株式会社アシックス(以下、アシックス)は、このたび、グーグル合同会社(以下、グーグル)とともに、視覚障がいのあるランナーだけでバーチャル駅伝レース「ASICS World Ekiden 2022(アシックスワールドエキデン2022)」に参戦するというチャレンジを支援しました。
6人のランナー全員が「Project Guideline(プロジェクトガイドライン)」を活用してたすきをつなぎ、伴走者なしで計42.195kmを完走しました。
今回のチャレンジは、グーグルの研究開発プロジェクトである「Project Guideline」を用いて実施されたもので、2022年11月12日にNPO法人アキレス・インターナショナル・ジャパンに所属する視覚障がいのある6人のランナーにより達成されました。
アシックスは、「健全な身体に健全な精神があれかし」を創業哲学に掲げ、世界中のすべての人々の心身の健康向上に寄与するプロダクト、サービス、環境の提供を目指しています。今後も、誰もが一生涯運動・スポーツに関わり、心と身体が健康で居続けられる世界の実現に向けて取り組んでいきます。
〇NPO法人アキレス・インターナショナル・ジャパン 代表 重田雅敏氏のコメント
6人が42.195kmをつないで走れたということは本当に貴重な経験でした。伴走者なしで独立して走れたということは私たちにとって悲願であり、ひとりで走れる喜びを感じた1日にもなりました。今後、「Project Guideline」のような技術がどんどん発展することを期待しています。
〇動画リンク
https://youtu.be/rGHg9H_iQk8
〇「ASICS World Ekiden 2022」について
「ASICS World Ekiden 2022」は、2022年11月10日から22日までの期間で開催された駅伝形式のリレーマラソンです。42.195kmを6区間(5km3区間、10km2区間、7.195km1区間)に分割し、1チームあたり6人まで登録可能です。世界のどこでもどなたでも参加でき、共通の目標に向かってともにゴールする喜びを分かちあうことができます。
ランナーは、「ASICS Runkeeper」を利用して自身の担当距離を走り、各チームに提供する独自の「デジタルたすき」をつないでゴールを目指します。これまでに、32,919チーム、118,844人に参加いただきました。参加者の走行時間は合計70,000時間以上で、総距離は地球14周以上に相当する578,823kmとなっています。
〇「Project Guideline」について
日本では日常的に運動している人は約6割ですが、視覚障がい者の間では約3割にとどまっています。※1 スポーツを楽しみ、スポーツに参加する機会を持つことは、すべての人に法律でも保障された権利です。「Project Guideline」は、すべての人が、自由に、自立して自分の可能性を追求できる、そんな社会を目指す小さな一歩として始まった取り組みで、Androidスマートフォン上で動作する機械学習技術を駆使した画像認識モデルを使用しています。地面に引かれた色のついた線を見分け、その線がランナーよりも左か、右か、中央なのかを瞬時に判断し、ヘッドフォンを通じて音声シグナルを送ります。ランナーはその音を頼りに、線から逸れることなくランニングを楽しめる仕組みです。
※1 令和2年度「障害者のスポーツ参加促進に関する調査研究」、「スポーツ実施状況等に関する世論調査」(スポーツ庁)より
〇NPO法人アキレス・インターナショナル・ジャパンについて
障がい者と健常者がともにランやウォークを楽しむことを目指して活動するNPO法人。
https://achillesinternational.jp/
〇アシックスのダイバーシティ&インクルージョンに関する取り組み
https://corp.asics.com/jp/csr/diversity/people_with_disabilities
〇ASICS Blogスペシャルコンテンツ
https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/parasport-google-project-guideline-asics-world-ekiden