角川ドワンゴ学園は、N高等学校(以下、N高)とS高等学校(同S高)において今月より、VR技術を活用した学習ができる「普通科プレミアム」を開始する。
これまで、N高は2016年度の第1回入学式より、VRゴーグルを利用した沖縄本校体験や、バーチャル入学式など積極的にVR/MR技術を利用してきた。
今年も、本日17時よりVRSNS「cluster」を利用し、隈研吾さんの設計によるVR空間の校舎 「学びの塔」にてバーチャルライブ入学式を実施した。また、今年度からは茨城県つくば市に本校を置く「S高等学校」も開校。今年の両校を合わせた新入学生の数は7304名となり、N高とS高の合計生徒数は5月1日に1万8731名となる予定だ。
両校では、「普通科プレミアム」を受ける生徒に向け、今年度より実施するVR授業にて使用する一体型VRゴーグル「Oculus Quest 2」を配布している(関連記事)。「普通科プレミアム」を受ける生徒は新入生の約4割となる約4000名。
1日時点では、VRにて履修可能な授業は、全体の6984本のうち2341本となり、全体の33.5%がVRに対応している。現在、S高校長の吉村総一郎さんなどが、Twitterを通し、実際のVR授業の様子などを伝えている。VR授業は、ドワンゴおよびインフィニットループが開発した「バーチャルキャスト」を採用しており、生徒はカスタムキャストなどを利用した自身のアバターなども利用できるとのことだ。
授業は、今後もVR対応を進めていき、今年度内には過半数の授業がVR空間内で履修できるようになる予定だ。
(TEXT by Ko Onda)
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