TeamViewerは9日、Salesforce AppExchangeにてSalesforce版「TeamViewer」の最新版を提供することを発表した。ユーザーはSalesforceから直接、拡張現実のリモートサポート・ソリューションが利用できるようになる。
これにより、リモートARソリューションの「TeamViewer Pilot」セッションを使用し、専門家や現場の作業員を遠隔から支援することが可能となる。また、TeamViewerサービスケースを作成することでSalesforceケース、連絡先、アカウント、リード、その他のカスタムオブジェクトからの遠隔支援を提供することができる。
今回追加されたAR機能を使用すると、遠方から指示をするユーザーは、スマートフォンのカメラを通して表示されるライブビデオストリーミングを見ながら、3Dオブジェクトトラッキングを使用し、矢印、メモ、ハイライトで対象をマークすることができる。これにより、現場のスタッフは、その指示に従って作業することが可能となる。カメラが離れていても、指示表示は実世界の対象に貼りついた状態が維持されるとのことだ。
今回のアップデートにより、チームビューワーは以下のようなメリットが挙げられると伝えた。
・サポートエージェント、エキスパート、現場の作業員は、ケース、リード、アカウント、商談、連絡先などのさまざまなSalesforceオブジェクトから直接内部ユーザーまたは顧客へのAR接続を開始できる。
・オンサイトの技術者とすぐに繋がり、あらゆるタイプのハードウェア構成の問題や物理的なタスクサポートが可能となる。
・ワンクリックのSMS共有機能によって、Salesforce内から対象の個人の電話番号と言語を取得し、接続の招待とともにローカライズされたSMSを送信できる。
・Lightning Web Components(LWC)テクノロジーが採用された新しいアプリケーション設計により、パフォーマンスとユーザビリティが向上する。
・カスタムオブジェクトを含むSalesforce画面に追加する機能により、統合プラグインのカスタマイズ性が向上する。
・権限セットが更新され、すべてのユーザーが利用できる機能とアクセスの管理がしやすくなる。
なお、権限が付与された管理者は、数ステップで「TeamViewer」とSalesforceの統合を全社的に展開できる。これにより、Salesforceダッシュボード内から直接すべてのタイプの管理対象エンドユーザーおよび企業エンドポイントの「TeamViewer Pilot」の機能を有効にすることができる。
この統合を活用するためには、Salesforceライセンスと互換性のある「TeamViewer Tensor」プランが必要になるとのことだ。詳細はこちらで確認ができる。
(TEXT by Shuto Uchimura)
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