今年3月にデビュー4周年を迎え、11月には2ndアルバム「なら、真っ白から始めよう。」をリリースしたVRアイドル・えのぐ。12月28日には、グループ史上最大規模のワンマンライブ「大絶響祭 2022 WINTER ☆ Beat of Stellar」を豊洲PITで開催する。
メンバーの一人、夏目ハルさんが2022年いっぱいでのアイドル活動引退を発表していることもあり、4人体制のえのぐにとって集大成になるこのライブ。本番を間近に控え、リハーサル&レッスンなどで多忙な日々を送るメンバーの鈴木あんずさん、白藤環さん、日向奈央さん、夏目ハルさんに、2022年最後のワンマンライブにかける熱い思いなどを聞いた。
2ndアルバムは、すごく成長したこの2年間の集大成
──「大絶響祭 2022 WINTER ☆ Beat of Stellar」のお話を聞く前に、「年間50公演のライブ出演」という目標を掲げて駆け抜けてきた2022年に関するお話も伺いたいと思います。今年を締めくくるライブの前で少し気は早いですが、みなさん一人一人にとって、2022年はどんな年でしたか?
白藤 バラードやラップ、ダンスなどこれまで頑張ってきたことについて、ファンの人から「上手くなったよね」とか「よかったよ」と伝えてもらえる機会がすごく増えた一年でした。以前は、「ここを頑張ったから見てね」みたいなことを言ったとき、「たしかに! 上手になってる」って褒めてもらえる感じだったのですが、今年は自分から言葉にしなくても気づいてもらえることがすごく増えて、とても嬉しかったです。
日向 いっぱいライブをしたライブの一年だったのですが、ライブが一回終わるごとに、自分のライブパフォーマンスにすごく向き合ってきた一年でもあって。ダンスとか歌のスキルに関して、自分の中で「ここはダメだったから、次はこうしたいな」みたいなことをいっぱい見つけられたんです。去年までも自分のパフォーマンスに向き合ってはいたのですが、より濃く、質が上がったというか。自分との向き合い方が変わったし、向き合う時間もすごく多い一年でした。
鈴木 たくさんライブをさせてもらっていたら、あっという間に一年が終わって。怒濤の一年という印象です。めちゃくちゃライブがあるから、ついこないだのライブでも、すごい昔にやったような記憶になっていました(笑)。その中で、いろんなことに挑戦してきたからこそ、成長できたり、自信がついたこともたくさんあって。他のアイドルさんのライブを観る機会も増えて、「なるほど、そういう見せ方もあるんだ」とか勉強になることもたくさんあって、本当に実りの多い一年だったと思います。
夏目 今年は、えのぐのライブの可能性を開拓した年だと思っていて。たくさんのライブをさせていただく中で、歌い方や煽り方とかのパフォーマンスについて、すごく工夫をしたんです。さっき、ひなお(日向さん)も言ったように、自分たちでフィードバックして修正や改善を繰り返す中、ライブの形を開拓していった一年でした。それに、ワンマンライブでは(アイドル以外の)多彩なパフォーマーさんと共演させていただいて。今までにない形のライブを作り上げられたという面でも、開拓の年だったなと感じました。
──11月に2年ぶり2枚目のフルアルバム「なら、真っ白から始めよう。」をリリースしたことも2022年の大きなトピックスだと思います。オリコンデイリー5位に入ったことも話題になりましたが、皆さんにとっては、どんなアルバムになったと感じていますか?
白藤 純粋に2年前と比べたら、みんなの技術力の向上がすごくて。って、自負しちゃってるのもあれなんですけど(笑)
鈴木 自負していこ(笑)
白藤 うん(笑)。すごく成長した、この2年間の集大成みたいなアルバムです。以前の私たちだったら歌えなかったような楽曲にも挑戦させてもらって。それがすごく良いものになっているから、成長を感じられました。オリコンデイリー5位は、応援してくれるえのぐみ(ファンの愛称)のみんなや、アルバムを作る上で携わってくださった方とか、本当にいろんな人と力を合わせて取れた5位だったから、すごく嬉しかったです。でも、やっぱり目指すは1位なので。そこは、まだまだ頑張りたいなとも思いました。
──2ndアルバムに収録された18曲の中で、白藤さんにとって特に「2年前だったら歌えなかった」と感じる歌を1曲だけ挙げるなら、どの曲ですか?
