Shiftallは21日、SteamVR用フルトラッキング・システム「HaritoraX」の製品ページを公開、優先予約済みのユーザーへ向け本予約の受付を開始した。出荷予定は7月、価格は2万7900円(税込)だ。なお、優先予約権を持っていないことが確認された場合、予約は無効となるため注意が必要だ。
「Haritora X」は、「フルトラの民主化」を標榜し、izm氏が個人開発していた個人で手掛けてきた「Haritora」を量産化した後継モデルだ(関連記事)。
ベースステーションなどの外部センサーが不要で、5つのIMU(慣性計測装置)を使用した安価かつ省スペースなフルボディ・トラッキングを可能にしている。また、IMUセンサーのため、装着したままあぐらをかいたり、布団の中に入ってもトラッキングが失われることはない。
Oculus Quest 2などの無線VRゴーグルと組み合わせることで使用ができる。また、内蔵バッテリーは最大10時間駆動し、モバイルバッテリーなどを使用し給電しながら使用することで事実上無制限の連続稼働も可能だという。専用スーツは、SSサイズ相当から、男性のXL2サイズ相当まで幅広い体格をカバーしている。
現在、VRChat、cluster、バーチャルモーションキャプチャーにて動作を確認済みで、そのほかのSteamVR対応の様々なフルトラッキング対応アプリで動作する。VRChat上での動作デモは以下の動画より確認できる。
商品パッケージには、Main Unit、Sensor Unit4個、専用スーツ1式、接続用RJ45ケーブル4本、USBケーブル、クイックセットアップガイドを同梱する。そのほか、詳細は製品ページより確認してほしい。
(TEXT by アシュトン)
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