メタバースコミュニティー「CLUSTARS」は2024年2月24日、PANORA連載コラボ企画として公開インタビュー企画をclusterで実施。今回は、CLUSTARSで企画を行う「店長」と、それを支える「猫の手団」に、CLUSTARSの概要や魅力、「そもそもCLUSTARSとはどういう存在なのか?」について話を伺いました。
このコラボ記事連載はsunさん執筆の「メタバースコミュニティサーバーの作り方」という、CLUSTARSを題材としたDiscordサーバー運営・組織運営の話から始まっています。
そもそも「CLUSTARS」とは?
CLUSTARSとは、メタバース初心者からベテランまで、様々な方が参加するイベント企画運営チームです。
企画の立案から出演者、カメラ、音響といった全ての人材を挙手制で賄っており、ゼロからパフォーマー・スタッフとして経験が積める特色があります。
これまで行ったイベントは、オーディション形式の大がかりなライブから、その場で誰でも参加可能なオープンマイクイベント、少人数の非公開イベントなど、多種多様です。
CLUSTARSの行動指針には「失敗上等」「とりあえずやってみる」が挙がっており、イベント・企画の成果でなく、参加者が実際に行動を起こした事実そのものを重要視します。
2023年3月に、現在の「CLUSTARS」の原型となる前身イベント「FRESH STAGE」を初開催。それから2024年3月、CLUSTARSは開催から1周年を迎え、様々なイベントを控えています。
「店長」「猫の手団」って何?
CLUSTARSのDiscordサーバーには、ロール(役職)が存在します。
その中でもイベントや企画に関わるロールとして名前が上がるものが「店長」と「猫の手団」です。
店長=企画を動かす人
「店長」は、「定期/不定期の企画を持っている人」という意味のロールです。
企画書の提出から会議を経て、その企画を動かす責任者に「店長」のロールが付与されることで、企画を動かせるようになります。
元々CLUSTARSには「店長」の役割を担う人物が5名ほど存在しており、お互いにイベントの運営に関するナレッジの共有・相談が出来る体制を作っていました。
その後、CLUSTARSが拡大し「店長」は約20名まで増加。知見を共有していた当初のメンバーが参加出来ない、適切な相談相手がいない等の事態が続きます。
そこでCLUSTARSでは「猫の手団」の制度を作り、この問題を解決します。
猫の手団=企画の、最初の相談相手
「猫の手団」は、イベントを行いたい方や、継続してイベントを行う「店長」の最初の相談相手です。
イベントのナレッジ共有や相談をどんな人数でも円滑に行うため、CLUSTARSメンバーからまとめ役に慣れている方、助言がうまい方などに依頼し役職を付与。「猫の手団」として共に活動していくことになります。
こうして『猫の手団』は、店長やイベント企画を立ち上げたい人の相談役を行う立場として生まれました。
現在のCLUSTARSでは、Discordサーバー上で企画書を提出し、「猫の手団」との会議で細部を決めた後、企画として承認されます。
CLUSTARSに入ってから。店長&猫の手団へのインタビュー
うにさん「とにかく顔見知りが増えた」
接客イベント「#V酒場とらいみー」の店長・うにさんは、 「とにかく顔見知りが増えた」とCLUSTARSに合流してからの変化を語ります。
「CLUSTARS関連のイベントに行ったら、見たことあるなって人がすごく多い。あとはCLUSTARSの人経由でイベントに出て、さらに知り合いが増えていくとかあるので」
そういった繋がりが増えると、意外な所からコラボが発生することもあり、それが楽しいとも言います。
利賀セイクさん「イベントが面白くなる」
「QuiStarZ」などを主宰する利賀セイクさんは、自身のイベントを「僕が今までやってきた企画をまとめて、3つのコーナーを作った」と解説します。
「正解者を穴に落とそうとか、間違ったら椅子が回るようにしようとか、僕の中になかったから。少しずつ面白くなるんだよね、人が集まると」
1人でイベントをしている時は、YouTube配信まで手が回らなかったセイクさん。みんなでやった結果できることが増え、行うイベント自体が面白くなると実感しています。
かわしぃさん「化学反応が面白い」
