XR領域でアニメ表現のアプリやサービスを提供する「Gugenka」(グゲンカ)は4日、Mozillaが提供するソーシャルVR「Hubs」を利用した短い準備期間で実施できるクロスプラットフォームVRイベントの制作受付を開始した。
同社は10月16日に開催された東雲めぐさんのバーチャルイベント「東雲めぐ 野外コンサート from Hubs」の制作を担当しており、その後100名以上で実施したテスト結果を含めて得た知見を元に今回の制作受付を発表した。今回実施したコンサートを事例に、同社が伝える「Hubs」を用いたVRイベントのメリットを紹介する。
まず、特徴として会場URLにアクセスするだけで手軽に参加できる点。参加者側の事前アプリダウンロード等の準備が必要でなく、VRデバイス、PC、スマートフォンより会場URLにアクセスすることで簡易に参加が可能となる。
そして、クロスプラットフォーム対応の点。VRデバイス、PC、スマートフォンより参加が可能となっているが、デバイスごとに分けられることなく同一空間でのイベント参加が可能である。また、ソーシャルVRの特徴であるボイスチャット機能も同一空間にて使用できるため、デバイスの壁を感じることなく交流を可能とする。
最後に、制作が比較的短期間かつ低コストで可能な点。「Hubs」で会場を制作する際は、Webブラウザ上でVR空間をカスタマイズできる専用ツール「SPOKE」を用いる。これにより制作工程が簡略化され、比較的短期間かつ低コストでVRイベントを開催することができる。会場だけでなく、参加者が使用するイベント専用アバターを用意することで、一体感を作り出すことも可能だ。
Gugenkaは、「東雲めぐ 野外コンサート from Hubs」開催の背景として、次々に新しいVRソーシャルプラットフォームが発表されている中、より参加手順を簡略化することで、これまでVRイベントに対して敷居が高いと感じていた層にもVRを身近に感じてもらうことを目的としていたとコメントしていた。
その結果、想定より少ない工程で開催できることがわかり、VRイベントの制作受付を開始したそうだ。同社によると、「Hubs」を用いたイベント制作は、コミュニケーションを重視したシンプルな表現に向いているとし、数十万円程度からの実施も可能だとしている。制作の発注は同社のお問い合わせフォームより相談が可能だ。
(TEXT by Shuto Uchimura)
●関連リンク
・「東雲めぐ 野外コンサート from Hubs」イベントサイト
・Gugenka公式HP
・Gugenkaお問い合わせフォーム (受付時間:平日9:00〜18:00)