ブシロード発VTuberプロジェクト「いろどり芸能郵便社」先行お披露目会レポ三者三様の個性に魅了

ブシロードクリエイティブは21日、同社が新規に立ち上げたVTuberプロジェクト「いろどり芸能郵便社」に所属するVTuber3人の先行お披露目会を開催した。Twitterでのリツイート抽選にて選ばれた参加者のうち、50名はオンライン、50名はエンタス秋葉原のリアル会場に招待。PANORAではリアル会場を取材した。

会場は、コロナ対策もあり大声や立ち上がっての応援などは禁止されていたものの、拍手やTwitterでのつぶやきなどで大きく盛り上がりを見せていた。三者三様の個性が揃った新VTuberのお披露目をレポートしていく。

罰ゲームもあり！NGワード自己紹介ゲームでそれぞれの個性を垣間見る

冒頭、時間になった会場では、スクリーンに砂嵐が現れる。そこから「あーあー、みんな聞こえてるかな？見えてるかな？」という声が聞こえる。砂嵐が晴れると、そこには服巻有香さん、御園結唯さん、冬守しずくさんの3名の姿が。早速、自分たちがVirtual Actorであることに触れ「今後どんなキャラを演じたい？」などの雑談が始まったが、司会を務める服巻さんが「といっても、まだ私たちが誰だか分からないと思うので、まずは自己紹介から」と話題を切り替える。

3人は、いろどり芸能郵便社に声の配達員として就任。仲間たちと一緒に色々なことに挑戦していく。自己紹介では、「単純に自己紹介してもつまらない」とNGワードを設定。それぞれ、指定されたNGワードを自己紹介の中でいわないように避ける。冬守さんはなぜか自信満々に「しずくは負けないから」と啖呵を切る。一番早くNGワードを言ってしまった人は罰ゲームとして、「とびっきり可愛くみんなのことをメロメロにする台詞」をお客さんに向けて披露する。

自己紹介は、まず服巻有香さんから始まった。NGワードは「チョーカー」だ。

服巻さんはまず自分の名前を改めて紹介し、「ゆかちゃんってよんでね」と伝える。20歳の大学2年生で、身長は160㎝。勉強もそこそこできるそうだ。一番好きなものは可愛い女の子だという。

一通り自己紹介を終えた後は、質問へ。冬守さんが「ゆかちゃんのファッションのイチオシポイントは？」とファッションの話題を振ると、服巻さんは「なんだろう、かっこいいところ？」とかわされてしまう。その後、冬守さんは「これで決めるよ」と前置きをし、「犬と猫とゆかちゃんの共通点って何ですか？」と質問、これには「共通点…」と服巻さんも困惑の様子。そして、御園さんが「ファッションのこだわりとかありますか？」と質問。すると、服巻さん「ピアスがついてたり、チョーカーがあったり」と答え、ブザーが鳴る。記録は2分44秒となった。

次の自己紹介は冬守しずくさん。NGワードは野菜だ。

まずは、名前を改めて紹介する。こちらも服巻さんと同じく20歳の大学2年生。身長は気にしているようで、最初「身長は155㎝です！」と答えるが、周りから「ほんとは？」と聞かれると「ひゃくごじゅう～　ご！センチです！150cmです！」とサバを読んでいたことを明かす。冬守さんいわく「150はちっちゃい気がするけど、155㎝はちょっと大人な感じがする」という。

そして、一通り自己紹介を終えると質問へ。まず、服巻さんが「私結構料理をするわけよ　この間も色々作ったけど何が一番おいしかった？」と料理の話題へ。すると冬守さん「カツオかな？カツオの漬物？しょうゆにつけてるやつ。あれがすごいおいしかったなーって」と。そこで、「あれ？もしかして意図的じゃない？魚の名前とかじゃない？」とNGワードを探り始める。

御園さんは漬物が好きだったようで、冬守さんにも「漬物と言ったらなに？」と振る。冬守さんは「漬物といったら、おしんこかな？」とこちらも見事にかわし、「嫌いな食べ物は？」と聞かれると「断然おまめ！納豆くらいしか食べれない」と明かした。

服巻さんの「ダイエットのとき何食べる？」という質問にも、「私ダイエットしないからねー」とかわしていき、「あれれ？しずくちゃんのメロメロボイス聞きたくないのかな、みんな？」と煽りを入れる場面も。

