2018年3月のデビュー以降、ライブを始めとする現場中心の精力的な活動で見せる磨き抜かれた歌とダンスのパフォーマンスで、バーチャルアイドル界を牽引してきたVRアイドル「えのぐ」。
11月6日には、所属事務所「岩本町芸能社」の廃業決定という衝撃的なニュースが発表された後、同日の夜にメンバーの鈴木あんずさん、白藤環さん、日向奈央さんが、来年以降の活動に関して生配信で報告。三人で合同会社を設立し、えのぐとしての活動を継続することが分かり、多くのファンを安堵させた。
・VRアイドル「えのぐ」の重大報告配信レポート 事務所廃業後も「目標を追うため」合同会社設立
PANORAは、激動の日々の中でも、活動の中心であるライブに向けてレッスンやリハーサルを重ねる三人にインタビュー。2023年を振り返ってもらうと共に、クリスマスイブに出演する「VTUBER CHRISTMAS FESTIVAL」(会場:お台場アクアシティ)や、岩本町芸能社での活動を締めくくる12月30日(土)のワンマンライブ「大絶響祭 2023 WINTER -ONE DAY MORE-」(会場:立川ステージガーデン)に賭ける思いなどを語ってもらった。
VRアーティストを職業とするために「VRide!」を開催
──2023年も終了間近ということで、最初はお一人ずつ、えのぐの2023年三大ニュースを教えてください。
白藤環さん(敬称略。以降、白藤) 事前に質問状をいただいていたので、さっき三人で少し話したのですが、「えのぐ」の三大ニュースだと、たぶん三人とも同じになっちゃいそうなんです(笑)
──それだけ印象的な三つの出来事があったということですね。
白藤 アイドル総選挙に参加した「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023」(以下、「TIF2023」)と、今年から始まった「VRide!(ブイライド)」。三つ目はやっぱり、11月に発表した岩本町芸能社の廃業、そして私たちの独立についてかなって。でも、これだと3人の話があまりにも被りそうだから、私は白藤環の個人三大ニュースを選んできました!
──ありがとうございます。では、白藤さん個人のビックニュースから聞かせてください。
白藤 2023年は、個人のニュースも多かったんです。一つ目は、11月に地元の岡山で流れるテレビ特番(岡山・香川エリア民放4局放送「減塩大作戦 スマ塩」)のCMナレーションをやらせていただけたこと。両親がテレビから私の声が聞こえてくることをすごく喜んでくれて、私も嬉しかったです。二つ目は、大好きな占い師のあんずまろんさんとコラボができたことです。ずっと夢だったのですが、あんずまろんさんのサブチャンネルの動画で占ってもらえたことは、私の中の特大ニュースです(笑)。三つ目は、ラジオ日本さんでパーソナリティをやらせていただいてる「えのぐ・白藤環の推してまいる!」という番組のリアルイベントを2年半ぶりに開催できたことです。
──5月開催された「ラジオ日本『えのぐ白藤環の推してまいる!』~リスナー感謝祭をしてまいる!其の2~」ですね。
白藤 はい。めちゃくちゃ楽しかったです!
──前からやりたいと思っていたことが一気に実現した年だったのですね。では、質問状には無かった質問になりますが、鈴木さんと日向さんも個人の大きなニュースを伺えますか?
