美声、歌唱力、そして品位を感じる! 凪原涼菜さん、瑚白ユリさんをピックアップ!【VTuber見つけ隊】

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VTuberといえば、2017年末〜2018年頭に爆発的に伸びてから5年経った今でも、次々と新人がデビューしているアツいジャンルだ。一方で、多くのVTuberさんから新しい「推し」を探そうとすると時間がいくらあっても足りないはず。

そんなVTuber好きなアナタに、今チェックしてほしい才能をオススメするのが本連載の「VTuber見つけ隊」。ライターとして、はてな匿名ダイアリーの記事「個人/中小運営のVTuberをみたらみんなスキルが高かった」で慧眼を知らしめたむちむちぷにぷに氏を招聘し、毎週1本をお届けしていく。

・過去の連載記事はこちら → VTuber見つけ隊


突然だが、筆者はお嬢様に憧れがある。いわゆる「お嬢様キャラ」ももちろん好きだが、品位や育ちの良さがにじみ出る、たたずまいとしてのお嬢様はついつい惚れてしまう。一昔前の少年マンガはヒロイン格の一人にお金持ちの家のお嬢様がいたりしたものだから、オタクにとっては普遍的な萌え属性なのかもしれない。

今回は、筆者が勝手にお嬢様を感じてしまっている凪原涼菜さん、瑚白ユリさんをご紹介したい。


パワフルな歌と清楚なたたずまいを併せ持つ
RIOT MUSICの凪原涼菜さん

凪原涼菜さんはバーチャルミュージックプロダクションRIOT MUSICのアーティスト。RIOT MUSICのレーベルであるMeteopolisに所属している。音楽に力を入れている事務所ということで、彼女も高い歌唱力を武器に高頻度な歌動画の公開を活動のメインとしている。

彼女がデビューしたのは2020年9月なのだが、筆者が彼女を知ったのは少し遅くて、2022年のRIOT MUSICのライブイベントRe:Volt 2022だった。透明で涼やかな声、それでいて「騒乱」を意味する「RIOT」を冠するのも納得の力強い歌にすっかり虜になってしまった。以来、彼女の歌動画の公開を毎回とても楽しみにするようになった。

彼女の魅力は声や歌唱力だけではない。配信や日常のTwitterでは、優しくて真面目な女子大生としての一面も見せてくれている。どこか尖ったキャラクター性が注目されがちなVTuberの世界において、確かな品の良さをにじませる凪原さんの個性は逆に際立ったものを感じている。

昨年末である2022年のクリスマスイブに秋葉原で行われたMeteopolisの野外イベントは、かなり寒い夜ではあったが筆者は足を運んで楽しんだ。現場で売られていた缶ケーキの缶は今でも大事にとっている。アーカイブでもこのイベントの模様は今でも見られる。

カバー曲からオリジナル曲までたくさんの歌動画がある凪原さんだが、個人的にはオリジナル曲のPANDORAをぜひ聞いてほしい。荘厳でドラマチックな曲調とMVには、彼女の魅力が詰まっている。

・Twitter:https://twitter.com/suzuna_n_RIOT
・YouTube:https://www.youtube.com/c/SUZUNANAGIHARA


この声は才能。
ななしいんくの白きお嬢・瑚白ユリさん

瑚白ユリさんは、2021年に774.inc内の緋翼のクロスピースとしてデビューし、現在は統合されたななしいんくに所属するVTuberだ。白髪と上品なドレス姿で、ファンからはユリ嬢とも呼ばれる彼女はまさにお嬢様。配信開始時にリスナーが書き込む挨拶は「ごきげんよう」である。

筆者が彼女のファンになったのは、まず第一のその声だった。聞いていただければわかる。このタイプの声が好きな人なら一撃で好きになってしまうだろう。

落ち着いた声とたたずまいとはすぐには繋がらないかもしれないが、深夜のゲーム配信が多い。SEKIROのように難易度の高いゲームで何度も諦めずに攻略に臨んだり、半ば雑談枠のようになっているマインクラフト実況など、幅広いゲームを愛していることが伝わってくる。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(ティアキン)の発売を心から楽しみにしているようで、発売前にティアキンコラボ商品の開封配信をしていた程だ。

今年4月には、少し遅めのバースデーライブとして3Dライブを配信した。歌配信の頻度が高いわけではなかった瑚白さんなので、貴重な歌声は必聴である。個人的には、同期の橙里セイさんのピアノ演奏とともに歌う「ninelie」(Aimer)のカバーが泣けるほど最高だった。全編無料配信だったので、いまでもアーカイブは視聴可能である。

実はそこまで熱心にななしいんくを追っていたわけではなかった筆者は、瑚白さんとの出会いをきっかけに、ななし沼にハマっていくことになった。2018年から続くななしいんくの歴史を考えると、比較的新参のななしいんくリスナーかもしれない。たった1人との出会いだって、グループをまるごと追いかけるほどの引力になる。それを感じさせてくれたのが瑚白ユリさんだった。

・Twitter:https://twitter.com/Yuri_Kohakuu
・YouTube:https://www.youtube.com/@Yuri_Kohakuu/


PANORAと10回の約束で始めたこの連載は、今回で最終回となった。拙い記事を載せていただけたこと、そして読んでいただけたこと本当に感謝である。最後なので思いっきり個人的な趣味と「好き」を詰め込んだ内容にしてしまった。そもそも、VTuberの配信を見るのは、「好き」だし「楽しい」からだ。これからも、たくさんの楽しいを見つけていきたい。

(Text by むちむちぷにぷに)