アイマス・シンデレラガールズフェスレポート ニュージェネの溶け合う声を聴き、カレーパンを食べ、五感でアイドルと交流した2日間

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2025年11月29日(土)、11月30日(日)に、幕張メッセ 国際展示場ホール(千葉県千葉市)にて、「アイドルマスター シンデレラガールズ」のフェス「CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs」が開催された。

国際展示場ホール9〜10のライブ会場では、2日間4公演にて34人ものアイドルがのべ115曲を披露。ライブの様子は、ライブ配信プラットフォーム・ASOBI STAGEにてxRライブが配信された(2026年1月12日までアーカイブ配信予定)。また、国際展示場ホール11では、「STARLIGHT ALLIANCE」として、シンデレラガールズを応援する各社による展示やイベントが行われた。

本稿では、筆者が今回のライブで一番感情が揺れ動いた、第4公演「Ever Starlight」に出演したユニット「#UNICUS」「ニュージェネレーションズ」のパフォーマンスと、「STARLIGHT ALLIANCE」の中でもアイドルの活躍を実感できたブースを中心に、本イベントについてレポートをしていく。


ニュージェネを遠い星のような存在に感じたパフォーマンス
近くに呼び戻した#UNICUSとの共演と本田さんのトーク

本イベントのライブは、1日目である11月29日に「Luminaria Tiara」「Nocturne Crown」の2公演が、2日目の11月30日に「Princess Riot」「Ever Starlight」の2公演が開催された。

シンデレラガールズを含むアイドルマスターシリーズは、プレイヤーが「プロデューサー」になってアイドルをプロデュースするゲームがベースになっているものが多く、それゆえにシリーズのファンのことは「プロデューサー」と呼称される。

キャスト(声優)が出演するライブでも、観客を「プロデューサー」(場合によっては「プロデューサーの」と「ファン」を並べて)と呼びかけるのだが、アイドル(キャラクター)が出演するライブでは、客席で応援しているのはそのアイドルの「ファン」であるので、「ファン」と呼びかけている。

第4公演である「Ever Starlight」では様々なアイドルが出演し、賑やかで元気な歌やかわいい歌、星空の元で聞かせる歌など多様な楽曲を披露した。

そんなライブの後半に登場したのは、辻野あかりさん、砂塚あきらさん、夢見りあむさんによるユニット「#UNICUS」(ユニクス)だ。

左から、砂塚あきらさん、辻野あかりさん、夢見りあむさん

山形出身、ファンへコールを求めるほど山形りんごのアピールにいそしむ、キュートなアイドル辻野さん。

FPSを嗜み動画配信でも活動しつつ、ファッション誌とのコラボもこなすなど活躍を広げる砂塚さん。

アイドルオタクで現場参戦上等、炎上を呼び込みがちな発言と振る舞いで話題の夢見さん。

そんな3人によるユニットが#UNICUSなのだが、共通点といえば…同時期にデビューしたことくらい?
今回披露した#UNICUSのユニットソング「UNIQU3 VOICES!!!」も、まさにそんな3人を描いたおもちゃ箱のような1曲だ。

1番は、各人の自己紹介的な歌詞なのだが、それぞれ曲調が違う、詞のタイプが違う、フリも違うと、決めポーズも違うと三者三様な姿を見事に表現している。2番では3人でしゃべっているような内容なのだが、「ところで3人の共通ってなんだっけ?」という詞があるくらいだ。

かといって、不協和音なのかというと決してそうではなく、それぞれが違うからおもしろいという事を声を揃えて歌っている。また、夢見さんが早口で歌うところで、辻野さんと砂塚さんの合いの手をきれいに決めているところなどもあり、この3人の関係性が歌唱からもにじみ出ていた。

続いては、3人がソロ曲を続けて披露。

夢見さんの「OTAHEN アンセム」は、炎上上等な歌詞の中、客席の「オタク」のコールや口上と一緒にアイドル現場の空気を作り上げる。

砂塚さんの「#HE4DSHOT」は、得意のFPSの用語をちりばめた詞で、Bang! Bang! Bang! とテンションを上げてスタイリッシュにキメる。

「一番のりんごはなにりんご?」という問いかけに対して、「山形りんご!」というコールがお約束になっている辻野さんの「トキメキは赤くて甘い」。本編はキュートなアイドルソングだ。