日向奈央(敬称略。以降、日向) ひなおも地元の話になるのですが、イベントで静岡へ行けたことがすごく嬉しかったです。
──SBS(静岡放送)テレビの番組「ヨエロスン」とのスペシャルイベントですね。
日向 はい。私も、ずっと地元でイベントをやりたかったのですが、それが叶ったんです。しかも、スタジオは、小さい頃、家族で車に乗ってよく通っていた場所にあって(笑)。すごく見慣れた場所に仕事で来られたことも嬉しかったです。イベントでは(静岡県に本社がある中華ファミリーレストラン)「五味八珍」さんのテーマ曲「GO!GO!五味八珍」を覚えて披露したんですけど、静岡に住んでるいとこたちも「五味八珍」さんは大好きだし、家族も喜んでくれました。
鈴木あんず(敬称略。以降、鈴木) 6月に(日本テレビ「news every.」内の)「Nittele VTuber NEWS」のキャスターを担当させていただけたんです。あと、同じ6月に(テレビ朝日で)放送された「まんが未知」では、漫画の原作を考えるお仕事をさせていただけて。どちらも初めて挑戦するお仕事で、すごく嬉しかったです。一人のお仕事が増えたのは今年からで、去年まで一人の現場の経験はほとんどなかったので、人見知りを発揮しつつ頑張りました(笑)。
──次は、えのぐの2023年三大ニュースについて聞かせてください。時系列順ですと、7月23日に「Virtual Artist Fes『VRide!』Vol.1」が開催されています。公式サイトでは、「えのぐがプロデュースする”誰でも”参加可能な定期対バンライブイベント」と紹介されていますが、どのような経緯で生まれたイベントなのですか?
鈴木 世の中には、バーチャルアーティスト一本で頑張っていきたいけど、今は難しいという方もいらっしゃると思うんです。そういう方にとって、この「VRide!」が、いろいろな人に見つかって、お仕事に繋がったり、ライブにたくさん出演できるようになったりするきっかけになればいいなと。バーチャルアーティストやバーチャルアイドルを一つの職業にしたいということは、私たちの以前からの目標でもあるので、出演してくださるみなさんと一緒に目標を叶えられたらいいなと思って、月に1回の「VRide!」を開催しています。
白藤 今はまだ、バーチャルアーティストを職業の選択肢にするための職場みたいなものが、まだまだ少ないので、私たちで職場を作れたら良いなという思いから始まったイベントです。
──「VRide!」のようなイベントを開催したいというのは、それ以前からずっと考えていたことなのですか?
白藤 何かできたらいいなという気持ちはあったけれど、実際、どんなことをできるのかという具体的なイメージはありませんでした。きっかけは「えるすりー(Life Like a Live!)」
だよね?
日向 うん。3月の「えるすりー5(Life Like a Live!5)」。
白藤 「全てのバーチャルアーティストが平等に輝ける”ステージ”を!」というのが、「VRide!」のコンセプトなんですけど、「えるすりー5」に出演させていただいた時に、「バーチャルアーティスト同士、もっと競い合って切磋琢磨するべきだと思う。そうじゃないと業界全体が成長しない」という趣旨のことを発言したんですけど、それに対していろいろなお声をいただいて。それをきっかけに、それまで漠然としていたイメージが徐々に固まっていき、アーティストとしての自分を自己表現できる切磋琢磨できるステージが求められてるんじゃないか。だったら、私たちが立ち上げようという気持ちになっていきました。
「TIF2023」のグランドフィナーレ出演はみんなで掴み取った奇跡
──二つ目のニュースは、「TIF2023」ですね。
白藤 「TIF2023」のアイドル総選挙に参加したのですが、予備選挙1位で本選挙に進めたんです。本選挙では3位でしたが、その結果を出せたことは、えのぐにとって、すごく大きなできごとでした。えのぐは、去年もアイドル総選挙に参加していたのですが、本選挙まであと少しというところで敗退しちゃって。それがすごく悔しくて、2023年は絶対に本選挙へ進出するぞという気持ちで、上半期は、「TIF2023」を意識してかなりライブパフォーマンスを練習しました。ファンの人たちに直接言ったわけじゃないんですけど、ライブでも「TIF2023」に向けたセットリストを組んでいて、ファンの人と一緒に鍛えてるみたいな感じだったんです。「TIF2023」の本番でも、みんなめちゃくちゃ頑張ってくれて。すごく支えられていることを改めて感じました。みんなで一緒に何かを頑張ることって、本当に楽しくて尊いことだと実感できたイベントだったので、すごく思い出に残っています。
──去年は、予備選挙4位で3位以上が進める本選挙にあと一歩届かなかったわけですが、今年こそは行けるという気持ちでしたか?