主にメンバー内外向けのワールド制作や、ウェブサイト制作等のデザイン方面でCLUSTARSに関わるほか、「猫の手団」としても活動するかわしぃさん。
とにかく「何かを持っている」知り合いがCLUSTARSで増え、それぞれの得意分野を掛け合わせることで、一人で出来ないモノを作り上げる様に感嘆しました。
「色んな技術を持っている方がたくさんいるので、その化学反応が面白くて。なんかいいなって思ってますね」
紅蓮グレイさん「達成した時の気持ちが何倍にもなる」
紅蓮グレイさんは、CLUSTARSTRYからの派生イベント「土曜CLUSTARS」の店長を務めています。
VTuberとしても活動するグレイさんは、手描きアニメやショートムービーのキャストをCLUSTARSで募集する過程で、より充実した気持ちを感じると話します。
「達成した時の分かち合う気持ちを、みんなで声を出して言えるので。そこがCLUSTARSのいいところです」
うしくんさん「全部を繋げたい」
参加者がやり取りを行うCLUSTARSのDiscordサーバー管理人や、「CLUSTARS学園」の生徒会長、相談役の「猫の手団」の一員としてサポートを行ううしくんさん。
元々うしくんさんが持っていた「イベント同士でのノウハウの共有を行いたい」という理念が、当時の由宇霧さんの方向性と合致。初期の「FRESH STAGE」から運営に携わり、現在のCLUSTARSに繋がります。
また、CLUSTARS学園の狙いのひとつは、小さなコミュニティを沢山作ることにあると語ります。お互いに支え合い、相談できるような小さなコミュニティづくりは、冒頭で述べた初期のCLUSTARSの再現でもあるそうです。
「由宇霧さんと私の目的は違うけど、目的に対する手段が一緒だったから上手くいったのかなと思っています。私は最終的にはメタバース全部を繋げるってことがしたいんです」
由宇霧さん「失敗しても怒られない場を作りたい」
SNSではCLUSTARS関連の宣伝、Discordでは声かけやアドバイスなど、現在の自分の役割を「鼓舞する人」と表現する由宇霧さん。
元々企業系VTuberだった由宇霧さんは、メディア出演なども経験されています。本番1回のみで失敗できないというイメージがある芸能界は、由宇霧さんにとって普段の配信と違う、人との絡み方がわからない世界でした。
「でも、他の人達は毎回練習とか本番を重ねてるから出来るわけで、してない自分ができるわけねえんだ、って思って」
この経験から、失敗しても絶対に怒られない場所として、前身イベントの「FRESH STAGE」を開催し、現在の「CLUSTARS」の根幹として「失敗上等」の理念が引き継がれます。
失敗上等の旗を振り、手を取り合う世界へ
「来年度はもう一段階、みんながやりたいことを勝手にやって、失敗しても怒らない、それぞれの責任でやりたいことをやれ、という体制を作っていきたい」
由宇霧さんは、『店長』『猫の手団』のようなプレッシャーのある立場でも、「失敗上等」の理念を忘れず、ある程度リスクを渡り、やりたい事をやってみせたい、とこれからの展望を語ります。
由宇霧さんはCLUSTARSの活動を通し、何を貰っているのでしょうか。
「見たい世界を見せてもらっているって時点で、もう十分返してもらっています」
自分自身が性教育というセンシティブなテーマを扱う中で、様々な界隈から弾かれた存在であるからこそ、どのような存在も受け入れられるコミュニティを作りたい。CLUSTARSの名の下に共存し、何か壁にぶつかった時に、手を組みたいと優しく話します。
「隣人として生きていけるという安心感が何よりもの報酬ですので。皆さんいつもありがとうございます」
一周年イベント「ACCEL」開催&「あつぶい」コラボ
CLUSTARSは、2024年3月17~23日に、一周年を記念した連続イベント「ACCEL」を行います。
2024年3月21日にはニコニコの公式生放送番組「あつまれ!ばーちゃる」とコラボ。ニコニコの視聴者に向けてCLUSTARSを解説するミニコーナーをお届けします。それに合わせて、3月12日~26日までの期間、普段イベントで使用されているCLUSTARSイベントステージにニコニコテレビちゃんが設置されます。
ニコニコ生放送の予約・視聴はこちらのリンクから。
是非リアルタイムでのご視聴・コメントをお待ちしています。
(TEXT by 改札口西口)