バックに映し出される映像には「りんごろう」も。りんごの名前つぶやき続けるウイスパーボイスに気を取られると、赤い何かを食べたくなってきたぞ

続いて披露されたのは「Brand new!」。もともとは辻野さん砂塚さんが、同じ事務所に所属する桐生つかささんと歌唱している曲だが、今回は夢見さんが参加。ふとしたきっかけで新しい世界へ進んでいく前向きな楽曲を、日ごろ「やむ」と自己評価の低い発言をする夢見さんは笑顔で歌いこなしていた。

暗転ののち登場したのは、ピンク・青・オレンジと色違いの揃いの衣装を着た、島村卯月さん、渋谷凛さん、本田未央さんのユニット、「ニュージェネレーションズ」だ。

笑顔が特徴的な、そのキュートさはいろんな味があってそれぞれの形でトリコにさせる島村さん。

クールな楽曲を歌いこなし、でもパフォーマンスにも仲間にも熱いハートをもっている渋谷さん。

パッションも友情もあふれる、そんな彼女が歌うやさしい歌は聞く者をホロリとさせてしまう本田さん。というそれぞれの持ち味がある高校生3人だ。

島村卯月さん
渋谷凛さん
本田未央さん

ここで披露したのは「Stage Bye Stage」。ライブに終わりは付きものだけれども、「またね」と次のステージで会えることを明るく歌う一曲だ。

ユニット楽曲は、ソロパートや全員歌唱パートが組み合わさって歌唱され、メンバーの歌声と、それが揃ったときのハーモニーやそれぞれの声の主張を堪能できるようにパート割が作られる。

この曲ではさらに、ステージ後ろの映像が歌唱者にあわせメンバーのテーマカラーに染まるという演出もされていた。

今回披露された本楽 曲のBパートにおいて、「Starlight 瞬く星空」というフレーズがあり、後半の「瞬く星空」は渋谷さんが歌唱していたのだが、前半の「Starlight」を歌っていたのが島村さんなのか本田さんなのか、一回聞いただけでは筆者には分からなかった。

そこで、続く「Sunrise 新たな朝日と」というフレーズの歌唱をステージを見ながら聞いてみると、前半の「Sunrize」を歌っていたのは島村さんと本田さんの2人だった!これはステージ後ろの映像演出でもそのようになっていた。

2番のBパートでも、「Stand by」「Alright」と島村さんと渋谷さんが歌うのに続けるように本田さんがその後のフレーズを歌うというパート割になっていた。つまり、2人と1人による掛け合いになっていたのだが、2人で歌っていることに気づかないくらい、互いの声が溶けあっていたと、会場でパフォーマンスを見ていた筆者は感じたのであった。

#UNICUSと同じように、ニュージェネレーションズもユニット歌唱に続いてそれぞれのメンバーのソロ楽曲の歌唱が披露された。
島村さんの、憧れへ道のりを歌う「S(mile)ING!」は、頑張りに裏付けされた笑顔で歌唱された。

渋谷さんも目指す場所へ駆け抜けていく様を「Never say never」で披露。クールで力強い歌唱だが、同時にしっかりとしたいい笑顔でパフォーマンスをしてくれた。

「ミツボシ☆☆★」で、友に応援され、友を応援していく友情番長・本田未央ならではのパッションあふれる楽曲だ。

3曲のソロ曲の後は、#UNICUSのMCパートに。「ちゃんみおちゃん(本田さん)……尊い……」と陶酔しながら登場する夢見さんを、砂塚さんは「りあむサン、停止」と手慣れた感じであしらう。

先輩ユニットのニュージェネレーションの前を任された#UNICUSは、それぞれの言葉で緊張と、#UNICUSが揃うことができ、3人らしいパフォーマンスができたことの楽しさ・エモさを述べた。

