美声とトークに会場が沸いた! 獅子神レオナ、初リアルライブ「Brightenin’ Hope」レポート

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mikaiは7日、同社が運営するVTuberタレント事務所「Re:AcT」に所属するVTuber・獅子神レオナさんの初リアルワンマンライブ「獅子神レオナ1st Live -Brightenin’ Hope –」を開催。アンコール含めて10曲を熱唱して、会場に集まった約450人(満員御礼!)に加えて、SPWNbilibiliの生配信で視聴したファンを熱狂させていた。ライブ中に「一番遠くから来た人」という質問の回答によれば、シンガポールやオーストラリアから来た方もいたとのこと。

新要素としては、12月26日に「Re:A PARTY -Beyond the 2019-」と題したVRライブをclusterにて実施すること、さらに2020年春にオリジナル・カバー曲の新作アルバムを発売し、リリース記念の2ndワンマンライブも開催することを発表。アンコールにて「キズナイズム」「ソラノハナ」という新曲2曲も披露した。写真を中心に会場の様子をレポートしていこう。


ロックな曲調を引き立てる美声に惚れろ!

獅子神レオナさんといえば、Re:AcT音楽部門に所属し、歌ってみたやゲーム実況の動画、アカペラ生放送などを多く配信しているVTuberだ。

2018年9月に「KAGAYAKI STARS」としてデビューし、同年12月に事務所名が変わった「Re:AcT」にそのまま移籍。2019年は8月に3Dの姿を9月に初のオリジナル楽曲「はっぴーでいず!」をそれぞれお披露目したうえで10月にVRライブを開催。11月には2ndオリジナル曲「Brightenin’ Hope」を公開している。また6月に「ナゴヤVTuberまつり」に出演するなど、リアルの場にも進出してきている。

彼女の歌の魅力といえば、ひとえにカッコよさだろう。執筆時点で291万再生と最も再生数を伸ばしている「鬼滅の刃」OPテーマであるLiSAの「紅蓮華」を始め、特にアップテンポなロックの相性がとてもいい。轟音のギターやベース、力強いドラムをバックに響く彼女の凛とした美声。そのギャップが印象的で、曲を聴きこんでいくうちにクセになる。ライブでも歌った「たばこ」や、筆者が好きな「glow」など、バラードもとても素晴らしい。スローテンポになるとわかるビブラートの美しさがじんわりと染み込んで心を掴まれる。

そうした実力派な歌声を、見た目の可愛さが引き立てる。名前が「獅子」で「レオ」なだけあって、たてがみのような髪型と尻尾、肉球付きの手袋とライオンモチーフなのだが、筆者的には特に揺れる尻尾が可愛いと感じる。

加えてトークの楽しさだ。今回のライブで特に感じたのは、客とのコミュニケーションを密に取っていたという点だ。彼女がリアルライブ慣れしているのか、例えば下記のように観客をきちんと手玉に取ってトークを回していたのが印象的だった。

レオナさん 「滑舌が悪いな今日……いつもか」
観客    (笑)
レオナさん 「はぁ……そんなことないよっていってよ!」
観客    (大爆笑)「そんなことないよー!」

レオナさん 「たばこ、最初『ゲホゲホ』言おうと思ったんだけど、躊躇して『にが……』しか言えなかった(笑)」
観客    「かわいい!」
レオナさん 「わかる!可愛いよね」
観客    「かわいー!」「かわいー!」
レオナさん 「わかってるよ!」
観客    (笑)

レオナさん 「ありがとうございます、ありがとうございます、獅子神レオナでございます」
観客    「清き一票!?」
レオナさん 「清き百票ぐらいお願いします」
観客    (笑)

「男子ー!」「女子ー!」などのコール&レスポンスや観客席の前から後ろにウェーブをけしかけていたシーンもあった。驚いたのは、動画も含めて撮影OKという点で、#獅子神レオナ1stLiveのハッシュタグでTwitterにて投稿している人もちらほらいる。きちんと観客を見てくれての距離感の近い掛け合いで楽しめて、思い出の写真や動画も持ち帰れるという、リアル会場に来た人々は「勝ち組」でかなり満足度が高かったのではないだろうか。

開幕、いきなり「がおー!」の合いの手が楽しい「はっぴーでいず!」から「シュガーソングとビターステップ」へと、元気でアップテンポな曲が続く。観客もペンライトを振りながら、「がおー!」や「ヘイ!ヘイ!」と練度の高い合いの手で応える。
トークを挟んで、「たばこ」「ハルノヒ」とバラードパートに移行。全員が座りながらじっくりと彼女の歌声に耳を傾けた。
物販の紹介コーナー。階段まで行列が伸びるほどの人気で、彼女とお揃いのオリジナルパーカーも多くの人が購入したとのこと。
その後、「Brightenin’ Hope」を熱唱。彼女によれば「シンプルにかっこいい曲を歌いたいと作ってもらった曲」とのことで、「CD収録が大変で、一人で『休憩させてくださーい』ってバテてたから」と制作秘話を明かしていた。
「そろそろかっこいい曲を歌っていきたい」と「内秘心書」から「完全感覚ドリーマー」と、彼女の魅力を最大限に引き出してくれるロック曲が続く。「完全感覚ドリーマー」は「いつもアカペラのときに歌ってほしいと言われることが多かった」と振り返る。
撮影OKなだけでなく、撮影コーナーまで用意してくれる「たすかる」ライブ構成だった。連射の音が映画館に響き渡り、レオナさんに「音がすごい。バグってんじゃないのかみんなの携帯」と突っ込まれていた。
本編ラストは「みんなに一緒にてを叩いてほしいですよね」と「手をたたけ」を熱唱。
あまりに熱烈すぎてレオナさんにその速さを突っ込まれるほどのアンコールが開けて、「めっちゃかっこいいの。自画自賛するぐらいに」という新曲の「キズナイズム」お披露目。
新作アルバム・2ndライブの発表が開けて、2度目のアンコールがあって再びステージに姿を現すレオナさん。「みんなはレオのひまわりであり、太陽であるというのが改めて再確認できた。これが一番合うなと思ってタイトルにつけさせていただきました」「今日は宝物になりました。今年の一番の思い出だね」と新曲の「ソラノハナ」を歌い出す。観客はレオナさんの手に合わせて左右にペンライトを揺らして、宴の終わりをしんみりと感じ取っていた。
「これからもイベントをやってみんなと仲良くしていければと思いますのでよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。以上、また、会おうぜ!」

 
●セットリスト
M1 はっぴーでいず!*
M2 シュガーソングとビターステップ
M3 たばこ
M4 ハルノヒ
M5 Brightenin’ Hope*
M6 内秘心書
M7 完全感覚ドリーマー
M8 手をたたけ

・アンコール1
M9 キズナイズム*

・アンコール2
M10 ソラノハナ*

*はオリジナル曲

(TEXT by Minoru Hirota

 ●関連リンク
獅子神レオナ(Twitter)
獅子神レオナ
Re:AcT