTikTokYouTubeのアカウントをスタートさせ、圧倒的な歌のかっこよさで即座にファン数を増やしていった。12月にメンバーがFigaroさんたちであることが発表されると、地上波番組タイアップなど次々と快進撃を続け、今年2月、ポニーキャニオンからメジャーデビューシングル「DRAMA」をリリースした。翌月3月にはセカンドシングル「コンテンダー」をリリースしている。

個人活動からグループ結成を経てメジャーデビューという来歴だが、今も個人での配信を旺盛に行っている。深夜帯には「すやラジ」と題した睡眠導入歌枠もよくやっているのだが、そのタイトルの通りの、落ち着いた語り口調を聞かせてくれている。

・Twitter:https://twitter.com/Figaro_qp
・YouTube:https://www.youtube.com/@Figaro_qpt


ソニーミュージックのVEEのようにレーベル自らVTuberを手がける動きもある一方で、個人活動から始めてメジャーの舞台に駆け上がる人もいる。こうした幅の広さこそが、バーチャルの魅力かもしれない。


(Text by むちむちぷにぷに)