VRエンジニアのNakaji Kohki氏は12月28日、「アバターで”それっぽく”ギターの弾き語りができる」をコンセプトとしたアプリ「Vフレット」β版をリリースし、Boothでの配布を開始した。本アプリはWindows、macOSXに対応しており、基本利用は無料だ。
また、本アプリを使用した配信や動画投稿を行うと、オリジナルピックがもらえるキャンペーンが、12月28日~2023月1月31日に実施される。
Vフレットは、アバターや背景を選択することで弾き語りを始めることができ、OBSなどの配信ソフトを使える場合は、すぐに配信を開始することが可能だそうだ。始めから用意されている3人のアバターに加え、自分のPC上にあるVRMファイルをインポートしたり、外部サービス(VRoid Hub)上でアップロード/お気に入り登録したアバターを連携することもできる。
タイミングを合わせて演奏を開始することで、弾き語りの様子を再現する仕組みで、外部機器を使ったトラッキングを行わないため、PC1台とギターだけで利用可能だ。
これまでの一般的なアバターを使った配信用アプリでは、Webカメラや外部センサーを使ってリアルの人間の動きをトラッキングしているが、弾き語りの場合は、体がギターで隠れてしまったり、センサーを手に装着した状態での演奏ができないといった問題点があったそうだ。そこでVフレットでは、曲のテンポや演奏開始のタイミングを自分で設定。トラッキングを省略する形をとっている。
また、ギターの演奏では、両手を使う必要があるため、弾き語り中にアプリの操作をすることができない。そのため、「自動でカメラを切り替える機能」が用意されている。曲のテンポに合わせたタイミングで切り替えてくれるため、ライブ配信でもミュージックビデオのような映像にできる。
今回の公開に合わせ、Vフレット 企画・開発を行ったNakaji Kohki氏からは、下記のコメントが寄せられた。
「Vフレットは、自分自身が趣味でやっていたギターの弾き語りをアバターでも実現したいと思ったことがきっかけでした。作り始める前に色々と調べてみたところ、ギター演奏とトラッキングは技術的に相性が悪く、多くの人が苦戦していることが分かりました。そこでVフレットではトラッキングをせず、ギターを演奏する動きを再現することだけに特化したアプリとして開発を始めました。このアプリはギターを弾くことしかできないので、ぜひギターが趣味でアバターを持っている方は使ってみてもらえると嬉しいです。また、実はトラッキングをやめた副産物としてギターを持っていなくても単体で使えるアプリになっています。自分のアバターでギターが弾いている”エモい”写真や動画を撮影する・・・など、色々な可能性を模索してみてください!現在はβ版ですので、みなさんの意見やフィードバックなどもお待ちしております!」
本アプリの公開に合わせて始まった「オリジナルピックがもらえるキャンペーン」は、「Vフレット」を使ってライブ配信や動画投稿を行い、公式Discordチャンネルに参加。その後、Vフレット公式 Twitterアカウントに、「投稿URL」と「ピック希望の旨」をDMで送ることで参加できる。ピックの受け渡しは、無料配送・匿名配送(Boothの匿名配送を利用するため、送料込みで470円が必要)・直接受け渡し(イベント等で開発者本人と会う機会がある場合のみ)の3パターン。申し込みは日本国内在住者限定だ。
開催期間は、2022年12月28日~2023月1月31日だが、先着30名に到達した時点で終了予定となっている。
●Vフレット(ブイフレット)概要
・英語表記:VFret
・価格:基本利用は無料
・対応: Windows/Mac対応
※OBSへの仮想カメラ出力は、現在Windows版のみ。Mac版で撮影を行う場合はウィンドウキャプチャ等の利用が必要。
※使用する際の許諾連絡等は不要。
●開発スタッフ
・企画・開発: Nakaji Kohki(Twitter / YouTube / Notion)
・UI/UXデザイン:いゆい(Twitter)
・ロゴデザイン:おこめ | HoloDesign.(Potofu)
・Special Thanks:鏡崎やお(Twitter / Note)
●関連リンク
・配布ページ(Booth)
・なかじ(Twitter)
・Vフレット(公式 Twitter)
・Vフレット(Discord)
・Vフレット(YouTube)
・不具合報告
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