かつてはユニット名がなく、「#ユニット名募集中」(ユニ募)という通称で呼ばれていた頃を懐かしむ辻野さん。夢見さんが「未だにユニ募と呼んでるオタク、#UNICUSに更新しろよ」と釘を刺し、砂塚さんからそれぞれ自己紹介を行うことで、#UNICUSはここにありというアピールを行った。

MCパートが明けると、ニュージェネレーションズの楽曲「流れ星キセキ」のイントロにあわせ、会場の天井には照明が流れ星のように舞い始めた(配信ではARでたくさんの流れ星が描かれた)。

そして、ポップアップで舞台下から飛びあがって登場した島村さん、渋谷さん、本田さん。彼女らが歌う「流れ星キセキ」は、仲間と進む道を模索し、支え合い、星を目指していく、そんなキセキを描いた物語。

この楽曲では、先程歌唱された3人のソロ曲「Never say never」「S(mile)ING!」「ミツボシ☆☆★」の歌詞がモチーフとして取り入れられている。3つのソロ曲の後にこの楽曲が歌唱されると、それぞれでも活動している3人が集ることで、さらなる輝きを目指すというこのパートのテーマがライブの組み立てからも実感できた。

と「流れ星キセキに」込められた願いに思いを馳せ、そこに「Stage Bye Stage」での3人の区別がつかないほど歌声を揃えた歌唱があったことを思い出し、両者を重ね合わせたところで、筆者がこれまで身近にいると感じていたニュージェネレーションズに抱く気持ちに異変が起きた。

3人違ってみんないい、違うからこそ揃うとこそおもしろいという#UNICUS。それに対して、切磋琢磨して成長し合うニュージェネレーションズが、お互いが溶け合うほどの完璧なパフォーマンスを見せた。その時筆者の中で、仲のいい高校生3人組であったはずの彼女たちが遠い星のような存在になってしまった。神格化されてしまったのだ。これは夢見さんが「尊い」と語るのと同じものか。

このセットリストでこのパフォーマンスを見てしまったために沸き起こってしまった、畏怖ともいえるこの感情に、あらためてライブが生き物だということを再認識した。

筆者が個人的に落ち着かない状態で迎えたアンコール。そこで披露されたのは、「ニュージェネレーションズ × #UNICUS」による新曲、「クロス×オーバー!」だ。この楽曲のパフォーマンスも、歌割とそれに合わせたフォーメーションが印象的なつくりになっていた。

11番のA メロでは、先輩であるニュージェネレーションズが前列に立ち、これまでの日々を振り返るような詞を歌う。続いて後列にいる#UNICUSが、ニュージェネレーションズに追いつくように歌唱を行う。

Bメロでは、「クール」タイプと言われる渋谷さんと砂塚さん、「パッション」タイプと呼ばれる本田さんと夢見さんがセットになって歌う。

みんなで約束をして遊びに行く様子を描いた2番のAメロではフォーメーションを変え、「キュート」タイプの島村さんと辻野さんを含め、同じタイプ2人組が歌い合うのだが、ニュージェネレーションズはメロディーに合わせ歌い、#UNICUSがラップを刻むというように変化をつける。

6人が一列になった状態のBメロでは、ユニットやタイプによる区分けは関係なく、6人がまじりあってそれぞれのパートを歌っていく。

Cメロではバラバラに散り、「物語が終わらない」と島村さんが歌い、渋谷さんが続く。

夢見さんが「引かれた手は嬉しかった」、砂塚さんは「次は見つけだす番だ」と先輩から受けた気持ちを繋げていくような詞を歌う。

そして辻野さんと本田さんが先輩後輩関係なく、時間を超えて未来にオーバークロスすると宣言をする。

「いつもの場所で」という歌詞を歌うところではニュージェネレーションズと#UNICUSが集まったと思ったら、

すぐにフォーメーションを変え、6人が並び、「これからも遊ぼうよ」と締めた。

冒頭では先輩ユニットと後輩ユニットとで分かれていた6人が、今では同じ仲間として隣にいて、物語を続けていく。そんな様子を歌割・フォーメーション・歌声といったパフォーマンスで見せてくれた1曲であった。

