「折田先生像」といえば、京都大学の入試時期に構内に現れる謎のオブジェのこと。毎年、有名なキャラクターをモチーフにしたものが現れてネットで話題なっているが、25日、今年はVTuberグループ「ホロライブ」の湊あくあさんと、「ファイナルファンタジーVII」のセフィロスが登場したことが判明した。
編集部で京都大学バーチャルYouTuber同好会に協力を仰ぎ、現地の状況を調べてもらったところ、確かに京都大学吉田南構内、吉田南総合館前にその存在が確認できた。なお、制作元は同同好会ではない。
台の前には、シーチキンマヨネーズ味のおにぎり、手で握ったと思われるおにぎり、50円引きのラベルが貼られた紫玉ねぎ、アクエリアス、5円玉などが置かれていた。そばには、「湊あくあ総長は、バーチャルマリンメイドとして配信活動に尽力し、京大にバーチャルな学風を築くために多大な功績を残した人です。どうか、帽子を取らないであげてください。 友人A」と恒例の定型文をもじった立て看板も用意していた。
折田先生像の元ネタとなる折田彦市氏は、京都大学の前身のひとつである第三高等学校の初代校長を務めた人物。もともと、普通の胸像として学内に置かれていたが、80年代よりグレートムタやヤキソバンなどをモチーフにして落書き・変装させられてきた(参考「折田先生を称える会」)。像自体は1997年に撤去。その後、1998年に「力石徹像」が現れたのを皮切りに、2001年以降、毎年入試シーズンになると何らかの折田先生像が出現している。
(写真提供/京都大学バーチャルYouTuber同好会)