「メタバースでのハラスメント」のアンケート募集中 スイスの人類学者・ミラと日本のVTuber・ねむ主催

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スイスの人類学者・ミラ(リュドミラ・ブレディキナ)さんとメタバース文化エバンジェリスト/VTuber・バーチャル美少女ねむさんは5日、「メタバースでのハラスメント」に関するアンケート調査を開始した。24日までこちらのフォームで回答できる。

対象は、ハラスメント経験の有無を問わず、VRChat、RecRoom、Neos VRなどのソーシャルVRをVRゴーグルを使ってプレイしているユーザー。メタバースがより自由で安全なものになるための議論を活性化させるため、レポートは無償で公開する。

アンケートを行う背景として、現在、メタバースが報道される際、一部メディアがでは挑発的な行動や中傷などのハラスメント問題も起こっていると強調されることがあるが、実態はどうなのか。日本語・英語の話者で、複数のプラットフォームに対する定量的な調査を行うことで、以下の疑問について調査する。

  1. ユーザーは実際にハラスメントに遭遇しているのか? その場合、どのようなハラスメントがあるのか?
  2. ユーザーのジェンダーやセクシュアリティは安全性に影響を与えるか?
  3. ユーザーはどのように迷惑行為に対処し、どの程度の影響を受けているのか?

 
●アンケート調査について
・方法:日英バイリンガル対応した回答フォームによる公開アンケート方式。回答時間は約3〜7分を想定。
・目的:本調査は、ソーシャルVRにおけるハラスメントに関するもの。メタバースがより自由で安全なものになるための議論を活性化させるため、調査結果は個人が特定されない形でレポートとして無償公開する。
・対象:VRヘッドマウントディスプレイを用いて、ソーシャルVR (VRChat、RecRoom、Neos VRなど)を直近1年以内に5回以上使ったユーザーで、英語もしくは日本語話者の方。
*デスクトップ・スマホからのみの利用者は今回は対象外
・期間:2022年9月5〜24日
・回答フォーム:https://forms.gle/U3a9hfWdWcto6qr28

 
●研究ユニット「Nem x Mila」

メタバースでのハラスメントは、バーチャル美少女ねむとミラ(リュドミラ・ブレディキナ)による研究ユニット「Nem x Mila」による第3弾大規模調査プロジェクト。

2020年には、「新型コロナはバーチャルコミュニケーションを加速したか」を発表。昨年2021年にはメタバースでのユーザーの生活実態を明らかにするため、世界規模で行った大規模アンケートの回答1200件を分析した「ソーシャルVR国勢調査 2021」を無償公開。国際会議等で発表し、文化庁・四季報・各種新聞・テレビ番組でも参考データとして取り上げられた。

 
 
●関連リンク
アンケート回答フォーム
ミラ(Twitter)
バーチャル美少女ねむ(Twitter)