このあと、(夢見さんは先輩に丁寧にお辞儀をしながら)#UNICUSの3人が去り、ニュージェネレーションズのMCパートに。

本田さんは#UNICUSと一緒に共演し、頼もしさと自分たちにはない魅力を感じたを感じたという。島村さんは今回のフェスに向けての活動で、事務所のメンバーや隣にいる渋谷さん、本田さんへの感謝の気持ちを述べた。

渋谷さんによると、本フェスへの準備は夏から始まったとのこと。渋谷さんは暑い日は朝から飼い犬であるハナコの散歩をして、その後ウトウトしてしまったというエピソードを本田さんから暴露されると、渋谷さんは「そういうのは言わなくていい。もう」と慌ててしまい、本田さんが「ごめんごめん」と笑いながら返した。

筆者は、先ほどの「Stage Bye Stage」や「流れ星キセキ」のパフォーマンスで、ニュージェネレーションズが遠い星のような存在になってしまった……という寂寥感を覚えていた。しかし今、こうしたメンバーの何気ないやりとりを見たことで、彼女たちが、いつもの地に足の着いた存在だと改めて認識し直すことができた。彼女たちは遠くではなく、身近にいる、と安心することができ、ライブ会場でホッと安堵の息をついた。

ライブの短い時間でこんなに感情が右往左往するなんて……個人的な記録をレポートに掲載して恐縮ではあるが、なかなか濃い時間であった。


アイドルの活躍を五感で感じた「STARLIGHT ALLIANCE」

筆者が彼女たちがそこにいると感じたのは、ライブだけでは無かった。

ライブ会場の隣で開催された「STARLIGHT ALLIANCE」では、アイドルがプロデュースした香水やアパレルなども含めたグッズの展示、販売やゲームの試遊、キッチンカー、アイドルが歌唱する楽曲を制作した作家陣がプレイを行うDJブース、キャストが出演する「デレラジ☆」の公開収録などが展開された。

「Utopinya」(ゆーとぴにゃ)は、普段ライブ会場で特大フラワースタンドを展示するCygamesが満を持して出展する体験型フラワースタンド。遠くから見ると巨大ぴにゃこら太が「ぴにゃー」という鳴き声と共に回転している。その下方では来場者がレバーを押して回転させていた……という、フラワースタンドと一体化できる新感覚フラワースタンドだ。フラワースタンドとは?

そんな様々な展示の中、筆者がアイドルの存在を五感で感じることができたブースを2つ紹介する。


アイドルのこれまでと今の活躍を目前に。「楽屋エリア」

ひとつは「楽屋エリア」。楽屋の中ではライブを控え、準備を行う、あるいは意気込みを語るアイドルと面談をすることができた。

筆者は輿水幸子さんと会えたのだが、ステージを「カワイイパワースポット」にすることを宣言。その仕草もカワイイものであった。

楽屋にはこれまでシンデレラガールズのアイドルたちが務めてきたお仕事のポスターが所狭しと掲示されていた。

これまでアイドルの活動を追ってきた人にとっても、結婚式特集や運動会、季節のイベントや舞台・映画のお仕事などをポスターという形で見ると、感慨もひとしお。

再演を待つ声も聞かれるほど人気の「蒸機公演クロックワークメモリー」のポスターには出演者のほか、初演日も記載。ちなみに、その上に貼られていた「爆笑!!!シンデレラお笑い公演」は開催日が記載されていなかった。今後、コンセプトxRライブとして開催されることを祈ってます。

アイドルの実家のパン屋も出展で胃も大満足。「おおはらベーカリー出張販売所」

もう1つ紹介するのは、さまざまなライブイベントでお馴染み、本イベントでも来場者が列を形成していたキッチンカーブース。その中でも特に注目を浴びていた「おおはらベーカリー出張販売所~秋のもぐもぐパン祭り~」だ。

今回の出張販売所でのラインナップ (https://idolmaster-official.jp/news/01_17429 より)

おおはらベーカリーは、シンデレラガールズのアイドル、大原みちるさんの実家のパン屋さん。彼女もお手伝いをしている(が味見と称して店のパンを食べてしまう)店が今回のイベントに出張ということで、大原さんのファンはもちろん多くの来場者が殺到し、早々に売り切れた商品も続出。筆者も開場から30分遅れて列に並んだが、1時間経っても購入受付にたどり着けなかったくらいだ。

