松竹は、CG背景と俳優の演技をリアルタイムで合成して演出する、史上初の歌舞伎「META歌舞伎 Genji Memories」を、1月25日の21:30より上演すると発表した。本日よりチケットの販売を開始する。
本作品は、歌舞伎俳優、人気アニメの脚本家・演出家、そして「代官山メタバーススタジオ」のバーチャルプロダクションの技術チームがタッグを組み、「源氏物語」の古典の和の世界を描く、新感覚のライブ配信公演だ。
平安時代を緻密に再現したバーチャルセットと、歌舞伎俳優の実写映像をリアルタイム合成することで、まるでその俳優が平安時代にいるかのような没入感を生み出す。歌舞伎の舞踊と最先端技術を組み合わせ、従来の制作手法の枠を超えた舞台演出が見どころのひとつとなっている。
今回公開された本作のメインビジュアルでは、光源氏を取り巻く個性豊かな女性達をイラストで表現。そして、中村隼人演じる光源氏のキャラクタービジュアルは女性たちの狭間で揺れ動く憂いある表情を美しく表現している。
併せて、光源氏と義理の母との「禁断の恋」を描いたオーディオドラマ「META歌舞伎 Genji Memories -序章藤壺の章-」をYouTubeにて無料公開した。公演に先駆けて、本作の世界観を楽しめるコンテンツとなっている。
<公演情報>
【タイトル】META歌舞伎 Genji Memories
【開催日時】
(1)LIVE生配信:022年1月25日(火)21:15開場/21:30開演
(1月26日(水)10:00〜1月31日(月)までの見逃し配信付き)
(2)特典映像付きアーカイブ配信:2022年2月2日(水)22:22〜2月8日(火)23:59
【料金】
(1)LIVE生配信:2500円
(2)特典映像付きアーカイブ配信:3000円
【購入/視聴サイト】公式動画配信サービス「ミレール」 https://mirail.video/title/4810158
<作品情報>
【出演】中村壱太郎、中村隼人
【総合演出】春虹(中村壱太郎)
【脚本】横手美智子
【演出】西澤千恵、株式会社HERE.
【制作協力】株式会社アロープロモーション、カディンチェ株式会社
【制作】ミエクル株式会社
【製作】松竹株式会社
【公演詳細】歌舞伎美人HP(https://www.kabuki-bito.jp/news/7235)
【公式Instagram】https://www.instagram.com/metakabuki.studio/
<あらすじ>
光源氏17歳。正妻・葵の上とのすれ違いに悩むなか、未亡人である六条御息所、純粋無垢で素直な夕顔とのはざまで揺れ動き、翻弄されていく……。光源氏役に中村隼人を迎え、葵の上、六条御息所、夕顔、藤壺(声のみ)、玉鬘(声のみ)の五役を中村壱太郎が演じ分ける。歌舞伎×バーチャルプロダクション×アニメ演出による新感覚エンターテインメント。千年読み継がれる恋愛小説「源氏物語」の新章開幕!
<出演者情報>
■中村壱太郎(なかむら・かずたろう)
1990年生まれ。中村鴈治郎の長男。祖父は四世坂田藤十郎。1995年1月大阪中座「嫗山姥」の一子公時で初代中村壱太郎を名のり初舞台。2014年9月日本舞踊の吾妻流七代目家元吾妻徳陽を襲名。近年では「金閣寺」の雪姫、「吉田屋」の夕霧など大役を勤める。女方を中心に歌舞伎の舞台に精進しつつ、2016年8月新海誠監督作品、映画「君の名は。」ではヒロイン三葉と四葉の姉妹が舞う巫女の奉納舞を創作。2020年7月新感覚の歌舞伎とアートのコラボからなる配信公演「ART歌舞伎」を上演。その後、海外での配信も行われ、2021年5月より映画館公開も決まり注目を集めた。2021年6月現代劇「夜は短し歩けよ乙女」にて主演を勤め、先輩役を好演する。
■中村隼人(なかむら・はやと)
1993年生まれ。2002年2月歌舞伎座「寺子屋」の松王丸一子小太郎で、初代中村隼人を名のり初舞台。スーパー歌舞伎II「ワンピース」のサンジなどを好演、「新版オグリ」、新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」でダブル主演を果たす。2010年7月「歌舞伎のみかた」の解説と「身替座禅」の腰元小枝で、2011年6月「歌舞伎のみかた」の解説と「義経千本桜」四の切の駿河次郎で、2013年3月「隅田川花御所染」の吉田松若丸で、同年6月「歌舞伎のみかた」の解説と「紅葉狩」の侍女野菊で、2014年3月「菅原伝授手習鑑」車引の桜丸で、2017年6月「歌舞伎のみかた」の解説と「毛抜」の秦秀太郎で国立劇場奨励賞。