KDDIとKDDI総合研究所は、5Gによるクラウドレンダリングやスマートグラス、バーチャルヒューマンを活用して、アパレル業界における商品の企画、デザイン時のサンプル制作をDX化する取り組みを発表した。
両社は今後、アパレル業界における企画、デザイン、販売・プロモーション、生産などのサプライチェーン全体のDXを支援し、サンプルレスで資源の無駄がないサステイナブルなモノづくりに貢献する。
現在のアパレル業界は、1つの商品を生産するまでの企画、デザインの段階において多くの実物サンプルが制作されており、そのために多くの時間とコストがかかり、廃棄処分される布地も大量に発生している。
本取り組みの第1弾として、上記の課題に対し、実物と同等の高精細な3DCGの衣服をバーチャルヒューマンに着せて確認できるシステムを開発。これによって、実物のサンプルがなくても実寸大で商品を確認することが可能になり、サンプル制作におけるリードタイムの短縮、コスト削減に繋がるほか、商品のイメージをリモートで共有可能になる。本システムは新たなライフスタイルを提案する調査・応用研究拠点「KDDI research atelier」(東京都港区)で9月10日〜12月28日まで展示する。
本システムは、9月21日からイタリアで開催されるミラノファッションウィーク初日のコンテスト「Unicorn Fashion Award」に出展予定。また、システム内のモデルを務めるバーチャルヒューマン「coh」は今後もSDGsに関する発信をしていく。
●関連リンク
・株式会社島精機製作所(ホールガーメント)
・株式会社FMB(3DCG制作)
・Aww Inc.(着せ付け・ポージング)
・Mawari Inc.(NrealLightへの表示・VPSの実装)
・au VISION STUDIO
・KDDI research atelier