アイドルマスターシリーズにはカレーに縁があるアイドルが多いため、各ライブでカレーパンの販売が行われ、整理券が配られるほど人気である。その話を聞いていたのか、おおはらベーカリーさんも「米粉配合!スパイシービーフキーマカレーパン」を数多く用意してくださったようで、筆者も無事ありつけた。それでも両日とも完売ということで、やはりアイドルといえばカレーパンなのだろう。

筆者が購入した「米粉配合!スパイシービーフキーマカレーパン」とコーヒー牛乳。パンはカリッとしっかりとした生地。中のカレーもしっかり堪能いたしました
先述の「楽屋エリア」にもしっかりパンの差し入れが

会場には大原さんの法被を来たファンが集まって記念撮影をする姿も見られた。また、ライブ出演アイドル宛出演祝いのフラワースタンドに並んで、大原みちる担当プロデューサーからの出店祝いのフラワースタンドも贈られていた。

あらためて、大原さんのパンに対する想いを肌と胃で感じられた2日間であった。と同時に、プロデューサーのプッシュ、ファンの熱気と食欲が大原さんの存在感をより高めていたことも付記しておく。

アイドル34人、のべ115曲によるアイドルの祭典

このように、目と耳と鼻と舌と肌でアイドルたちの活動が感じられた「CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs」。ほかの出演アイドルも様々な活躍をしていた。ここで改めて、ユニット曲を中心に4公演の振り返りをしよう。

第1公演「Luminaria Tiara」

※冒頭部分の無料配信はこちら

第1公演「Luminaria Tiara」に出演したのは、島村卯月さん、安部菜々さん、輿水幸子さん、辻野あかりさん、双葉 杏さん、久川 颯さん、森久保乃々さん、本田未央さん、赤城みりあさん、佐藤 心さん、城ヶ崎美嘉さん、城ヶ崎莉嘉さん、久川 凪さん、諸星きらりさん、夢見りあむさんの15人。

本公演ではキュートでかわいい楽曲やパッションあふれる楽曲、お馴染みのコールで会場の温度が上がりまくりの楽曲が集まった。

ライブ前の前説はオタク心が分かる夢見さんが担当。「オタクたちー」とラフな空気で観客を煽る。なお、SNS投稿用ハッシュタグは自分で公式から調べろと放りっぱなし
1曲目は「Shine!!」。(左から)諸星きらりさん、双葉杏さん、島村卯月さん、本田未央さん、赤城みりあさん、城ヶ崎莉嘉さん
「アタシポンコツアンドロイド」を歌う「キュート」タイプのアイドル。左から辻野あかりさん、安部菜々さん、輿水幸子さん、島村さん、双葉さん
佐藤 心さん(右)と輿水さんのユニット「カワスウィーティーなボクはぁと(仮)」による、このライブのために作られた新曲もしも「カワイイ」が世界からなくなっても。事前MCから2人のスウィーティーとカワイイ対決は始まっていて、その勢いのまま突入した本曲では観客のコールも熱気を帯びていた
森久保乃々さん、久川 凪さんのユニット「なの・くらうん」による「ノートの中のテラリウム」
双葉さんと夢見さんによるユニット「リアンコリック」の「モラトリアム」
城ヶ崎美嘉さん(右)、城ヶ崎莉嘉さんによる姉妹ユニット「ファミリアツイン」の「Twin☆くるっ★テール」
赤城さん、城ヶ崎莉嘉さん、諸星さんの「凸レーション」はコールもにぎやかな「LET’S GO HAPPY!!」を披露
諸星さん、双葉さんのユニット「HappyHappyTwin」の「あんきら!?狂騒曲」
双子の久川 颯さん(右)、久川 凪さん(左)の「miroir」(ミロワール)は動きピッタリ、「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」を披露
(左から) 久川 凪さん、双葉 杏さん、安部菜々さん、 久川 颯さんの、聞くものの耳と脳をトリコにする「KAWAII ウォーズ」
佐藤さん、本田さん、森久保さん、島村さん、安部さんの「Take me☆Take you」
城ヶ崎莉嘉さん、諸星さん、赤城さん、本田さん、城ヶ崎美嘉さんのオリジナルメンバーで披露された「Orange Sapphire」
アンコールでは、赤城さん、安部さん、 城ヶ崎莉嘉さん、辻野さん、夢見さん、双葉さん、諸星さん、島村さん、本田さんが揃い「GOIN’!!!」を
本公演の出演者が勢揃いして披露したのは、シンデレラガールズの代表曲、「お願い!シンデレラ」

