今年のテーマはホスト、AGF2023「ホロスターズ」ブースレポート 近距離トークにも歓声が沸いた!

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アニメイトガールズフェスティバル(AGF)といえば、毎年秋、池袋サンシャインシティにて実施される乙女系コンテンツの祭典だ。

今年も11月3、4日の2日間で実施。そのジャンルは、アニメやマンガ、ゲーム、声優、コスプレなど多岐にわたっているが、ここ数年で欠かせない存在になっているのがVTuberだろう。

VTuberといえば、男性向けの女性タレントがまだまだ多い世界だが、

キャラクターがキャラクターのまま存在していて、リアルタイムで自分たちに接してくれるという、声優とも2.5次元俳優とも異なる体験を提供してくれる点に魅了される女子も増えている。本記事では文化会館ビル3階にブースを構えていた、カバーのホロスターズを取材した。


声出しできるから広まるステージの共感

今年のAGFで印象的だったのは、人混みのすさまじさだった。

PANORAとしては、ホロスターズブースに「おしゃべりフェス in AGF」として協力した関係で、2020年からAGFを見てきているが、当時といえばコロナ禍の真っ只中で、AGFも「アニメイトガールズフェスティバルあおぞらマルシェ」として規模を縮小、入場者数も制限して実施するという状況だった。

それが2021、2022年と徐々に日常を取り戻していき、、2023年は午前中は限定物販を求める女性たちで大混雑、午後になっても会場外に待機列を形成しているブースがあるほどの人出で、取材していて「やっと普通にイベントを楽しめるようになったんだ」という実感があった(とはいえ、インフルエンザも流行っているのでマスクの人は多かったが)。


肝心のホロスターズブースは、ホストクラブがモチーフだった。「CLUB HOLOSTARS」という架空のチェーンが存在し、13人のメンバーが、オーソドックスで新人が多い「歌舞伎町店」、私服系で若者に人気な「池袋店」、明るいノリでホストの枠にとらわれない「錦糸町店」、大人向けの高級志向な「六本木店」──と4つの店に分かれて在籍しているという設定だった。

ブースの内装もホストにならって、ラグジュアリーな照明や革張りのソファーなどを配置しており、ホロスターズのぬいぐるみを持参してシャンパンなどに添えて撮影している方々が目立っていた。

物販でも「シャンパンボトルモチーフアクリルスタンド」や「オフィシャルシャンパングラス」を用意するなど、運営の「本気」が垣間見えていたのがよかった。

配布していたパンフレット

そしてファンのお目当てといえば、VTuber本人が生で出演するステージ企画「モニタリングトーク」だろう。去年も同様のトークイベントを実施していたが、あまりに人気で人が集まりすぎたためか、今年はその教訓を反映してファンが入れるスペースをより広くとっていた。

整理券の配布や待機列を形成するわけではなく、フリーでの入場になるため、開始の1時間前にもなると、ブースの周囲に女性が集まり始めて、早く「推し」の声を少しでも近くで聴きたいとばかりにそわそわしている気持ちが伝わってきた。

筆者が取材したのは3日の15時30分からの回で、錦糸町店のアルランディスさん、夕刻ロベルさん、緋崎ガンマさんの3人が出演していた。冒頭、ガンマさんが「ガンちゃんは〜?」「かわいいー」のようにコール&レスポンスして会場を温めていたが、ようやく声出しが憚られない世界が戻ってきたと感慨深かった。

メインでは「たった1人の姫を探せ!オンリーワンプリンセス対決」として、会場内で該当者が1人になる「〜な人」を当てるというゲームを実施していた。

ガンマさんが「今までに高尾山に登山した人」、アルランディスさんが「(本イベントと並行して実施している)コラボカフェで自分のドリンクを3杯以上飲んでいる人」、ロベルさんが「AndroidでXperiaを使っている人」といずれも外した末、ガンマさんが「会場に徒歩で来た人」で見事1人を当てるというアツい展開を繰り広げた。

最後は、「ようこそ CLUB HOLOSTARSへ」のボイス販売を紹介するなどいくつかの告知で〆。わずか20分ほどのステージだったが、「推し」の挙動に笑ったり、拍手したり、元気よく手を上げていたりとファンの嬉しさが伝わってきたのがとてもよかった。

ライブ会場の大きなステージで見る彼らも魅力的だが、このかなり近い距離で自分たちを認識してもらいながらわいわい盛り上がれるというのもかなり楽しいひとときだ。来年ももし開催されたらぜひ現地で参加してほしい。

(C) 2016 COVER Corp.

(TEXT by Minoru Hirota

 
 
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