白藤 新しい曲はどれも選びたいけど、一番苦戦したのは「なんとなく、青」です。レコーディングの前には、一度、プリプロ(仮収録)をしていて、いつもはその段階からすごく楽しみで、「めっちゃ練習してきたから自信ある!」みたいな気持ちで挑むことが多いんです。でも、この曲は、あまり挑戦したことがなかったタイプの曲で、珍しく「どうやって歌ったらいいのか分からない」みたいに思って、すごく不安でした。でも、いろいろとディレクションをしてもらったら、「こうだ!」みたいなことが分かって、本番のレコーディングはすごく上手くいったし、すごく褒めてもらえて嬉しかったです。
日向 2ndアルバムは、アーティストっぽい楽曲が増えたなと思っていて。1stアルバムのときは、どちらかと言えば王道のアイドルソングが多かったイメージなんですけど、2ndアルバムは、環も話していた「なんとなく、青」とか、和楽器の「鏡花水月」とか、英語に挑戦した「Possible」とか、「それ、アイドルが歌う?」みたいな楽曲が多かった印象があって。それを歌いこなせるようになったことに成長を感じて嬉しくなりました。
──日向さんが、特に自分の成長を感じた1曲は?
日向 ひなおは「恋擬き」です。今まで歌ってきたどの曲よりも、静かな感情というか、大人な感情の曲で。「私の声でどう歌ったら、この曲の魅力を出せるんだろう?」って、すごく考えました。私の歌い方は癖があるんですけど、その歌い方だと、この曲の魅力は出ないから、癖を抑え込むことに集中して歌いました。
鈴木 私も二人と同じですが、曲の幅がすごく増えて、1stアルバムを出した頃の私たちだったら歌いこなせなかった曲を歌えるようになってきて。「なんとなく、青」とかは、えのぐみさんからもすごい人気で。「えのぐのこういう曲もいいね」とか、「この曲を歌えるようになったのすごい」みたいに言ってもらえるし、自分たちもそう思います。1stと比べたら、めちゃくちゃ成長したなって思えるアルバムです。
──鈴木さんも特に成長を実感した、この1曲という曲を教えてください。
鈴木 私も奈央ちゃんと一緒で「恋擬き」です。私、地声からファルセットに行って、また戻ってくるのがすごく苦手で。
白藤 「恋擬き」はサビとかで多いよね。
鈴木 サビにいっぱいあって、Bメロにもあるし、大変(笑)。私、バラードは好きだし、ジャンルとしては得意な方かなって思っていたんですけど。「恋擬き」はめちゃくちゃ難しくて。「得意なんて、ウソだった」と思いました(笑)。レッスンでも見てもらったりして、今も少しずつ成長し続けてる曲なので、ライブで歌うたびに「良くなってる」と思ってもらいたい曲です。
夏目 オリコンのデイリー5位は、1stからの2年間で、えのぐみさんの輪がさらに広がったことで取れた5位。私は、えのぐみさんのことを、世界一のVRアイドルを目指す仲間だと思ってるんですけど。その仲間が増えたからこそ、つかめたものだってことをすごく感じます。もう一つは、みんなが言ってくれたように、えのぐの楽曲の幅が1stよりもすごく広がっていて。2020年からの2年間の道のりで、幅広いジャンルの楽曲に挑戦できたからこそ、今ここにあるアルバムだなって思います。「なら、真っ白から始めよう。」というタイトルなんですけど、ここでまた真っ白な状態にできるのは、いろいろな色を知った今だからこそできること。その道のりをギュッとまとめた思い出のアルバムという感覚です。
──では、夏目さんの中で、特に挑戦だった1曲は?
夏目 シンプルに今のハルだから歌えた曲は「僕らへの詩」です。プリプロやレコーディングのとき、いつもだったら「この曲はかわいく歌おう」とか「かっこいい歌い方をしよう」とか決めて行くんですけど、「僕らへの詩」に関しては、そういったことを考えてはいなくて。「『僕らへの詩』だから、えのぐのみんなの顔を思い浮かべながら、そのままのハルで歌おう」ってことだけを決めてレコーディングに臨みました。なので、今のハルだからこそできる歌い方や伝え方が込められたんじゃないかなって思います。
ライブ本番でさらに120%が出せるように
──次は、アイドルとしての活動以外での2022年の思い出を伺いたいのですが、今年、一番楽しかったことや嬉しかったことを教えてください。
夏目 さっきみんなで話していたのですが、一緒にゲームで遊んだことがすごく思い出に残っていて。今年出た「スプラトゥーン3」をみんなでやったのがめちゃくちゃ楽しかったです。
──レッスンのときなどに、Switchを持ち寄って遊ぶのですか?