第2公演「Nocturne Crown」

※冒頭部分の無料配信はこちら

日が沈み、月も現れたころに開演したのは第2公演「Nocturne Crown」。出演者は一ノ瀬志希さん、早坂美玲さん、宮本フレデリカさん 、渋谷 凛さん、神谷奈緒さん、神崎蘭子さん、鷺沢文香さん、塩見周子さん、砂塚あきらさん、高垣 楓さん、橘 ありすさん、速水 奏さん、北条加蓮さん、大槻 唯さん、星 輝子さん 。

こちらの公演では、クールでキレのある楽曲や聞いている者をあやしく惑わせるような曲などが披露された。

今回の公演の前説は速水奏さんが担当。いつもの彼女らしく、観客を誘うように、試すように語りかけた。夢見りあむさんとは違い、きちんと本公演のSNS用ハッシュタグが「#デレフェス_NC」であることも教えてくれた
初手から強気の「Absolute NIne」で観客に火を点ける。メンバーは(左から)一ノ瀬 志希さん、渋谷 凛さん、塩見周子さん、高垣 楓さん、神崎蘭子さん
「Pretty Liar」を披露する速水さんと高垣さんのデュオユニット「ミステリアスアイズ」
一ノ瀬さん、宮本フレデリカさんのユニット「レイジー・レイジー」による「クレイジークレイジー」でおかしくなっちゃうよ
続いて宮本さんは速水さんとのユニット「FrenchKisS」で「ミステリーハート」
今回のライブにおけるソロ曲は、各出演者の「最初にリリースした曲」が選曲されることがほとんどであったが、高垣さんは最初にリリースした「こいかぜ」を再構成した楽曲群の中から「こいかぜ -花葉-」を披露
鷺沢文香さんは「Bright Blue」を歌唱
星 輝子さんの「毒茸伝説」ではパイロを使った演出も。「Mash up」などのコールに観客も応え、会場は文字通り燃え上がった
(左から)早坂美玲さん、砂塚あきらさんのユニット「My-Style Revo」の「Hardcore Toyworld」
(左から)高垣さん、神崎さん、渋谷さん、 北条加蓮さん 、橘 ありすさんが揃った「Nation Blue」
「Nothing but You」はオリジナルを歌唱する神谷奈緒さん(中)、星さん(右)に大槻 唯さん(左)が参加するという構成に
先程「Pretty Liar」を披露した高垣さんと速水さんの組み合わせで「Nocturne」も披露
高垣さん、宮本さん、砂塚さん、大槻さん、速水さんで「星環世界」
橘さん、鷺沢さんによる「BRIGHT:LIGHTS」は、今回のライブのための新曲恒久のユニバースを披露。静かな夜に星空を見上げ、宙の広さと時間の長さを感じたい曲だ。MCコーナーで橘さんは「やっと…私たちだけの曲ができたんだって…」と 鷺沢さんとのデュオに喜びを素直に表明していた
「恒久のユニバース」を歌った橘さん、鷺沢さんの隣に塩見さん、速水さんが現れて、前の曲とはタイプが異なる「咲いてJewel」を歌唱
本編最後は渋谷さん、神谷さん、北条さんのトリオ「Triad Primus」の「Trancing Pulse」。暗転の中歌われる冒頭の「鮮やかな」というフレーズの時点で観客が沸き立っていた
アンコールでは(左から)神崎さん、早坂さん、渋谷さん、星さんが「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」を披露。終盤の連続するソロパートで渋谷さんの「だから 拓け」という激で盛り上がりは最高潮に
本公演も最後は総勢15人による「お願い!シンデレラ」で締めた

