企業のメタバース活用が目立つ様になってきた昨今。6日には、モスバーガーで知られるモスフードサービスがメタバースのひとつ「VRChat」上にて独自ワールド「モスバーガー ON THE MOON」をオープンさせた。VRChatのアカウントをつくることで、誰でもVRゴーグルやPCの画面で無料でアクセスできる(ワールドへのリンク)。
9月14日により発売する新商品「月見フォカッチャ」と「バーベキューフォカッチャ」に合わせ、
・「美少女戦士セーラームーン」を起用した新CM放映(下記)
・星街すいせい、TAKU INOUEの音楽プロジェクト「Midnight Grand Orchestra」とのコラボ動画
……といった2つと一緒に展開しているキャンペーンになる。
さらに6日、「モスバーガー ON THE MOON」上で記者発表会を実施し、プレスやインフルエンサーにワールドをお披露目した。筆者も実際に体験してきたので、主にワールドの魅力を写真でお伝えしていこう。
「芸こま」なワールドの作り込みにも注目
マクドナルドやロッテリア、ケンタッキーなど、日本のファストフード業界において秋といえば「月見」の商品が出揃う時期だ。実は今までモスバーガーは今までこの「月見」商戦に参加していなかったが、消費者から「すべてのチェーンで『月見』をコンプリートしたい」という声があり、その期待に応えるために50年の歴史で初めて「月見」の「月見フォカッチャ」を発売した……という流れだ。
VRChatの「モスバーガー ON THE MOON」では、その名の通り、月面にあるモスバーガーの店舗に入り、厨房で「月見フォカッチャ」など4種類をつくる体験が可能だ。個人的には、友達と訪れてフードやドリンクをつくって持ち出し、店内外で写真を撮るというフォトスポット的に利用するのがいいのではと感じた。
VRChatでは、バーチャルならではの体験だったり、美しさや世界観を作り込んだワールドが目立ちがちなので、案外、普段リアルの世界でよく見る光景で写真を撮れるというのはレアなのかもしれない。
1点だけ注意したいのは、CGなので実際に口にできないのが心残りになり、9月14日以降に実物を食べに行きたくなってしまう魔法にかかってしまうこと。リアル&バーチャルで同じ光景で写真を撮れるという点でも珍しいので、VRChatファンならぜひ訪れておきたい。
(TEXT by Minoru Hirota)
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