日向 もちろん行きたいと思っていましたが、ひなおはすごく不安でもありました。去年は、(バーチャルアイドルやバーチャルタレントが出演する)「バーチャルTIF」も開催されていたので、普段からバーチャルタレントの活動を観てくれている人たちが、その代表を応援するみたいな気持ちで入れてくださった票もあったと思うんです。瑠璃姉(るりねえ・朝ノ瑠璃さんの愛称)たちが、「えのぐが総選挙で頑張っているから、投票してあげて」と呼びかけてくださったりもしたし。でも、今年は「バーチャルTIF」が開催されないので、そういう票はなくなるし、どうなるだろうと思っていました。でも、ファンの皆さんの応援が本当にすごくて。「えのぐを絶対、本戦に」みたいな気持ちの方がたくさんいてくれたことで本選挙に進むことができました。
──去年の予備選挙は、最後の最後に抜かれて4位でしたが、今年は1位を最後まで守り切りましたね。
鈴木 去年、負けて悔しかったのは私たちだけじゃなくて。えのぐみ(ファンの愛称)さんもすごく悔しい思いをしてたから、「今年は絶対にグランドフィナーレの本選挙に進むぞ」という気持ちがすごく強かったと思うんです。それは、みんなの応援からも感じました。Twitter(現在はX)でもすごく拡散してくれたりしたし、これまで関わってくださった方々も、いっぱい応援してくださって。すごく不安もありましたが、皆さんの応援が力になって、グランドフィナーレというすごいステージに立たせていただけました。本当に奇跡みたいなできごとだと思ったし、みんなで掴み取ったものだったから、すごく嬉しかったです。
──私も今年、初めてグランドフィナーレを取材したのですが、超満員の会場の熱気と規模に驚きました。
白藤 私たちもあんなに大勢の人の前でパフォーマンスをしたことはないから、すごい景色だと思ったし、とても大きな経験になりました。
鈴木 一緒に本選挙に勝ち上がった#2i2(ニーニ)さんと、Appare!さんのパフォーマンスもすごかったよね。
白藤 うん。カッコ良かった。
鈴木 私たちが最後にパフォーマンスをしたから、順番が来るまで、すごく緊張しました(笑)
日向 #2i2さんとAppare!さんとは対バンしたことがあるからか、私たちのパフォーマンスのときに応援してくださるファンの方もたくさんいらっしゃって。そのこともすごく嬉しかったです。
白藤 #2i2さんもAppare!さんも、えのぐが主催している対バンライブ「Beyond the Dimension」に出てくださったこともあるんですよね。そのことにも縁を感じたし、熱い夏でした。
──三つ目の重大ニュースは、11月6日に発表された所属事務所「岩本町芸能社」の廃業決定です。同じ日に、2024年からは、鈴木さん、白藤さん、日向さんが一緒に合同会社を作って、えのぐとしての活動を継続することも発表されました。廃業が決まってから、来年以降の方針を決めるまでの経緯を改めて伺えますか?
鈴木 事務所が廃業することを聞いて、その先のことを考えたとき、この活動を続けたいという気持ちや、夢に対しての熱が三人とも誰一人冷めていなくて。まだ続けたい、ここで終われないという気持ちだったことが一番の理由だと思います。そこで誰か一人でも、「もう無理かも」とかなっていたらこの決断はなかったし、きっと、その場で終わろうということになっていました。
日向 うん。
白藤 たぶん、年末のライブがラストライブになっていたよね。
鈴木 自分たちで会社を立ち上げることになったのは、他の企業さんのところへ行ったとしても、私たちの夢を追い続けることができるか、やりたいことができるかと考えたら、たぶんできないだろうなと思ったからです。だったら、これまでのようにいかないことがたくさんあったとしても、自分たちで一から会社を立ち上げて、夢や目標のために三人で改めて頑張っていこうという結論になりました。
──一連の経緯を発表した生配信では、皆さんが廃業決定を知ったのは夏頃だと仰っていましたが、その後の方針はすぐに決まったのですか?