第3公演「Princess Riot」

※冒頭部分の無料配信はこちら

フェス2日目に開催されたのは、第3公演「Princess Riot」だ。この公演の出演者は「LiPPS & DJぴにゃスターズ」と発表されていた。LiPPSは速水 奏 さん、塩見周子さん、城ヶ崎美嘉さん、一ノ瀬志希さん、宮本フレデリカさんの5人によるユニット。

「DJぴにゃスターズ」としてライブをアゲたのは謎のDJ「DJぴにゃこら太」と、早坂美玲さん、小早川紗枝さん、森久保乃々さん、神谷奈緒さん、北条加蓮さん、久川 颯さん、アナスタシアさん、新田美波さん、白坂小梅さん、星 輝子さん、大槻 唯さん、諸星きらりさんだ。

前説は大槻 唯さんが担当。開演前に流れた「Yes! Party Time!!」でウェーブをするなど既にあたたまった観客に対し、コンサートライトやグッズ、手を振らせたり、ぴにゃこら太の鳴き声のものまねをさせたりと、より盛り上げてきた。具体的なハッシュタグは言わないスタイル

本公演は最初にLiPPSが2曲披露したのち、舞台下から現れたDJブースに陣取るDJぴにゃこら太が怒涛の19曲連続プレイを敢行し、アイドルたちとパフォーマンスを行った(MCトークも楽曲のつなぎに行われた)。そしてとある場所への旅をテーマにしたセットリストに繋げるという構成であった。

1曲目は「LiPPS」の人気曲「Tulip」のRemixバージョン、「Tulip -TAKU INOUE Remix-」。オリジナルより増えた間奏メンバーはそれぞれのアピールタイムになっていて、ポーズを決めるたびに歓声が沸き起こっていた
続いては「LiPPS」のEDMナンバー「Nightwear」。腰を揺らして誘うように魅せるだけでなく、舞台に前後に動いたり円状にポジションを取ったりと、5人ユニットならではの見せ方をしていた
DJぴにゃこら太(上段中央)によるDJパートの1発目は(左から)森久保乃々さん、早坂美玲さん、星 輝子さんのユニット「individuals」の「∀NSWER」。ここでは森久保さんも熱く歌う
ロックテイストの楽曲が続く中、「Lunatic Show」を歌う、(左から)星さん、小早川紗枝さん、白坂小梅さん
「Lunatic Show」。小早川さんも和装テイストの衣装の裾を揺らし拳を振り上げて客を煽る
京都出身である(左から)小早川さん、塩見さんによるユニット「羽衣小町」和ロック「美に入り彩を穿つ」で炎も燃え盛る
(左から)北条加蓮さん、神谷奈緒さんは「躍るFLAGSHIP」を歌う
新田美波3連続ゾーンの最初は、ソロ曲「ヴィーナスシンドローム」を披露
新田さん、速水さんの「デア・アウローラ」は「Secret Daybreak」「-石濱翔 Remix-」で披露
新田さんとアナスタシアさんによる「Nation Blue」
アナスタシアさんと、入れ替わって登場した神谷さんとで披露したのは「Nothing but You」
よりアシッドに、より病みつきにアレンジされた一ノ瀬さんの「秘密のトワレ -Midnight Lab Remix-」
大槻さんのソロ曲「Radio Happy」は、城ヶ崎美嘉さんも加わって、楽曲の違った面もみせてくれた
「リトルリドル」。早坂さん、白坂さんのオリジナルメンバーに久川 颯さん(中央)も思春期ラップに参戦
「オレンジタイム」を歌うのは星さんと白坂さん。先ほど「Lunatic Show」を力強く歌っていた2人がここでは透き通った声で夕暮れ時の情景を歌ってくれる
(左から)神谷さん、北条さん、小早川さん、諸星きらりさん、白坂さん、星さんが「ゴキゲンParty Night」でDJパートをゴキゲンに締める
DJを務めたぴにゃこら太がブースごと舞台下に降りた後、「ここからは皆さんと旅に出たいと思います」という白坂さんと諸星さんのMCに続いて歌われたのは、森久保さんの「なみだのくに」
森久保さんにアナスタシアさんが加わって歌唱されたのは「さよならアンドロメダ」。ちなみにアナスタシアさんは天体観測を趣味に持つ
アナスタシアさんと新田さんのデュオユニット「LOVE LAIKA」が歌うのは「Memories」
塩見さん、新田さん、久川 颯さん、の3人で披露したのは「VOY@GER」。この楽曲は、複数事務所アイドルたちによって歌われている楽曲。今回の3人はシンデレラガールズのオジリナルの歌唱メンバーだ
曲終わりのアナスタシアさんとのMCコーナーで、新田さんは「宇宙旅行、楽しかったですかー?」と客席に話しかけた。ここは音楽を通じて宇宙や星への旅を体感するブロックだということだ
大槻さん、北条さん、小早川さん、諸星さんによる「BEYOND THE STARLIGHT」。星たちの光の勢いは止まらない
アンコールはフェス直前の11月21日に新宿東口にある「クロス新宿ビジョン」をジャックして公開されたLiPPSの新曲であるダンスサウンド、「Neon Sphere」。個々のダンスだけでなく、フォーメーションダンスも見ごたえのあるものになっていた
本公演に出演した、総勢16人による「お願い!シンデレラ」

