「Clusterカンファレンス」レポート Oculus Quest 2単体での動作やアバター制限解放などを発表

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クラスターは、11月1日に「Clusterカンファレンス – メタバースを再定義する -」を開催し、ソーシャルVRプラットフォーム「cluster」に新規実装した(または実装予定の)アップデート内容を発表した。今回発表になったアップデート要素は下記の6つ。

プライベート/パーティサーバー機能

clusterにはこれまで誰でも参加できる「パブリック」サーバーしかなかった。今回のアップデートで「プライベート」と「パーティ」という設定が追加される。

「プライベート」はサーバーのオーナーが招待した人のみが参加できるサーバーだ。オプション設定でフレンドは自由に入れるなどのカスタマイズも可能。「パーティ」はサーバー内にいる人のフレンドなら参加できる。この機能は11月1日時点で実装済みだ。

アバターメイカー

clusterのアプリだけで自分だけのアバターが作れる「オリジナルアバターメイカー」機能を実装。この機能はモバイル、PC、VRなど環境を問わず利用できる。

cluster内の機能で自分だけのオリジナルアバターを作成しカスタマイズできる。現時点ではバージョン1で、今後のアップデートでさらに進化していくことが語られた。この機能も11月1日時点で実装済みだ。

乗り物機能

汎用性の高い乗り物システムが実装される。先行して「バーチャル競馬場」に実装されていた機能だが、正式に解放されることになった。また、「座る」機能も実装された。

乗り物に乗ると左右の移動に加え、上下移動が可能なボタンが表示される。この機能を使うと空中に浮かぶ乗り物や、ヘリコプターなどの実装が可能になる。この機能は11月2日のリリースを予定している。

Oculus Quest 2単体での動作に対応

これまではOculus Quest 2でclusterを楽しむにはPCと接続する必要があったが、今週末(11月7日前後)に実装予定のアップデートでOculus Quest 2単体でclusterを楽しめるようになる。Oculusの「App Lab」から専用のアプリケーションをダウンロードすれば利用可能だ。

アバター制限解放

これまでのclusterはアバターをアップロードする際に厳しい制限があった。特に販売されているアバターの多くはその制限に引っかかり、アバターの軽量化が必要になるか、アップロード自体を諦めざるを得ないことがあった。

今回のアップデートで、アバターには基本的には制限がなくなる。アバター制限開放は11月末を予定している。

ワールドクラフト機能実装

これまではclusterのワールドを作成するにはUnityを使用する必要があった。今回実装予定の「ワールドクラフト」機能により、すべてのデバイスから、ツール要らずで簡単にフレンドと一緒にワールドを作れるようになるという。この機能は12月下旬に実装予定だ。

その他

そのほか、研究を進める部門として「clusterメタバース研究所」の設立が発表された。東京大学先端科学技術センター身体情報学の稲見研究室、京都大学情報学研究科脳神経学の神谷研究室が協力研究室として挙げられた。

(TEXT by でんこ

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