白藤 そもそも、今年の初めくらいから「今年やばいかも」みたいな話はあって、それ以降はメンバー各々の中でもいろいろと考えていたと思うので。それをすり合わせたのが夏頃という感じでした。
──新たな体制で始動するのは来年からなので、当然、今も不安などはあると思うのですが、どうなるのか分からなかった時期よりは、今の方がすっきりした気持ちだったりしますか?
白藤 たしかに、そうですね! どうなるか分からないときが私は一番不安でした。ぶっちゃけ、独立した後もどうなるか分からなくて不安なのは変わらないんですけれど。やっぱり、えのぐを続けられるか続けられないかがまず大事なことだったので。今後、独立して何をやっていくか、えのぐを続けていくために、こうしたらいいんじゃないかとかを考えるようになってからは、不安だけではなくて、ちょっとワクワクも増えてきました。
日向 ひなおも、環と似てますね。今もドキドキはしているけれど、ワクワクもしている感じです。
鈴木 私も一緒です。
クリスマスイブには初めての現地ライブで楽しみ
──ここからは、年内のライブについてのお話を伺っていきたいと思います。まずは、12月24日(日)にアクアシティお台場で開催される「VTUBER CHRISTMAS FESTIVAL」への出演が決まっています。えのぐさんの出演は、18時30分からということで、クリスマスイブの夜にライブを行うことになりますが、楽しみなことや意気込みなどを教えてください。
日向 いつもクリスマスイブは、年末のワンマンに向けてのリハやYouTubeの生配信などをやっているのですが、現地でのライブをするのは初めてなので、すごく楽しみです。
白藤 このライブのことを発表したとき、ファンの人が(SNSで)「やった! クリスマスに予定できた」とか、「『大切な人に会いに行くんです』って言える」とか言ってくれていて面白かったです(笑)。
鈴木 クリスマスイブにやるライブって、特別感ありますよね。
──「VTUBER CHRISTMAS FESTIVAL」は、大勢の人で賑わうクリスマスイブのお台場というシチュエーションに加えて、入場無料ということで、ファンだけではなく、えのぐのことを知らない人も観てくれる可能性がありそうです。
日向 初めての方も引き付けられるくらい、私たちも全力で楽しんで、素敵な日にできたら良いなと思います。
鈴木 特別な日だから、みんなでたくさん楽しみたいという気持ちが一番大きいかも。
白藤 えのぐにはクリスマスの曲もあるので、ぜひ聴きに来てください。
──12月30日(土)には、ワンマンライブ「大絶響祭 2023 WINTER -ONE DAY MORE-」が立川ステージガーデンで開催されます。今回のライブの推しポイントを教えてください。
白藤 「大絶響祭 2023 WINTER」は、全編生バンド演奏で、ダンスチームのパフォーマンスに加えて、ゲストにDJのBANBIさんを迎えてお送りする総合ライブエンターテイメントです。
日向 しかも、今回の生バンドはツインギターなんです。
──リハも始まっているそうですね。
白藤 バンドリハはやりました。ただ、ダンサーさん全員と一緒のリハや、BANBIさんとのリハは、これからやる予定です。
鈴木 ダンサーさんの振りの動画はすでにもらっているのですが、一部、えのぐの振りとシンクロするような振りがあったりもして。「こんな風に踊ってくれるんだ」と思ったところがたくさんあるので、一緒にできるのが今から楽しみです。
日向 BANBIさんのDJ入りの音源をいただいて、練習しているんですけど、リズムの取り方が普段のえのぐの歌い方とはけっこう違っていて。いつも入ってないところにリズムが入ったりするので、そういうところのリズムの取り方は難しいなって感じています。
白藤 「えのぐ×DJ」ってどういう感じになるのか、あまり想像つかない人も多いと思うんですけど、ライブを観たら「なるほど! こうなるのか!」って感じになると思います。
──いつものえのぐの曲にDJが加わっているというよりも、一緒に新しい見せ方を作っていく感じになっているわけですね。
日向 そうです、そうです。ワンマンライブでは、毎回、(CD音源とは)音が変わるので、それに合わせた歌い方とか踊り方を見つけていくことは、いつも自分の中で課題にしていることです。
来年以降も、できるだけ長く自分たちの夢を描き続けたい
──鈴木さんと白藤さんも、今回のライブでの課題、チャレンジだと感じることはありますか?
