「伊達あやの(あやのん)」さんの「2代目」が7月9日にVTuber活動を開始した。彼女は、1996年からバーチャルアイドルとして活動を行っていた「伊達杏子」さんの娘。
伊達杏子さんは近年台頭してきたVTuber的な存在の先駆けのような存在であり、「バーチャルアイドル」として活動していた。その姿は3DCGで出来ており、その時代の最新技術とともに姿を変え、進化を重ねた。初代のコードネームは「DK-96」で、イニシャルのDKとその開発年が由来。しかし、その活躍は限定的で、2021年1月4日付けの朝日新聞社会面一面「容姿を造る時代」では、そのプロジェクトの苦難が語られており、人気は長く続かなかったと紹介されている。また、当メディアでも福原慶匡氏にインタビューを行った際に「ホリプロの『伊達杏子 DK-96』とか20年前くらいかな。早すぎましたよね、あれは」とその存在について触れている。
一方の伊達あやのさんは、「伊達杏子さんの娘」として2018年に登場した、ホリプロデジタルエンターテインメント所属のVTuber。クラウドファンディングにより資金調達を行い、2019年2月頃にデビューしている。伊達あやのさんについては、なお2018年にクラウドファンディングを開始した際に当メディアでも詳しく紹介しているので、こちらも参照していただきたい。
デビュー後は、ライブ配信プラットフォーム、Mirrativで配信を始めたり、ワークショップの開催などをしたものの、伸び悩んでいる旨のツイートや発言をしていた。YouTubeに残っている配信アーカイブでは、再生数は3ケタ台が多い。
2021年2月には、ミクチャにて2代目中の人オーディションを開催。オーディション終了後は6月30日までに、限定公開されていた伊達杏子さんの動画を含めYouTubeの一部動画が非公開になり、Twitterでは6月30日までのツイートは削除されている。
そして、今回2代目は初配信を7月9日にYouTubeにて行った。「大分時間が過ぎてしまったんですけども、はじめまして」とあいさつし、配信を開始。プロフィールでは、誕生日と身長は設定を引き継ぎいている一方で、パーソナリティーについては大幅に変更が加わっている。初代とともに配信をしてきた羊のキャラクターのジンギスは現時点で一緒に配信する予定はないとのこと。
配信中には、ゲーム実況について熱く語る一幕もあり、VTuberではホロライブEnglishをはじめ、海外のVTuberをよく見ているとも発言していた2代目の伊達あやのさん。今後、VTuber界などで注目されることはあるのでしょうか。
(ツナ津)
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