未経験者を後押しする無料VRゲーム開発キット「VR Action Game Kit」を発表

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個人開発者の@_mathken氏は6月27日、無料VRゲーム開発キット「VR Action Game Kit」を公開した(GitHubのリポジトリ)。未経験者のVRゲーム開発を後押しし、プレイ人口を増やすことを目的に、オープンソースで提供して、商用利用を含めて自由に活用できるようにした。サンプルゲームを実行することで、プレイしながら機能を把握できる。 また、開発環境の準備が難しい初心者向けに、今後Steamにてサンプルゲームを販売予定だ。

再配布が許可されたUnity社の3Dゲーム用アセットをVR向けにカスタマイズ。VRでアクションゲームを作る際に必要となる、 近接武器や敵、エフェクトやステージ・ギミックなどを提供する。ステージの地形は、UnityのProBuilderを利用することで変更が可能だ。開発用PCとVRヘッドセットをつないで設定することで、ゲームをビルドすることなくUnityエディタ上で動作確認可能だ。

コントローラーで移動・視点変更した際に視界を狭くすることでVR酔い対策を実現。一般的なVR酔い対策としてはワープで移動する方法などだが、アクションゲームであることを加味して視界を狭くする方法を採用した。

本キットにはモンスターとロボットの敵が登場。それぞれの敵にヒットポイントや攻撃力を設定することができる。また、プレイヤーの武器は一定の速度で振らないと攻撃が発生しないようになっている。VRゲーム制作時に起こりがちな「小刻みに武器を振ることで簡単にクリアできる」という問題に対処した。

●開発キット詳細
・タイトル:VR Action Game Kit
・カコデリ:無料VRゲーム開発キット
・価格:無料
・対応VRヘッドセット:Meta Quest 2
・ライセンス:MITライセンス(著作権表示などを行うことで商用も含めて利用可能)
・対応ゲームエンジン:Unity 2022 LTS以上

●関連リンク
VR Action Game Kit(GitHub)
@_mathken