結局、上手いこと質問をかわされ、冬守さんはNGワードをいわずにタイムアップ、逃げ切りとなった。開始前の自身は伊達じゃなかった。ここで、冬守さんドヤ顔。かなり煽り体質なキャラのようだ。

最後の自己紹介は、御園結唯さん。NGワードは方向音痴となる。

こちらもまずは改めて名前から紹介。3人そろって、20歳の大学2年生だそうで、身長は165㎝と一番の高身長。趣味は映画やドラマを見ること。お芝居が好きなため、今後色々と演じていけたら嬉しいと語った。

そして、みんなからの質問へ。まずは冬守さんが「今出かけるとしたらどこに行きたいですか？」と場所の話題を振る。御園さんは「えー、どこだろう。海！海行きたい」と語る。すると、冬守さんが唐突に「みーちゃんはね、地図が読めないの！」と振る。御園さんは「突然どうしたの？」と困惑しつつ、服巻さんが「ここ来るときも迷わなかった？」と話題を振る。

そこで冬守さん、まさかの「つまり方向音痴ってこと？へぇー」とNGワードを突っ込む。その後も「もしかしてみーちゃんってそういう人なんじゃない？」となんとか言わせようと奮闘するも、御園さんも察してしまい「あーもうわかった。四字熟語ですね。」とNGワードがバレてしまう。

もう誤魔化せないと感じたのか、冬守さん「いっていいよ」「じゃあせーのでみんなでいおっか」と巻き込み、3人せーので「ほーこーおんち！」というとブザーが鳴った。記録は3分16秒となった。

記録は、服巻さんが2分44秒、冬守さんがクリア、御園さんが3分16秒となり、最下位は服巻さんに決定。服巻さんは「最初終わったとき、こんなに長く言わなかったなら勝ったなと思ってた」と語ると、冬守さん「負け犬の遠吠えですわ」とここでも煽り顔を見せる。

罰ゲームでは、服巻有香さんが甘い声で「今日は私たちのために時間を作ってくれて会いに来てくれてありがとう　楽しんでくれてる？　うんうん　よかった。君の応援があれば私ももっともっと頑張れそうだから、ずっとそばで見ててくれたらうれしいな。これからもよろしくね」と囁く。これには会場も拍手喝采で、大きく盛り上がった。

続いては、会場限定の抽選会とお土産グッズの紹介。抽選会では、3人それぞれ1人ずつにサイン入りお土産グッズをプレゼント。お土産グッズは、シリアルナンバーつきのファンカードと、布ポスター、そしてアクリルスタンドのセットで、サイン入りは計3名のみだが、通常版は会場で参加した人全員にプレゼントされた。

Virtual Actorならではのアドリブ演技！萌えるシチュエーションでファンを魅了

最後のコーナーでは、「演技力を磨け　アドリブ演技コーナー」。ランダムで一つ台詞を選び、ランダムで誰かに演技し、読んでもらう。「#いろどりお披露目」でのファンからのセリフ募集も行っていた。

最初の演技は、冬守さんから。「あーもうやだぁ」と恥ずかしそうにするそのシチュエーションは、デートのお誘い。観客に向け「よーく耳を澄ませて聞いてほしいな」と伝えると演技スタート。

「ね、ねぇ、あのさ。今度の日曜日って暇？映画のチケットが一枚余っちゃって。ほんと？やったぁ！デートのお誘い？うん、そうだよ。別にいいでしょ一緒に行きたかったんだもん！」

後輩キャラっぽい可愛い系なセリフとボイスで、会場も拍手喝采の大盛り上がり。

次は、服巻有香さんの演技。シチュエーションを読んで、「あー、はいはいはい」と理解した様子。そのシチュエーションは学校の先輩にからかわれるというもの。冬守さんも「しずくそういうの好きだわ」と明かした。

「じろじろ見てるけどなに？私のことが好きなの？顔真っ赤。え、違うの？ふーん、残念だなぁ。私は好きなのに」

今度も、後輩設定ではあるものの、むしろ先輩をからかってやろうとしたら逆にやられてしまったパターン。先ほどの冬守さんの可愛い系とは少し違い、クールっぽく見えたと思いきや逆にしてやられるギャップ萌え。冬守さんも「今のグッと来たよねぇ」と観客に語りかけ、拍手が起こると「しずくと仲間だねぇ」と共感を示した。