日向 家に帰って、4人で通話をつないで遊んでます。えのぐは5年近く活動を続けてるんですけど、通話しながらゲームみたいなことって、実はあまりやったことがなくて。
夏目 みんなで一緒にやるゲームをあまりやってこなかったから。
白藤 そうだね。「あつ森」(あつまれ どうぶつの森)で、みんなの島に遊びに行ったくらい。
鈴木 私もハルちゃんと同じで、今年は、みんなでゲームをしたのがすごく楽しかったです。「通話しながらゲームする」って、えのぐとも、友だちともやったことがなかったから、すごく新鮮で。「通話しながらゲームするのって、こんな楽しいんだ」って目覚めちゃいました(笑)。
──誰かが呼びかけて、ゲームの時間が始まるのですか?
白藤 いえ、始めるときは、誰かがグループ通話を始めて。行ける人が、そこにどんどん入ってくるみたいなシステムを採用してます(笑)。突然、通話が始まって。「あ、誰かやってる」みたいな。
日向 勝手にやってて、そこに混ざっていくんです(笑)。
──白藤さんと日向さんも、ゲームが一番の思い出ですか?
日向 スプラも楽しかったんですけど、ひなおは、今年、マーベル作品にどハマりして。1年で全部の映画を観て、ドラマも観て、グッズも買うようになって。
──かなりハマってますね(笑)
日向 はい(笑)。今年は、マーベルに出会えたのがすごく嬉しかったです。
白藤 私も、みんなでゲームもすごく楽しかったんですけど、今年、新しい趣味が見つかったんです!
──どんな趣味ですか?
白藤 占いを始めました。占いに行くのも楽しいんですけど、「自分でもできるのかな」と思って、試しにオラクルカードを買ってやったら、すごく楽しくて。例えば、ライブの前に「今日の私にアドバイスください」みたいな引き方とかをするんですけど、70枚以上カードがあるのに、ライブ前はいつも同じような「進め!」みたいなカードが来るんです。だから、私にとっての占いって信じる信じないとかよりも、背中を押してくれる存在だってことに気がついて、ますます好きになりました。私、三日坊主の飽き性なので、趣味も続かないことが多いんですけど、占いは、珍しく1年も続いていて。いい趣味を見つけられたのが今年嬉しかったことです。
──ここからは28日の「大絶響祭 2022 WINTER ☆ Beat of Stellar」について教えてください。ネタバレで言えないこともあると思いますが、どんなライブで、自分にとっては、どんな挑戦のあるライブになりそうですか?
白藤 これはずっと挑戦してることですが、ライブになるとアドレナリンが出過ぎちゃって、予定してなかったことまでやってしまうことが多くて。それが良いときもあるんですけど、悪目立ちすることも多いから……。「出すときは出す。出さないときは出さない」みたいなことを、いい加減できるようになりたいです(笑)。というか、できるんだという気持ちで挑みます。それに今回はビッグバンドとの共演もあって、そのアレンジに対して、どう歌ってどう踊るかはすごく難しいので。楽曲にもっともっと向き合って、最高を更新できるよう頑張りたいと思っています。
日向 ひなおも、楽曲一つ一つに対してどうアプローチしていくか、今もすごく悩んでいて。
白藤 難しいよね(笑)。
日向 ブラスバンドアレンジの楽曲は、「このアレンジだったら、どう歌って、どう踊れば一番映えるんだ?」みたいなことを、音を聴きながら考えてます。いつものバンドさんの演奏でも、ライブでは毎回、音が変わるので、「今回はこういう感じだから、こう歌う方が良いな」みたいに、リハの段階からすごく悩んでいます。
──生演奏なので、本番でまた違う演奏が出てくる可能性もありますよね?
