Facebookは米国時間の13日、一体型VRゴーグル「Oculus Quest 2」向けにv23ソフトウェアのアップデートを提供開始した。よりスムーズな表示が可能なリフレッシュレート90Hzの標準サポートなどの新要素が含まれている。主な新機能は以下の通り。
また、同時にOculus Linkのβ版提供を終了し、正式版としてリリースすることも発表した。
●VRフィットネス向けの「Oculus Move」
カロリー計測機能の「Oculus Move」を用意。フィットネス系タイトルだけでなく、ゲームで敵を倒したりした際にもカロリーを推定し、日々の体を動かしていた時間も記録してくれる。エクササイズを習慣にしたい場合、日々の目標も設定可能だ。段階的に提供を開始し、現在は一部しか使えないが、今後は全ユーザーに向けて提供予定。
●90Hzの標準サポート
Oculus Quest 2のリフレッシュレートは72Hzで、最大90Hzのサポートも予定していた。現状でもエクスペリメンタル・フィーチャー・ペインを利用して、ホーム環境や検索、ストア、ブラウザ、Oculus TVにて90Hzを試せていたが、v23では適用範囲を拡大。ホーム画面、ガーディアン、パススルーを含むすべてのシステムソフトウェアが標準90Hzで動作するようになり、開発者は90Hz対応のQuestタイトルを開発できる。
アプリでは、SUPERHOT、Echo VR、Best Saber、Vacation Simulator、Job Simulator、Racket:Nx、Space Pirate Trainerといったタイトルが近々90Hzをサポート予定。
●Oculus Linkを改善
Oculus Linkも90Hzに対応し、72/80/90HzをPC向けのOculusアプリで切り替え可能になる。またOculus Link時のビジュアル品質を向上し、グラフィック設定も用意。使用するグラフィックカードの性能をデフォルトで最大限に発揮できるように自動プロファイル設定を調整できるようになったほか、上級者向けに、スライダーを使ってアプリレンダリング解像度を直接変えられるようになっている。
●ギフトのApp Gifting
Oculus Storeで購入したゲームをプレゼントできる「App Gifting」機能を11月末に提供。具体的には、ウェブサイトの「Buy for a Friend」ボタン、かモバイルアプリの「⋮」メニューアイコンから、プレゼント送りたい相手のメールアドレスを入力する操作になる。受け取った側は、ブラウザかモバイルアプリから利用可能だ。なおFacebookは、今月末にはOculus Storeでブラックフライデーセールの開催を予告している。
●画面共有のCasting
Questからデスクトップのウェブブラウザーに配信できる新機能を11月頭に発表。手順は、Google ChromeかMicrosoft Edgeを使ってoculus.com/castingにアクセスし、サインインした後に使用するヘッドセットの「Cast to Computer」を選ぶ。
●関連リンク
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