最後は、御園結唯さん。今度は、ファンからのリクエストで来たシチュエーションで、「隣の家に住む幼馴染になって朝起こしてほしいです」というもの。

御園さんは「元気な感じか、やさしいしっとりな感じどっちがいいかな」と2人に相談し、会場のみんなに拍手でアンケートを取ることに。どちらも拮抗していたが、やさしい感じの方が若干拍手の音が大きく、そちらに決定。幼馴染役がいたほうがやりやすいとして、冬守さんが寝ている幼馴染役を担当。

「しずくちゃん、おはよう。よく眠れた？しずくちゃんは私が起こしに来ないと全然起きないだから。そんなんだと大学の単位落としちゃうぞ？ほら、早く支度して一緒に大学行こ！」

最初、冬守さんも「おはよぉ」と返していたものの、御園さんの演技力に思わず照れてしまった冬守さんも可愛かった。ファンからも拍手喝采で、お披露目会からてぇてぇな場面が見れた。

そして、イベント終了の時間も近づく中、自身らのYouTubeチャンネルとTwitterを宣伝する。今までは、「いろどり芸能郵便社」の公式Twitterしか明かされていなかったが、実はTwitterも一か月ほど前から始動していたことを明かし、観客を驚かせた。

3人は、「よかったら、今！今！今！登録してください！」「最古参になれるよ！」「100人いってなかったらおかしいってことだからね！」と念を押し、登録を促した。すでに3人ともTwitter、YouTubeチャンネルともに優に100人は超えており、参加した全員しっかりと登録をした様子だ。

イベントの最後には、3人それぞれの今後の目標が語られた。冬守さんは、全世界の人からフォローされること。服巻さんは「こういうイベントもっとやりたいよね」と話し、定期的なイベントとライブとかもできるようになるといいと語った。御園さんは「あんまり自信はないんだけど」と話しつつ、オリジナルソングとかができたら嬉しいと伝えた。最後に、冬守さんが「これからもみんなと一緒に夢かなえたいな」と話し、この日のイベントは終了となった。

イベント終了30分後には、会場となったエンタス秋葉原があるオノデンのビルの電光掲示板にてその日限定のお疲れ様メッセージが流れることが発表され、「これを動画にとってあげるのが今日会場に来た人たちの使命だからね！」と伝えられた。

サイン入りグッズも揃う！イベント後もファン同士の交流が生まれた30分

実際に、オノデンの下からは見えにくいので、一本道路を渡ったところへ向かってみると、先ほど会場に訪れていたファンが20人以上集まっていた。30分という時間もちょうどよくファン同士の交流が生まれ、先ほどまで行われていたお披露目会の感想などを各々語り合っていた。

話を聞いてみると、今までVTuberもアニメも好きだったという人もいれば、ブシロードがプロデュースするVTuberプロジェクトということで、今までVTuberを見たことがなかったけれど、今回を機に他のVTuberも見始めたという新規の層も多かったのが印象的だった。

メッセージビデオを待っている間、なんと先ほどの抽選会でサイン入りグッズを当てたファン3人が集まることができた。実際のサインは、袋を開けないと見れない仕様だったが、布ポスターの袋には3人の直筆メッセージが書かれていた。

実際に、オノデンの電光掲示板に映ったビデオメッセージを見てみたものの、道路を挟んでのため距離があいてしまい、音がいまいち聞こえないというハプニングも起きた。その後、いろどり芸能郵便社の公式Twitterにて、音声が後日公開されることも伝えられている。

お披露目会から盛りだくさんの今回のイベントだったが、本当にそれぞれのキャラの個性がすでに立っていて、今後本格的な配信などが始まるのが今からとても楽しみだ。服巻有香さんは、にじさんじ所属の瀬戸美夜子さん、健屋花那さんと同じかやはらさんがイラストを担当。御園結唯さんは、マギアレコード・水樹塁や天華百剣・瓶割刀などのキャラクターデザインを担当しているファルまろさんがイラストを担当。冬守しずくさんは、ホロライブ所属・百鬼あやめさんと同じで、自身もVTuberとして活動しているななかぐらさんが担当。それぞれのママも現在注目のイラストレーターたちとなる。

今後の動向については、いろどり芸能郵便社公式Twitterにて随時発表がされる。また、各個人のTwitterでは、日々の日常ツイートなどが楽しめるようだ。こちらもぜひチェックしたい。

（TEXT by Shuto Uchimura）