日向 はい。でも、そうやってライブの中で高め合っていけるのもライブの魅力だと思うんです。ただ、本番の中で「こういう歌い方もあったんだ」って正解が見つかることも多くって。リハの段階からそれに気付けていたら、本番でさらに120%が出せるようになるので、リハから100%を見つけておきたいです。
鈴木 やっぱり、バンドアレンジやブラスアレンジは、普段の音源とは印象がかなり違うから、歌い方を変えないと、せっかくの演奏も生かせないので、今、たくさん音源を聴いています。あと、個人的な課題としては、ワンマンライブのとき、いつもリハで張り切りすぎちゃって、ライブ当日は喉の調子が悪いんです。もう何年もライブをやってるのに、いい加減、学ぼうと思って(笑)。どうやったら最高の状態の喉を本番に持って行けるのかをすごく研究しています。だから、今年の冬のワンマンは、最高の喉で最高のパフォーマンスを見せたいです。
白藤 リハーサルも楽しいんだよね。
鈴木 うん。周りのみんなも全力で楽しんでくれるから、こっちも楽しくなっちゃって。ついつい出し過ぎちゃうんです。
夏目 私も、みんなが言っていたように、リハの中で今回のアレンジに合わせたベストな歌い方を探していきたいんですけど。その上で今回の本番は、ある意味、型破りなパフォーマンスをしたいなと思っています。とは言っても、特別、何か変なことをやるのではなくて(笑)。今まで、たくさんのライブを重ねてきた中で、「こういう歌い方が楽しんでもらえる」とか、えのぐのライブの「型」を作ってきた。そういう段階だったと思うんです。まずは「型」がないと、「形無し」なので。
──土台になるものを作ってきたということですね。
夏目 はい。だから、リハの段階では、これまで作ってきた型で自分なりのベスト、100%のパフォーマンスを作っていくんですけど。当日、本番特有の熱量や思いを含めたら、それを超える120%の型破りなパフォーマンスができるはずだと思っています。
笑顔で最後までアイドルらしく!
──夏目さんは年内いっぱいでアイドル活動の引退を発表されているので、本当に大きな節目になると思います。最後のライブに向けて、どのような気持ちでステージに立ちたいと考えていますか?
夏目 もう消えてなくなるぐらいの勢いで全部出し切ろうと思います(笑)。対バンライブが終わった後には、特典会というえのぐみさんとお話しできる場があるんですけど。そこでも「年末ライブ、楽しみにしてるよ」って言ってくださる方が多くて。その度にハルは、「楽しくて衝撃に耐えきれず爆発すると思うから、みんなもハルと一緒に爆発して大丈夫な用意しといて!」って返事しているんです(笑)
白藤 「衝撃に備えろ!」って(笑)
日向 「心の準備しといてね」ってことだ(笑)
夏目 そうそう。悔いのないようにって言うと、すごくありきたりな言葉だから、「爆発」って言ってるんですけど。笑顔で最後までアイドルらしく年末ライブに打ち込んで、楽しみ切ってやろうと思っているので。えのぐみのみんなにも、一緒に最後まで楽しみ切って欲しいです。
──最後まで楽しんで欲しいという気持ちが強いのですね。
夏目 楽しんで欲しいし、笑っていて欲しいし、「今年一年で一番良いライブだったな」って思って欲しいです。
──4人体制最後のライブということに関して、お三方はどのような思いがありますか?
鈴木 ハルちゃんが言ってくれたように、4人で積み重ねてきたものを出し切りたいし、えのぐみの皆さんに楽しんでもらえるように、私たちも楽しみたいです。それに、ハルちゃんの「笑顔で」という願いを叶えたいと思うから、私もずっと笑顔で歌って踊ります。とにかく「楽しい」があふれるライブにして、今年の最高を出せたらいいなと思っています。
──少し意地悪な質問ですが、笑顔でいられる自信はありますか?
鈴木 あんずは……大丈夫だと思います。ハルちゃんのお願いは叶えたいので。
白藤 かっこいい!
