町工場の技術伝承に活用 VRとロボットを組み合わせた訓練システムが本格稼働

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アクスモールディング株式会社

高機能のフィルムやシートをつくるため、樹脂を平らに成形する工具「Tダイ」を完全オーダーメードで設計・制作する、町工場ベンチャー・アクスモールディング株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:横田新一郎、以下「当社」)はVR(Virtual Realityの略:仮想現実)を用いて熟練技術者から経験の浅い技術者に技術の伝承を素早く、簡単にできるようになる「VRとロボットを組み合わせた訓練システム」を開発し、6月から本格稼働させます。(※ 下図の緑のフィルム状の部分がVRによる映像で、上部がロボット)

  • 技術訓練システム稼働の背景

今、製造業、なかでも当社のような中小企業で人手不足と人材の高齢化が深刻化しています。

厚生労働省が発表した『2022年版ものづくり白書』によりますと、2002年と比べ、製造業の就業者数は約157万人減少しています。なかでも、34歳以下の若年就業者数では約121万人と大幅に減少しています。一方で65歳以上の高齢就業者数は、33万人増加しています。

こうした調査からも年々、製造業全体での人手不足と若者離れ・高齢化が深刻化している現状が浮き彫りとなっています。

町工場の技術者は60代が中心で、80歳を超える技術者も決して珍しくありません。このままでは高齢の熟練技術者が引退してしまえば、日本の町工場の技術は途絶えてしまいます。

高齢の技術者がいなくなっても、若い技術者、あるいは外国から来た技術者が簡単に技術を学べる仕組みが町工場では不可欠なものとなっているのです。

そこで、当社の開発したVRを活用した技術訓練システムを用いることで、町工場の若い技術者たちがほとんど費用をかけることなく、高度なものづくりの技術を学べるようになるのです。

  • 技術訓練システムの概要

当社は「Tダイ」と呼ばれている工具を設計・製造しています。「Tダイ」とは高機能なフィルムやシートをつくるために、プラスチックの樹脂を押し出し、均一に薄く加工するための金型です。

「Tダイ」を用いて製造される高度なフィルムやシートの代表例は、スマートフォンやテレビを購入したときに画面に貼ってあるシート、あるいはコンビニエンスストアで販売されている、おにぎりや弁当、パン、菓子などを包むフィルムがあります。

この「Tダイ」の運用は0.01mm単位より、さらに細かな調整を必要とする、極めて繊細な加工技術です。またプラスチックの樹脂のなかには高価なものもあります。気軽に練習をするわけにはいきません。また機械は大変高価なので、安易に訓練して、壊すわけにはいきません。加えて、プラスチックの樹脂は成形時、かなりの高温となり、さらに回転しています。そのため未熟な技術者が扱いを誤れば、大火傷を負いかねません。

そこで、当社の開発したVRによる技術訓練システムを用いれば、これらの問題は解消できます。

技術習得を目指す技術者はVRヘッドセットを被ります。すると、下図のような光景が目の前に広がります。実際のプラスチックの樹脂を用いなくても、本当に自分が機械を操作しているように訓練することができます。

加えて、このシステムでは遠隔操作も可能です。当社の熟練技術者が、導入先の町工場の技術者に対し、VRの画像を共有しながら、遠隔で技術指導することも可能となるのです。

  • 会社概要:アクスモールディング株式会社

代表取締役社長:横田新一郎
本社:東京都大田区南蒲田2-8-2cinza101
​丹沢テクノセンター:神奈川県秦野市曽屋553‐1
https://www.axmolding.com/

2017年、代表取締役の横田新一郎が起業した「ものづくりベンチャー企業」。スマートフォンやテレビを購入したときに画面に貼ってあるシート、あるいはコンビニエンスストアで販売されている「おにぎり」を包むフィルムなど、高性能のフィルムやシートを作るための工具・「Tダイ」を完全オーダーメードで設計・製造している。その技術力と顧客に応じたきめ細かい対応力は国内随一。国内外の大手企業が相次いで「高い技術力を必要とする特殊案件」を依頼するだけではなく、同業他社までもが「自社では解決できない案件」を持ち込む。逆風下にあるものづくりの世界で、年商10億円まで成長。「日本の工場の再興」に挑み続けています。

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