白藤 これも今回のライブの推しポイントの一つでもあるんですけど、えのぐのメンバー全員が、一曲ずつグループ曲のプロデュースを担当しているんです。その中のひなおプロデュースの曲が本当に難しくて。ダンスも難しいのですが、歌は、こんなに苦戦するかというくらいに苦戦しています(笑)。一番の課題ですね。
──どういったところが難しいのですか?
白藤 今まであまり挑戦してこなかった語尾の処理の仕方とか、抑揚の付け方が多くて。2023年からは、(2022年末で引退した夏目)ハルちゃんからハモリ担当を引き継いでいて、楽曲の聴き方みたいなところが、去年よりはかなり変わってきてるかなと思っていたんです。でも、ここに来て、聴く能力がまだまだ足りなかったんだと痛感しています。
鈴木 奈央ちゃんの楽曲は、たしかにめちゃくちゃ難しいです(笑)。私、いつもは(歌詞の)一言一言がよく聴こえるように、けっこうはっきりした歌い方をしているのですが、なおちゃんの楽曲はそういう曲ではなく、今までにやったことがない歌い方が必要な曲。ちょっと難しいダンスと、難しい歌の両方に神経を使わないといけないから、本番までにちゃんと整理して、当日、一番いいものを出せるようにしたいです。
──鈴木さんと白藤さんは、日向さんプロデュースの曲が難しいと仰っていますが、難しいことや新しいことに挑戦しようという狙いもある曲なのですか?
日向 いえ、特にそういう意図はなくて、シンプルにひなおが好きな曲です(笑)
鈴木&白藤 あはは(笑)
日向 知らないと盛り上がれない曲って、初めて聴いたときに「知らないからな……」って少し引いたりするじゃないですか。ひなおはそれが嫌だったので、その曲を知らない人でもクラップしていれば、その曲に乗れるみたいな楽曲を作りたかったんです。
──パフォーマンスは難しいけれど、お客さんは簡単に乗れる曲になっているのですね。
日向 はい。ライブに来てくれるお客さんの中には、えのぐのダンスを振りコピ(振り付けを覚えて真似すること)して一緒に踊ってくれる人も多いんです。そういう方たちはいつか一緒に踊って欲しいし、そうじゃない人や初見の人もクラップだけで簡単に乗れるので、一緒に楽しんで欲しいです。
──では、鈴木さんと白藤さんがプロデュースする新曲は、それぞれ、どのような曲になっているのですか?
白藤 環も自分の好きを詰め込みました。ただ、ひなおの曲とはまた違って、ファンの人も初見で乗るのは少し難しい感じの曲だと思います。でも、アイドルだけでは成り立たない、みんなで作る曲になっているので、ファンのみんなにも課題を課しているというか(笑)。みんなにも練習してもらって、一緒に育てていきたい曲です。
鈴木 私は、みんなで盛り上がるという二人の曲の構成とは少し違っていて。メッセージ性が強い曲を作りたいなって思いました。みんなに伝えたいことをすごく詰め込んでもらった曲になっているので、歌詞もじっくり聴いていただきたいです。
──では、改めて、2023年最後のライブ「大絶響祭 2023 WINTER -ONE DAY MORE-」に向けての意気込みをお願いします。
日向 岩本町芸能社所属として行う最後のライブですが、「最後だから!」とあまり気負う感じはなくて。ひなおはいつもと変わらず、全力でステージを100%楽しめたらいいなと思っています。
白藤 岩本町芸能社所属タレントとして立つ最後のステージということで、そこを踏まえた環の今回のテーマは、「感謝」だと思っています。「感謝の気持ちが一番大事だよ」ということを最初に教えてくれたのは岩本町芸能社なんです。もちろん、常に感謝の気持ちを忘れずに活動しているんですけど、今回はその気持ちをしっかりとパフォーマンスにも乗せて、お届けしたいです。ぜひ環の気持ちを受け取りに来てください。
鈴木 二人が言ってくれたように岩本町芸能社所属のアイドルとしての最後のライブだし、2023年のえのぐの集大成にもなるライブなので、これまでお世話になったスタッフさんや、観に来て下さるファンの皆さんに感謝の気持ちをたくさん届けられるライブにしたいなと思っています。私たちがライブを大好きなように、観てくださる皆さんもきっとライブが大好きだと思うので、全員で一緒に全力で楽しんで騒いで、最高の1日にしたい。そのために、私たちも全力で最高のエンターテインメントをお届けしたいという気持ちです。