第4公演「Ever Starlight」

※冒頭部分の無料配信はこちら

今回のフェスの最終公演は「Ever Starlight」と名付けられた。出演者は島村卯月さん、辻野あかりさん、輿水幸子さん、安部菜々さん、橘 ありすさん、渋谷 凛さん、砂塚あきらさん、鷺沢文香さん、本田未央さん、夢見りあむさん、佐藤 心さん、赤城みりあさんの12名だ。

最終公演の前説担当は本田未央さん。友達に話しかけるようフランクに諸注意を述べ、そして観客にコンサートライト早替えチャレンジをさせる。ハッシュタグについては触れなかった
(左から)赤城みりあさん、渋谷 凛さん、島村卯月さん、本田未央さん、安部菜々さんによる「Yes! Party Time!!」は、コールありウェーブありで最初から観客をmaxスピードで巻き込んでいく
本田さん、夢見りあむさんの2人が歌う「Sun!High!Gold!」。本田さんの熱に巻き込まれて夢見さんもばっちりアイドルしている
(左から)赤城さんと橘ありすさんによる「ドレミファクトリー!」。いつもはクールな橘さんも、赤城さんと一緒に歌うこの曲ではたっぷりの笑顔を見せてくれた
(左から)安部菜々さん、佐藤 心さんのコンビ「しゅがしゅが☆み〜ん」が歌う、「凸凹スピードスター」。2人の歌唱も、観客の「しゅかみん!」コールもあっというまに駆け抜けていく
輿水幸子さんはソロとして「To my darling…」「ハピガ!」のタイプの異なる2曲を披露
(左から)鷺沢文香さん、安部さん、本田さんによる「Trust me」。ラップパートでの『今心に火をつけろ 「発火」』という発言を合図に、ステージに炎が立ち上がった
「Next Chapter」。近すぎる存在ゆえに次に進まない愛を佐藤さんと鷺沢さんが切なく歌う
砂塚さんがひとりで「Starry Night」を歌う中、後ろから現れたのは橘さん。異色の組み合わせながらハスキーな声の砂塚さんにあわせて来る
「輝く世界の魔法」は、赤城さん、渋谷さん、輿水さんの組み合わせで披露
本稿前半で述べた#UNICUS、ニュージェネレーションズのパートの後、やはり出演者が全員揃っての「お願い!シンデレラ」で2日間のライブは幕を閉じた

なお、本公演のxRライブの冒頭部分はYouTubeで無料配信されている(「Luminaria Tiara」「Nocturne Crown」「Princess Riot」「Ever Starlight」)。また、本編は2026年1月12日(月・祝)までアーカイブ配信されている。

THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.


(TEXT by tabata hideki) 


●関連リンク
「CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs」公式サイト
「CINDERELLA GIRLS fes. Once Upon a St@rs STARLIGHT ALLIANCE」公式サイト