夏目 ありがとう(笑)
鈴木 (YouTubeの)生放送で「笑顔でやりたい」って言ってたのを聞いたときから、「じゃあ、あんずも笑顔でいよう」って、ずっと決めていて。でも、「絶対泣かない」って言って泣いたら、ちょっとあれなんですけどね(笑)。
白藤&日向 あはは(笑)
夏目 しょうがない、しょうがない(笑)
鈴木 でも、目標は「絶対泣かない」。笑顔で最後まで全力でやり切りたいです。
日向 ひなおは、「100%楽しむ」ことを目標にしてます。たぶん泣く……というか確実に泣くので(笑)。それも含めて楽しいライブにしていきたいと思います。
──泣いたからといって、楽しくないわけじゃないですよね。
日向 その瞬間が楽しかったら、別に泣いてもいいと思うんです。ただ、本当は笑顔でいたいという気持ちはすごくあります。でも、100%無理なので(笑)。
白藤 4人最後のライブだから、4人でやってきたからこそできたものは、ここで出さないでいつ出すんだって感じだし、今までよりさらにパワーアップしたものを出したいと思います。ハルちゃんがみんなに「笑顔でいて欲しい」と言ってるし、私もみんなに笑顔でいて欲しいとは思うんです。でも、私も絶対に泣くし(笑)。来てくれる人も、そのときの気持ちを全部出して欲しいなって思っています。声は出せないかもしれないけど、ペンライトを振る腕だったり、掲げる拳だったり、振り回すタオルだったり、全部全力を出し尽くして欲しいし、泣きたい人は泣いてもいいと思う。
日向 全力で泣いてほしいよね。
鈴木 うん。
夏目 全部全力でね(笑)
白藤 やり残したことなんて何もないって思えるライブに私たちもしたいし、みんなにもそう思って欲しいなって思います。いつも「2022年で一番良いライブだと思って欲しい」って言ってきたんですけど、今回はライブだけではなくて、2022年の全部の思い出を含めて最高の一日で、「この日のために一年がんばった」と思ってもらいたいです。
絶対に豊洲PITを埋めたいと思っています!
──夏目さんは、2023年以降、現在所属している岩本町芸能社の非常勤社員として、グループの活動を支援していくそうですが、2023年以降の成し遂げたい目標や頑張っていきたいことなどを教えてください。
夏目 来年からは、ハルがえのぐの活動をしていて知らなかった世界に踏み込んでみようと思っています。その先では、きっと今までと違う何かを得られると思うので、それをえのぐに還元できるのであれば、いくらでも還元したいです。あと、「成し遂げたい」という言葉は仰々しいかもしれないんですけど、来年からは「新米えのぐみ」になるわけで(笑)
──えのぐとしてのキャリアは5年近くありますが、えのぐみとしては、1年目なわけですね。
夏目 はい。だから、えのぐみさんから見たえのぐを、たくさん見ることをひそかな楽しみにしています。みんなに内緒でライブに行ったり、内緒でグッズを買ったり。そういう、えのぐみ活動を充実させたいです(笑)
白藤 トーク会とかも来てね(笑)
夏目 覆面してバレないようにして行く。鼻つまんで声も変えて(笑)
日向 鼻つまんでたら怪しいよ(笑)
鈴木 怖いでしょ(笑)
夏目 あはは(笑)。でも、そういう外から見たえのぐをハル個人として見てみたいというのが、来年以降の楽しみです。
──先ほど、「えのぐみさんは、世界一のVRアイドルを目指す仲間」と仰っていましたが、そうすると、来年以降も夏目さんは一緒に世界一を目指す仲間であり続けるわけですね。
夏目 そうですそうです。目指す道のりは変わらないので。
──これは、夏目さん以外のお三方への質問です。年末で「アイドル夏目ハル」さんは引退してしまうわけですが、「アイドル夏目ハル」のスキルや魅力を何か一つもらえるなら、何が欲しいですか?
日向 一つですか?(笑)
鈴木 一つだよ(笑)
白藤 一つかあ(笑)
日向 じゃあ、ひなおは「作曲能力」が欲しいです。ひなおは、自分のソロ曲で作詞をしているので、ハルの作曲能力をもらえたら、「作詞作曲・日向奈央」でソロ曲も作れるし、ワンチャン、えのぐの楽曲を作れる!
白藤 楽曲提供、日向奈央!
日向 そう思ったので作曲能力が欲しいです。
白藤 環は、この数年で、ハモリの楽しさや魅力に気づいたんです。でも、ハルちゃんのハモリは本当にすごくて。リハとかで私たちの歌を聞いて、「今日はピッチ低いな」とか一人一人のその日のコンディションに合わせて、ハモリも調整してくれるんですよ。自分でも勉強してるし、これからも練習は頑張りたいのですが、一朝一夕では上手くなれないので、ハルちゃんの特殊能力ももらっておきたいです(笑)。もらえたら、プラス自分の努力で、さらにすごいものができるかもしれないので。
鈴木 スキルかどうかは分からないんですけど、あんずはハルちゃんの柔軟性が欲しいです。
──柔軟性? 考え方についてですか?
