花譜などのアーティストと連携 KDDI、クラウドレンダリングで360度自由視点を実現した「αU live」提供

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KDDIは24日、3D音楽ライブ配信サービス「αU live」の提供を開始すると発表した。クラウドレンダリングを活用し、ユーザーの視点をライブ会場内で自由に動かせる(360度自由視点)うえ、高品質も実現するというのが特徴になる。

今後は、KAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルシンガー「花譜」(かふ)をはじめとしたさまざまなアーティストと連携して、αU liveでコンテンツを配信していく。


YouTubeなどで配信されるバーチャルタレントの音楽ライブといえば、複数の決められた位置にあるカメラでとらえた映像を配信元がスイッチングしながら中継することが多い。

一方で、360度自由視点では、メタバースでライブを見るようにユーザーが自由に動いて視聴位置を決められるが、その視点からの見え方をリアルタイムで生成(レンダリング)する際には、視聴端末の描画性能で画質が変わってくる。例えばスマートフォンなど性能が限られる端末では、高画質を実現するのが難しい状況だ。

そこでαU liveでは、Google Cloud のクラウドレンダリング技術である「Immersive Stream for XR」などを活用し、より多くの端末で自由視点と高画質を実現したという。


なおαU liveの視聴には、「Google Chrome」や「Safari」などのウェブブラウザーを利用。Android/iOS端末のほか、WindowsマシンやMacでも視聴可能だ。すでに10月21日に「αU live presents KAMITSUBAKI SPECIAL ARCHIVES KAF / FUKAKAI2 Q1」として花譜の過去のライブを配信した。

 
同時にバーチャルタレント「Kizuna AI」を生み出したActiv8に出資したことも明らかにしている。αU liveでActiv8が提携するアーティストのライブを実施したり、Activ8が制作するコンテンツを提供していくほか、2024年度を目途に新たなアーティストの創出を目指す。

 
 
●関連リンク
プレスリリース
αU live(公式サイト)
αU live(YouTube)
花譜(公式サイト)
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