──最後に、少しだけ気が早いのですが、新たな挑戦が始まる2024年の目標や意気込みを聴かせてください。
日向 ひなおは、今年始まった「VRide!」で、本当にたくさんの音楽と素晴らしいパフォーマンスに出会い、刺激ももらいました。その刺激を受けたパフォーマンスの魅力を自分の中で整理して、自分が出せるようになっていきたいと思っています。「VRide!」は、YouTubeでアーカイブが観られるので、いっぱい観て、自分のパフォーマンスに落とし込んでいきたいです。
白藤 2024年は、アイドルとしての活動はもちろん、「VRide!」をもっと大きくするためにも、イベントプロデュースなどにもっと力を入れていきたいし、アイドル活動以外の事業展開も考えていく必要があると思っているので、2023年とは全然違う新しい年になると思います。その新しい年を全力で走り抜いていきたいです。
鈴木 来年からは独立するということで、不安なこともたくさんあるんですけれど、日々勉強ということで分からないことは、今のうちに(岩本町芸能社の)スタッフさんから学んだり、技術を盗んだりして(笑)。できるだけ長く自分たちの夢を描き続けられたらと思っています。挑戦することや初めて経験することも、これまで以上に増えると思うので、まずは飛び込んでみるという気持ちで、この先も全力で生きていきたいです。
●「VTUBER CHRISTMAS FESTIVAL」(MUSIC & TALK LIVE)開催概要
・日時:2023年12月23日(土)・24日(日)
・会場:アクアシティお台場 3Fアクアアリーナ
・参加費:無料
・出演:12月23日(土)17:30~ 夕月ティア
18:00~ LiLYPSE
18:30~ まりなす
12月24日(日)17:30~ 結目ユイ、水瀬しあ
18:00~ 東雲めぐ
18:30~ えのぐ
●「大絶響祭 2023 WINTER -ONE DAY MORE-」開催概要
・日時:2023年12月30日(土)
・時間:第一陣 13:30~(開場12:30~)
第二陣 18:30~(開場17:30~)
※時間は状況により変更になる場合あり
・会場:立川ステージガーデン
・主演:えのぐ(鈴木あんず、白藤環、日向奈央)
・出演ゲスト
【バンドメンバー】
Drs:タイヘイ / Gt:香取 真人 / Gt:須藤 優輝 / Bass:越智 俊介 / Key:岡島 沙予 /Mp:足土 貴英
【ダンスパフォーマンスメンバー】
enogu dance team:capella(カペラ)
DJ:BANBI
・チケット価格(各税込)
S席指定席<通し>:1万5600円
A席指定席<第一陣>:7800円(税込)
A席指定席<第二陣>:7800円(税込)
B席指定席<第一陣>:4800円(税込)
B席指定席<第二陣>:4800円(税込)
・一般チケット先着販売:12月2日(土)10:00〜12月29日(金)22:00
ローソンチケット:https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=478138
●配信情報
・視聴ページ
第一陣:https://live.nicovideo.jp/watch/lv343633330
第二陣:https://live.nicovideo.jp/watch/lv343633346
・チケット価格(税込):各4800円
・配信チケット販売サイト:https://dwango-ticket.jp/project/jJEQqXqXmK?_ga=2.175336032.356370256.1703429179-79687015.1690820130
・チケット販売期間:2023年12月23日(土)12時00分 ~ 2024年2月29日(木)23時59分
・タイムシフト視聴期間:2024年3月1日(金)23時59分まで
(Text by Daisuke Marumoto)
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