次世代バーチャルeスポーツプロジェクト「ぶいすぽっ!」は10月31日~11月5日、茨城県の金江津(かなえつ)小学校スタジオにてリアルイベント「ぶいすぽっ!学園文化体育祭」を開催中だ。
廃校となった旧金江津小学校のスタジオを貸し切って、その名の通りぶいすぽっ!をモチーフにした文化祭と体育祭を同時に実施するという盛りだくさんな内容になる。一部には、所属する18人の女性バーチャルタレントがリアルタイムで出演する企画もあり、編集部が取材した11月2日は平日にも関わらず多くのファンが集っていた。
VTuberのリアルイベントというと、音楽ライブや1on1トーク会などが目立つが、今回は文化祭&体育祭という変化球、しかも切り口も小学校が舞台という大胆なものだったので、驚いた人も多いはず。撮影した写真をもとに現地の盛り上がりをレポートしていこう。
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茨城の地に突如現れたバーチャルでリアルな小学校
イベントが開催される金江津小学校は、千葉県との境目に位置する稲敷郡河内町に位置する。成田空港と霞ヶ浦に挟まれた位置で、イベント日は成田空港の第2ターミナルからシャトルバスが出ており、これに乗って会場に向かうことができた。
会場に向かうバスは、最頻の9時台が5分に1本、合計12本出発するという手厚いケアになっていた。編集部で乗っていた11時台のバスもほぼ満席。ぶいすぽっ!自体の単独リアルイベントが昨年8月の神田明神納涼祭りとのコラボ以来ということもあってか、「絶対にここに来てやる!」というファンの気合いが伝わってきた。
実際に現地を歩いていて感じたのは、ガチの校舎で実施される文化祭&体育祭の本物感だ。
文化祭モチーフの展示会というと、アニメやゲーム、タレントなどのジャンルでときおり実施されることもあるが、たいていの場合大都市のイベントスペースで、内装をがんばって実物によせることになる。その点、今回の学園文化体育祭では、「本物」が舞台になっているわけで、廊下や階段の広さ、教室の雰囲気など、そこにいるだけで大学生や社会人にとっては「あの頃の記憶」が蘇ってきたはずだ。
さらにグッズの「ぶいすぽっ!文化祭クラスTシャツ」や「ぶいすぽっ!ジャージ」がめちゃくちゃいい味を出している。中高生の当時、文化祭などでクラスTシャツをつくって、みんなで着て気分をアゲて楽しんだという方もいるはず。今回の学園文化体育祭でもまさにその光景が再現されていて、とても懐かしい思いが蘇った。
ちなみにぶいすぽっ!というと男性ファンが多そうなイメージだが、取材した11月2日はグループできている女の子も多く、eスポーツというジャンルとぶいすぽっ!が多くの人に受け入れられてきている状況を再確認した。
校舎1F&廊下・アニメの原画も展示
なお1階には応援服展示コーナーもあったのだが、人気すぎて長蛇の列ができていたため撮影できなかった(涙)
校舎2F・フードコーナー
ぶいすぽっ!は18人なので、グラウンドのテントだけでは店のスペースが足らなかったのか、校舎の2階にもフードコーナーを用意していた。
校舎3F・メンバーと教室で1on1
3階は、「放課後トーク」と題して、事前にチケットを購入したファンがメンバーと1対1でお話しできるスペースになっていた。
別棟・グッズももらえた遊戯エリア
この文化祭の展示は校舎だけで終わらず、別棟の遊戯エリアにも参加型の企画を用意していた。具体的にはボール投げ、ヨーヨー釣り、輪投げ、お片付け、紐くじ、射的──という6種類のゲームを部屋ごとに展開し、購入したチケットと引き換えに挑戦できるというものになる。
体育祭・ファンがチームに分かれて競う玉入れ
メンバーが出演する企画も充実していた。体育館では、3Dライブなど1日2回のステージを実施。グラウンドでは、事前に赤/青/黄色/緑の4チームに分かれて参加チケットを買ったファンが参加し、綱引き、大縄跳び、玉入れのいずれかの競技に挑戦して勝ち負けを競うというものだった。
編集部が取材した11月2日には、なんと配信者のMOTHERさんが緑チームとして参戦。普段からメンバーと交流しているだけあって、ぶいすぽっ!ファンにも認知されており、現地やネットで大きな反響を呼んでいた。
「推し」に応援されながらチーム戦をがんばり、終了後にメンバーからご褒美の一言をもらえるという、かなりレアなシチュエーションになるわけだが、参加者も観戦者も笑顔で和気藹々としていたのが印象に残った。
……というわけで駆け足になったが、写真で見るだけでも怒涛の企画を用意していた「ぶいすぽっ!学園文化体育祭」。チケットはすでに売り切れてしまって今から参加は難しいのだが、ぜひまた開催されたあかつきには気合を入れてチケット争奪戦に参加し、現地で楽しんでほしい。
(TEXT by Minoru Hirota、撮影協力 蘆田悠)
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