「からかい上手の高木さん VR」第2弾レビュー 前作より体力を使うハードモードに!その分、没入感がアップ

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今月3日、Oculus Questプラットフォームにて新発売された「からかい上手の高木さん VR」の第2弾(関連記事)。TVアニメ化もした「ゲッサン」にて連載中の漫画「からかい上手の高木さん」を原作としたVRゲームだ。プレイヤーは主人公・西片(にしかた)視点で作中でおなじみのシチュエーションに入り込み、高木さんにからかわれる体験ができる。高木さんの声はTVアニメ版同様に高橋李依さんが担当しており、フルボイス仕様となる。

第1弾は、SteamおよびOculus RiftというPC向けVRへの対応だったが、今回の第2弾は第1弾内容に加え4コンテンツを追加したOculus Quest版となった。先日行われた試遊会を取材したのえ、その体験をもとにレビューしていきたい。

なお、追加された4コンテンツは「スポーツテスト」「雪だるま」「ポーカー」「釣り」となっている。第1弾は1学期だったが、今回は2学期ということで「雪だるま」など冬の季節も味わえるようになった。本記事では、前半の「スポーツテスト」「雪だるま」に焦点を当てる。


本格的な体力測定…!ハードな代わりに得られる最高の没入感

まずは「スポーツテスト」。これは、かなりハードだった。科目は「幅跳び」「反復横跳び」「長座体前屈」「握力測定」の4つ。それぞれを、VR世界とはいえ実際に身体を動かし、運動をするため、十分なスペースが要求されるほか、体力も要求される。

「幅跳び」や「反復横跳び」に関しては、基本的に動きを感知しているのがヘッドマウントディスプレイ、もしくは両手コントローラーの3点なので、この3点がしっかりと感知されるよう多少大ぶりな動きをしたほうが記録を伸ばしやすいという。とはいえ、Questを被った状態での大ぶりの動きはかなり体力を消耗する。実際、筆者がプレイする姿が以下の通りである。

長座体前屈に関しては、そのままコントローラーを前に押し出すだけなので、現実で段ボールを前に押し出すのと大きく変わりなく、最も素の実力が反映されてしまう場面だ。

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しっかりと記録を出そうとすると、汗をかくほどに体力を使うスポーツテスト。しかし、実際に身体を動かすことでより西片とシンクロすることができ、高木さんと同じ空間にいるんだという感覚は最も強く感じた。

また、握力測定もあるのだが、これは実際にコントローラーを握るというもの。どのように測定がされているのか気になるところだが、西片は見た目によらず握力が強いようで47kg超えというリアルでやったら到底出ないような数字に驚いた。ちなみに、2回目の測定では高木さんが耳元に息を吹きかけるからかいのシーンも。急に近づく高木さんに心臓が波打った。


今の季節にピッタリ!高木さんと雪だるまデート

次は「雪だるま」。まさに現実でも冬になってきたこともあり、季節感ピッタリのコンテンツだ。高木さんと、雪だるま作りで勝負をするという第8巻の内容だが、原作では30分となっていた時間が10分に短縮されていた。実際に雪玉を転がして、装飾をつけていく作業はかなり面白くて、つい装飾に凝ってしまう。

雪玉のすぐ近くにある飾りばかりに目が行っていたのだが、見渡してみるとあちこちに木の枝やビー玉などの装飾物が落ちており、歩き回ってこれらを拾い集めることも可能だ。

雪だるまを作り終えた後は、高木さんと記念撮影だ。彼女からスマホを渡されて撮るのだが、VRの中でスマホを持って写真を撮る感覚は不思議な感じがした。スマホをタッチしてシャッターを切り、結果を確かめながら何度でも撮り直せる。

土管の上にいつの間にかできていた高木さんが作った雪だるまも、サイズは小さいが装飾にかなり凝っていて可愛らしい。2つの雪だるまと高木さんもフレームに収まるように写真を撮るのは意外にも難しく、納得がいくまで何回かトライしてしまった。

雪だるまの話は、現在までに放送されているTVアニメ第1期、2期では登場しておらず、最後帰り際の会話での高木さんのセリフなどは、今回初めてボイスが付いた形となる。この原作準拠でアニメ未収録のストーリーが遊べるというのも、作品ファンにとっての魅力の一つとなる。


「高木さん」ファンはぜひ体感を

今回の2学期に関しては、1学期よりもその没入感や自由度を高めるため、各コンテンツに「ストーリーモード」と「フリーモード」を用意している。「ストーリーモード」では従来のように高木さんにからかわれるセリフやシチュエーションが楽しめる。一方で「フリーモード」では、高木さんと真剣勝負をし、実力次第では勝てるチャンスもある。

SteamやOculus Riftでリリースしていた1期の内容も当然遊べる。水着姿の高木さんとビーチバレーをするコンテンツや、その帰り道突然雨が降ってきたため、傘を忘れた高木さんと相合傘をするなどの4コンテンツだ。

特に、相合傘のコンテンツでは、一緒の傘に入るため、かなり近くに高木さんを感じることができる。この没入感や近さは、まさにスクリーンショットではわからない、VR以外では感じることのできないものとなっている。

そんな本作は、Oculus Quest及びQuest 2にてプレイが可能だ。操作方法は、多少コツがいる場面があるものの、複雑な操作は要求されないためVR初心者向きといえる。まだプレイしていない「高木さん」ファンにはぜひ体験してほしい。

©山本崇一朗・小学館


(TEXT by Shuto Uchimura

●関連リンク
からかい上手の高木さんVR 2学期公式サイト