YCAM、日本庭園「雪舟庭」をバーチャル体験できるインスタレーションを展示

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山口情報芸術センター[YCAM]では、メディアテクノロジーを用いて制作された山口市の常栄寺庭園(通称:雪舟庭)のデジタルアーカイブを体験できる展覧会「Incomplete Niwa Archives ─ 終らない庭のアーカイヴ」を10月8日より開催する。

日本庭園は海外からも注目度の高い重要な文化資源であり、アートや建築といったさまざまな場面で再注目されている。YCAMは2019年度から、日本庭園研究者の原瑠璃彦とともに、日本庭園の新しいアーカイブを研究開発する「庭園アーカイヴ・プロジェクト」を実施しており、本展はその成果のひとつとなる。

本展では、いわばバーチャル庭園を体験できるインスタレーション作品を展示する。「雪舟庭」の名で知られる山口市の常栄寺庭園を3Dスキャンなどの映像技術や立体音響、バイオテクノロジーなどを駆使して収集した日本庭園のさまざまなデータを基に、庭のアーカイブを作成。さながら現実の庭のように体験できる。

■原瑠璃彦(はら・るりひこ)
1988年生まれ。静岡大学専任講師。東京大学大学院総合文化研究科博博士課程修了。博士(学術)。日本の庭園、能・狂言をキーワードに主な業績に共著『Promise Park』(workroom press、2017)、『中世に架ける橋』(森話社、2020)、共編著『翁の本』シリーズ(凸版印刷株式会社、2020-21)等。また、パフォーマンスや展覧会などの創作の現場に関わる活動として、これまで、坂本龍一+野村萬斎+高谷史郎による能楽コラボレーション「LIFE-WELL」(2013)、ムン・キョンウォン+YCAM「プロミス・パーク ― 未来のパターンへのイマジネーション」展(2015)に参加。

<開催概要>
【タイトル】原瑠璃彦+YCAM共同研究成果展示 Incomplete Niwa Archives ─ 終らない庭のアーカイヴ
【会期】2021年10月8日(金)~2022年1月30日(日)10:00~19:00
【場所】山口情報芸術センター[YCAM]2階ギャラリー
【料金】入場無料
【休館日】火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
【URL】https://special.ycam.jp/niwa/

●関連リンク
山口情報芸術センター[YCAM]