三菱UFJ信託銀行株式会社
三菱 UFJ 信託銀行株式会社(取締役社長:長島 巌、以下 三菱 UFJ 信託銀行)、monoAI technology株式会社(代表取締役社長:本城 嘉太郎、以下monoAI)は、分散型ID(Decentralized Identifier、以下DID)*1とデジタル証明書(Verifiable Credential、以下VC)*2を用いたメタバース空間「KAMITSUBAKI STUDIO presents バーチャル謎解きミステリー『魔女(まじょ)謎(なぞ)解(とき)』with HELLO OSAKA」(以下 魔女謎解)*3での活動履歴証明に関する実証実験を実施します。
本実証実験の技術パートナーであるTOPPANデジタル株式会社(代表取締役社長 坂井 和則、以下 TOPPANデジタル)、及びZEROBILLBANK JAPAN株式会社(代表取締役:堀口 純一、以下ZEROBILLBANK)の協力のもと、メタバース(仮想空間サービス)の新規利用者を想定した、個人情報の登録を不要とする利用データの保管を検証します。
三菱 UFJ 信託銀行、monoAIは、本実証実験を通じ、メタバースにおける新事業の創出に取り組み、安心・安全なデジタル社会を形成することに貢献します。
■実証実験の概要
三菱UFJ信託銀行及びmonoAIは、昨年3月にメタバースのサービス認証機能の実証実験を実施後、DID/VCのメタバースにおけるユースケースを検討してきました。本実証実験では、事業者がユーザに関する情報取得の多寡を適切にした仕組みを用いて、個人及び事業者の双方にとって安心・安全なデータ連携の在り方、処理フロー、パフォーマンス、ユーザビリティ、イベントへの寄与度について検証します。
実施場所:メタバースプラットフォーム「HH cross EVENTS*4」
検証項目:
① VCでの情報連携
魔女謎解DB(データベース)にユーザの個人情報を保持しなくとも、ユーザを識別可能なVC(セーブVC)を発行。ユーザはセーブVCを使って、イベント内の中断した地点から再開可能の有効性を検証します。
②DIDを活用したデータ・マーケティング
ユーザが必要に応じ、魔女謎解DBに個人情報を登録することでVCとDIDを紐付けし、ユーザのイベント参加状況などのデータを登録以前に遡って分析の可能性を検証します。
③VCを活用し、バーチャルから現実社会への送客
「魔女謎解」を完了したユーザに対し、「魔女謎解」以外のイベントや現実社会でのキャンペーンなどに利用可能なVC(クリアVC)を発行し、VC活用の拡張性を検証します。
■今後について
三菱UFJ信託銀行とmonoAIは「魔女謎解」で発行されたVCの、現実社会や、別のメタバースイベントへの活用などへの拡張性について共同で継続検証していきます。
*1 DID: Decentralized Identifiers(分散型識別子)。World Wide Web Consortium (W3C)が提唱している国際標準規格
*2 VC: Verifiable Credentials(検証可能な属性情報)
*3 魔女謎解: https://the-witchs-mystery.jp
*4 HH cross EVENTS:デジタル空間に存在する大阪・梅田や、阪神甲子園球場にて開催される様々なバーチャルイベントに参加できる専用アプリ
◆TOPPANデジタル株式会社(https://www.digital.toppan.com/ja/)について
TOPPANデジタルは、TOPPANグループが提供する商品・サービスにデジタル技術で横串を通し、市場の非連続な変化で複雑・高度化するお客さまの課題に付加価値をつけてお応えすることを目的に、2023年10月に事業を開始しました。TOPPANデジタルがアイデンティティ管理基盤として提供している「AVATECT®」は、個々人のIDに、アバターやデジタル証明(VCやNFTなど)などのデジタルデータを関連付け、電子すかしやブロックチェーン技術などにより、個々人のアイデンティティを管理・証明する基盤サービスです。
◆ZEROBILLBANK JAPAN株式会社(https://zerobillbank.com/)について
DID(Decentralized Identifier)の基盤技術をベースに、デジタル証明書のスムーズな作成と検証を可能にする新たなデジタル証明発行・検証基盤「ZBB-CERT」を提供しています。今回の実証実験に際し、ZBB-CERTは本番環境を前提に設計・実装されております。このサービスを通じて、ZEROBILLBANKはデジタル証明の作成と検証のプロセスを革新し、より高度な認証体験を提供することを目指しています。