鈴木 私たちには思いつかない考え方を提示してくれたりする思考の柔軟さもすごいと思うんですけど、身体の柔らかさもすごいんです。あんずもこの数年、ストレッチを頑張ってるけど、まったく柔らかくならなくて。身体が固いから、ダンスのときに力強い動きは得意なんですけれど、しなやかで可愛かったり、色気があるような動きはすごく苦手で。ハルちゃんの柔軟性をもらえるなら、ちょっとダンスが変わるかもしれないなって(笑)。
──最後に、「大絶響祭 2022 WINTER ☆ Beat of Stellar」で豊洲PITを満員にするため、ライブ関連情報の宣伝部長を担当している鈴木さんに、メンバーを代表して、改めてライブの見どころや意気込みを伺いたいと思います。
鈴木 ここまで読んでくださった方は、えのぐに興味を持ってくださってる方だと思うので、少し長くなるのですが、年末ライブの紹介をさせていただきます。「大絶響祭 2022 WINTER ☆ Beat of Stellar」は、えのぐ史上最大規模、最大出演者数で送る2022年の集大成で、最後の4人体制でのライブでもあります。見どころはなんと言っても、ドラム、ベース、ギター、キーボードといういつものバンドメンバーさんに加えて、トランペットやサックスなどのホーンセクションをお迎えした、ビッグバンド編成のライブです。そして、フリースタイルバスケットボーラーやシアターダンサーの皆さんとの共演ステージも見どころになってます。ビッグバンドさんの生演奏を聴いたり、フリースタイルバスケットボーラーさんやシアターダンサーさんのパフォーマンスを生で観る機会って、きっとなかなかないと思うんです。
──私もフリースタイルバスケットボーラーさんやシアターダンサーさんのパフォーマンスは観たことがないので、どんなステージになるのか想像もできず、楽しみです。
鈴木 私たちも楽しみです。だから、私たちに少しでも興味を持ってもらえているのなら、バンドさんやパフォーマーの皆さんを観たいという動機でも良いので、ぜひ、豊洲PITに来ていただきたいです。一番安い席で2000円で観られるので、気軽に来ていただけるのかなって。私たちにとっても本当に特別で大切なライブなので、絶対に豊洲PITを埋めたいと思っています。あなたのご来場を心よりお待ちしています!
──会場に来てさえもらえれば、えのぐ以外に興味を持っている人の目も惹きつける自信がある?
鈴木 そうですね。私たちも積み重ねてきたものがあるので。他のパフォーマーさん目当てで来ていただいても、惹きつけられるようなパフォーマンスを私たち4人ならできると思っているので。そういう自信を持って、その日を迎えたいと思っています。
●「大絶響祭 2022 WINTER」開催概要
・日時:2022年12月28日(水)
・時間:第一陣 13:30~(開場12:30~)
第二陣 18:30~(開場17:30~)
・会場:豊洲PIT
・主演:えのぐ(鈴木あんず、白藤環、日向奈央、夏目ハル)
・チケット価格(各税込):
超!大絶響席<通し>:1万3600円
超!大絶響席<第一陣>:6800円
超!大絶響席<第二陣>:6800円
大絶響領域<通し>:9600円
大絶響領域<第一陣>:4800円
大絶響領域<第二陣>:4800円
ちょい絶響領域<第一陣>:2000円
ちょい絶響領域<第二陣>:2000円
・一般チケット先着販売:12月3日(土)10:00~12月27日(火)23:59
・ローソンチケット:https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=478138
・イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3122630001
●配信情報
・視聴ページ
第一陣:https://live.nicovideo.jp/watch/lv339349141
第二陣:https://live.nicovideo.jp/watch/lv339357533
・チケット価格(税込):各4800円
・配信チケット販売サイト:https://dwango-ticket.jp/project/tGUQ52jNIr
・チケット販売期間:12月16日(金)18時00分 ~ 2023年1月25日(水)23時59分
・タイムシフト視聴期間:2023年1月26日(木)23時59分まで
(Text by Daisuke Marumoto)
●関連リンク
・えのぐ(公式サイト)
・えのぐ(公式Twitter)