米国時間の7月1〜4日、ロサンゼルスのコンベンションセンターを中心に開催している日本ポップカルチャーの祭典「Anime Expo 2022」(AX)。今年は2019年から3年ぶりとなるリアルでの実施で、内容は大きく新発表などを行うパネルセッションと展示会の2つに大きく分けられる。
展示会場では、日本からアニメやマンガ、ゲームなどに関わる多くの企業が出店していた。その中からPANORAの専門分野であるVTuberを見ていこう。今回はカバーのホロライブプロダクションブースを紹介する。
会場入口にヴァイスシュヴァルツ×ホロライブプロダクションの巨大懸垂幕
今年のAXで印象的だったのは、とにかく人出が多かったということ。3年ぶりにリアルで参加できるということもあってか、チケットは事前にソールドアウト。1、2日目に来訪したのだが、会場や待機列、休憩場所など、コロナ禍以前のような密度だと感じた。
となると気になるのは、新型コロナウィルス対策なのだが、こちらはワクチン接種の証明書を見せてリストバンドをもらい、そのバンドをつけている人だけ入れるという対策を取っていた。1日目はこのリストバンドをもらうために長蛇の列ができており、さらに早めに会場に入るには9時の開場前に並ばないといけないという具合だ。
そして人出の割に意外とマスクをしていない来場者も目立っていて、日本より積極的にwithコロナで社会を回していくことに挑戦している印象を受けた。
さて、コンベンションセンターはウェストとサウスの2つの入り口があって、多くの来場者が通るということもあって、外装や内部に出展者の広告が掲示されいる。このサウス側に、ねんどろいど、アークナイツ、ツイステッドワンダーランドなどに混じって、ブシロードが出展したヴァイスシュヴァルツ×ホロライブプロダクションの懸垂幕が掲示されていた。かなり大きなサイズで、ブシロードが今年の目玉として大きくPRしていこうという意志を感じ取れた。
早期入場のファンも一番の目当てとして来訪
そのサウスの入り口を通り抜けて階段を上がると、Exhibit Hall(展示ホール)に到着。入って右手に進んでいき、アニメイトブースを抜けると、四方を壁で囲んだホロライブプロダクションのブースが現れた(会場マップはこちら)。
今回の出展は主に物販で、ホロライブのときのそらさん、ホロライブインドネシアのアユンダ・リスさん、ホロライブEnglishのがうる・ぐらさんの3人について、イラストレーター・おるだんさんが描き下ろしたTシャツやバッジセット、アクリルスタンドなどを販売していた。
現地の担当者に話を聞くと、あまりに人気で初日から長蛇の列ができて、在庫が尽きるアイテムもあったとのこと。何がスゴいかといえば、今回、Anime Expoのプレミアファンに入会すれば1日目だけ優先入場できるという仕組みなのだが、そのプレミアファンの時間帯から多くの人が訪れて行列になっていたそうだ。筆者が訪れた1日目の閉館近く、2日目の午後でも行列が絶えずできており、その人気を実感した。
ホロライブプロダクションタレントのコスプレイヤーについてもそこかしこにいて、特にがうる・ぐらさんは、あまり会場に滞在しなかった筆者でも3人ほど見かけた。サメは強いですね……!
ホロライブプロダクションを運営するカバーは今年4月、「hololive Meet」と題して積極的に海外展開していくことを宣言しており、このAX出展もその一環となる(ニュース記事)。ときのそらさん、アユンダ・リスさん、がうる・ぐらさんの3人はそのアンバサダーに就任しており、今回のグッズのモチーフに登場している。来年はもっと大きなブースを構えてAXに出展しそうな勢いを感じた現地だった。
(TEXT by Minoru Hirota)
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