台湾HTCは日本時間12日、本日と明日開催のコンベンション「VIVECON 2021」のカンファレンス「VIVECON keynote event」内にて、同社の新製品となるVRゴーグル「VIVE Focus 3」と「VIVE Pro 2」の詳細を発表した。
「VIVE Focus 3」はエンタープライズ版での販売となり、価格は13万900円、「VIVE Pro 2」は2ヵ月間のVIVEPORTインフィニティメンバーシップが付属し、10万3400円となり、両製品とも6月の販売を予定している(以上、税込)。なお、「VIVE Pro 2」は、こちらの販売ページより予約を受け付けている。
まず、各製品のスペック表を見ていこう。
●VIVE Focus 3
・解像度:2448 × 2448ピクセル (片目)
・リフレッシュレート:90Hz
・視野角:120°
・プロセッサー:Snapdragon XR2
・トラッキング:ヘッドセット付属4点カメラ
・連続使用:最大2時間(交換可能バッテリー)
●VIVE Pro 2
・解像度:2448 × 2448ピクセル (片目)
・リフレッシュレート:90Hz、120Hz
・視野角:120°
・コネクター:USB 3.0、 ディスプレイポート 1.2
・トラッキング:SteamVR Tracking 1.0 or 2.0
まず、両製品共通して両目5Kの高画質を実現している。視野角に関しても120°と「VIVE Pro」や「VIVE Focus Plus」など従来のVIVE製品での110°より広くなっている。
一体型VRゴーグルとなる「VIVE Focus 3」にはQualcommのプロセッサー「Snapdragon XR2」を採用した。パフォーマンスを向上させるため、冷却ファンも導入している。
バッテリーは、最大2時間の連続使用となり、交換可能だ。クイック充電にも対応しており30分で最大50%充電ができる。
また、新しいコントローラーについても公開した。6DoFのサポート、人間工学的に配置されたボタンとトリガー、およびタッチセンサーを搭載している。
「VIVE Pro 2」は、デザインは従来の「VIVE Pro」と大きく変わらないが、高画質・広視野角となり、リフレッシュレートは最大120Hzを実現した。
これまで同様、同製品にはフェイシャルトラッカーや、ワイヤレスアダプターなど、VIVEアクセサリと互換性がある。また、フル解像度モードにはDisplay Stream Compressionを搭載したDisplayPort 1.4以降が必要となるが、Display Port 1.2との後方互換性を維持している。DSCの利用はVRゴーグルの中では初めてだという。
(TEXT by アシュトン)
●関連リンク
・「VIVE Pro 2」予約販売ページ
・「VIVECON 2021」特設サイト
・「VIVE Focus 3」製品ページ
・「VIVE Pro 2」製品ページ
・HTC VIVE公式サイト