株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、リフォームや施工事業を行うメッドコミュニケーションズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:佐々木洋寧、以下 メッドコミュニケーションズ)と共同で、建築現場の高所作業などの安全教育を実写VRで行う「建設業向けVR安全研修ソリューション」を開発しました。
「建設業向けVR安全研修ソリューション」は、建設業災害防止協力会の監修のもと、高所作業や外装・内装作業の日頃のよくある作業風景の中から、危険箇所及び不安全行動を探し出す安全研修VRコンテンツです。本ソリューションは、日々の作業に対する安全意識を醸成させ、事故防止へつなげることを目的として元請け企業や教育関連企業などに向けて販売を開始します。
■労災事故のほとんどはヒューマンエラーにより発生している!
建設業の労働災害発生事故では、死亡災害、死傷災害ともに「墜落・転落」が最も多く、平成30年には、政省令等改正を行ってフルハーネス型墜落制止用器具の使用が原則義務化されました。労働災害の多くは、慣れや慢心など作業員の意識の低下が原因とみられ、定期的に行われている動画や講義だけの安全研修では不十分だと課題となっていました。
また厚生労働省が発表している平成30年の業種、事故の型別死傷災害発生状況では、「堕落・転落」事故の中で建設業が平成30年は5,154名、平成29年は5,163名と全産業中で最も多いと報告されています。
▲出典:厚生労働省:業種、事故の型別死傷災害発生状況(平成30年及び平成29年) より抜粋
■360度建築現場を見渡し、危険箇所を探し出す自主トレーニング教材
「建設業向けVR安全研修ソリューション」は、建築現場を実写で体験し、VRゴーグルを装着するだけで、まるで現場にいるような体験ができ、実際の建築現場における危険箇所及び不安全行動を見つけ出す自主トレーニング教材です。「建設業向けVR安全研修ソリューション」は、危険箇所を探し出す体験コンテンツとその解説編コンテンツがセットになっており、危険箇所を2秒以上注視することで採点し、コンテンツの最後に自身の危険予知スキルをスコアとして表示します。自身の安全意識をスコアで確認することができ、その後解説編を体験することで理解度を深めることができます。
<コンテンツ>
1高所作業
▲日常の作業風景の中から危険箇所を探し出し、解説編で正解とポイントをしっかりと学ぶ
2、外装作業
3、内装作業
■提供プラン
販売価格880,000円〜(VRゴーグル1台、講師用タブレット1台含む)
詳しくはお問い合わせください。(http://jollygood.co.jp/construction)
「建設業向けVR安全研修ソリューション」は、今後多言語機能を搭載し、人材不足対策として急増する外国人労働者の教育向けに、海外の送り出し機関や国内の外国人材受け入れ企業にも提供を予定しています。
■現場さながらの体験の中で、自分で考えながらできる安全研修は従来とはまるで次元が違う!
やまだ社会保険労務士事務所 所長 山田隆司さん
「安全研修は色々と研修を行う必要がありますが、講師の技量、受講者の立場、そして自社に戻って他のスタッフに伝えていただけるかが非常に難しいです。VRでの安全研修は、講義を聞くだけ、2Dの映像を見るだけのものとはまるで次元が違います。見たい方向を見ることができるので、さながら自分が現場にいるような感覚の中で研修を行うことができます。VRは要点を一方的に伝えるのではなく、自分で危険箇所を探すなど“気付き”がある。数多くある要素の中から、自分で考えながら探っていけるのが従来の研修とは全く異なり、危険予知という分野で非常に有効だと感じています。」
<メッドコミュニケーションズが実施した安全大会の様子>
熱海で行われた約33社の協力会社を集めた安全大会にて、「建設業向けVR安全研修ソリューション」を実際に導入いただきました。参加者の77%以上が、VR体験によって慣れや油断、慢心など危険への意識が変わったと回答しました。
<体験者のコメント>
・新鮮で楽しかった。実際そこにいるような感じがして、思わず仰け反ってしまいました。自分の視線で見渡せるので、動画をただ見たり講義を聞くより頭に入ってきました。建設業の現場では研修は少なく、現場で先輩を見て覚えるような環境なので、どんどん広がってほしいですね。
・実際に体験してみて勉強になったので、今後VR体験会や、VR貸出等があると社内にも周知でき、意識が変わると思いました。
■安全大会に来られない現場従業員も、場所を選ばずに現場にいるような感覚でできる安全研修VR
メッドコミュニケーションズ コンプライアンス推進本部チーフ 小松陽一さん
「協力会社の現場での安全向上や教育ツールとしてどうしても作りたかったのです。コンテンツのクオリティは非常に高く、自分がその場にいるような感覚になれます。今回安全大会でお披露目をしましたが、安全大会などに来られない現場従業員向けにも持ち運び可能なVRで制作しています。場所を選ばずにできますので、各事業所に持っていけば真剣に取り組んでもらえると思っています。
体験者は、常日頃問題ないと思っていたものが、危険だったという気付きを持ってもらえる機会になったと思いますし、自分自身でも気付くきっかけになりました。」
■メッドコミュニケーションズ株式会社について
代表:代表取締役社長 佐々木洋寧
本社:東京都港区高輪3-26-33
HP:https://med-com.jp/
TEL:03-6831-5555
設立:1993年4月16日
資本金:5,000万円
従業員数:310名
事業内容:リフォーム事業、ヘルスケア事業、施工事業、カスタマーパートナー事業
■株式会社ジョリーグッドについて
ジョリーグッド(https://jollygood.co.jp/)は、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。先端テクノロジーをギークやマニアだけでなく「地域の生活者や企業が活用できるテクノロジープラットフォーム」にデザインして、数多くの企業や自治体に提供しています。