ピクシブが11日に発表したオールジャンルのオンライン即売会「NEOKET」(ネオケット)。新たな国産ソーシャルVRプラットフォームという点、1インスタンスに1000人が集まれる技術面などがTwitterで話題になっている。
NEOKETは、販売プラットフォームの「BOOTH」、アバターを作る「VRoid Studio」、そのアバターを登録して各種サービスで使えるようにする「VRoid Hub」とすべてピクシブが提供しているサービスを組み合わせており、さまざまなソーシャルVRサービスが目指してきた「全部入り」を体現している状態だ。
どういった理念で企画したのか。ピクシブにメールインタビューして、コンセプトなどを伺った。なお一番気になる技術面だが、現時点では公にできる部分がないとのこと。今後、NEOKETの公式サイトやTwitterで新情報を発表していくそうで、チェックしておこう。
──どういった経緯でNEOKETの企画が始まった?
NEOKET実行委員 以前から新たな創作活動支援の取り組みについては模索しておりましたが、withコロナ時代で、多くの即売会が中止、または形を変える中で、クリエイターのみなさまの創作活動の灯を絶やしたくないとの想いから、バーチャル空間での同人誌即売会が企画されました。
「好き。それでじゅうぶん。」をコンセプトにした創作物の総合クリエイターズマーケット「BOOTH」と、「3Dを使ったコンテンツを、誰でも創れるようにしたい』との想いで開発された「VRoid Project」といったプロダクトがそれぞれ機能開発に取り組み、強みを掛け合わせることで実現しています。
──コンセプトで大切にしたことは?
NEOKET実行委員 日常では頻繁に会うこと・話すことができない作家とファンが集い、創作物を介して日頃抱いている思いや感想を語りあう、新しい創作物や人と出会う、そんな「参加者同士の交流」が即売会の醍醐味だと考え、NEOKETでは、「参加者同士の交流」を最も大切なコンセプトにおいています。
──どういった風に利用して欲しい?
NEOKET実行委員 会場では「VRoid」の3Dアバターをご利用いただき、実際の出展サークルのスペースに立ち寄って見本誌を立ち読みしたり、ボイスチャットで感想を伝えたり、3Dアバターを動かすエモートでコミュニケーションをとることが可能です。「サークルスペースで見本誌を手に取り、感想を伝える」という即売会ならではの体験と交流を、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
──今後定期的に開催していく?
NEOKET実行委員 今後の開催について現時点では未定ですが、前向きに検討していきたいと考えております。「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」というミッションの実現に向けて、今後もクリエイター、そしてファンの皆さまの「好き」を支援する様々なサービス・企画に取り組んでまいります。
●関連リンク
・NEOKET(公式サイト)
・NEOKET(Twitter)