「VRな彼女」に新開発メンバー 「3Dカスタム少女」「エンジェルクエスト」などアダルトゲームクリエイターの雄4人が集結

LINEで送る
Pocket

ILLUMINATIONは30日、開発中のVRゲーム「VRな彼女」のプロジェクトチームに4名の新メンバーが加入したことを発表した。

具体的には、「3Dカスタム少女」のメインプログラマーとして知られる長谷川豪氏(a.k.a 松阪潮氏)、「VRカノジョ」のキャラクターモデラーとして活躍し今回はスーパーバイザーを務めるGenz氏、ベストセラーTRPG「エンジェルクエスト」で注目を集めたシナリオライターのたかなみれい氏、エンバイロメントアーティストの蝋燭(ろうそく)氏──となる。それぞれの役割について、プレスリリースでは以下のように解説している。

「長谷川豪氏のプログラミング技術は、VR空間でのよりリアルで自然なキャラクター操作を可能にし、プレイヤーの没入感を飛躍的に高めるでしょう。Genz氏の経験豊富な監修により、プロジェクト全体の一貫性と品質が確保されます。たかなみれい氏のシナリオは、プレイヤーの心に深く響く物語を紡ぎ出し、キャラクターとの感情的な繋がりを強化するでしょう。蝋燭氏の卓越したエンバイロメントデザインにより、魅力的で細部まで作り込まれた世界観が実現されます」

「VRな彼女」が9月2日からクラウドファンデング開始し、2024年冬全世界同時リリースする予定だ。

 
●長谷川豪 a.k.a 松阪潮氏(プログラマー)

・略歴:
数社ゲーム開発会社を渡り歩いた後、スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。PlayStation2の発売前に行われた発表会での「ファイナルファンタジーVIII」のキャラクターを使ったリアルタイムレンダリングデモの開発に携わる。その後、アルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)から販売された「シャドウハーツ」の開発に参加。地元に戻りテックアーツに入社後、「3Dカスタム少女」と関連製品のプログラムを一人で手掛けた。同作は、ユーザーが自由にキャラクターをカスタマイズして楽しめるソフトで、その豊富な機能と直感的な操作性が多くの支持を集めた。また、同作の特徴ともいえる「ヘビーセーブデータ」と呼ばれるモデル配布手法を生み出し、これに伴うMODは10万以上存在するとも言われる。2014年よりフリーランスに。

・コメント:
いろいろな意味で、まさかこのプロジェクトで仕事をすることになるとは思いもしませんでした(笑)とは言っても、まったくネガティブなことなどはなく、楽しく制作を進めています。手掛けたものの中では、初めて一般に販売されるVRタイトルとなりますが、今までの経験を活かして、良いものになればと思います。

・X:https://x.com/thasega

 
●Genz氏(スーパーバイザー)

・略歴:
ILLUSIONに18年間勤続し、数々の革新的な作品を手掛けたベテランキャラクターモデラー。2012年にリリースされた初監督作品「俺が主人公」でその名を知られ、「VRカノジョ」ではリードキャラクターアーティスト兼アートディレクターとしてグラフィックスに携わり、圧倒的な成功を収める。この成功により、VRコンテンツ開発を専門とするIVRスタジオの立ち上げメンバーの一人となり、同スタジオの中核として活躍した。ILLUSION解散後も精力的にVRゲーム開発に携わり、常に業界最前線のグラフィックスを提供し続ける。トゥーン系キャラクターモデラーとしても多くの話題作を生み出し、その技術力と創造力は業界内外で高く評価されている。

・コメント:
「VRな彼女」の開発において、私はスーパーバイザーとして参加しています。このチームの熱意と才能を最大限に引き出し、ユーザーが想像を超える体験を楽しめるようお手伝いさせていただきました。このプロジェクトに関わることは、私にとっても非常に刺激的であり、良い経験になりました。

 
●たかなみれい氏(シナリオ)

・略歴:
日本のゲーム業界において長年にわたり活躍しているシナリオライターで、小説家としても知らる。1994年にデビューし、アダルト向けテーブルトークRPG「エンジェルクエスト」で注目を浴びる。本作は世界初のアダルト向けテーブルトークRPGとして知られる。その後、「パソコンパラダイス」での連載や数々のノベル作品を通じて、独特の物語構築とキャラクター描写の技術を磨く。代表作には「X-GIRL」や「エンジェルブレード」があり、その作品は台湾でも人気を博している。

・コメント:
さくらちゃんのセリフなどの脚本を担当しました。ゆなゆなさんの作品は以前からファンだったので、一緒にお仕事できて光栄でした。みなさん、物語の最後までじっくり楽しんでくださいね☆

・公式サイト:http://www.lares.dti.ne.jp/~narumin/takanami.htm

 
●蝋燭氏(エンバイロメントアーティスト)

・略歴:
インディゲーム業界における個人ゲーム開発者で「モヤシ技研」を創設。一人で人気ゲーム「Eliminator カエデさん」を開発し、その独自のビジョンと技術力で多くのファンを魅了する。プログラミング、モデリング、アニメーションといったゲーム開発に必要なほぼ全てのスキルを習得し、数多くのツールを作成。特にMayaのMELやHoudiniのVEXを駆使した多彩な表現力は高く評価されている。習得しているプログラミング言語には、C、C++、C#、Python、Java、MEL、VEXなど多数。伝統的な半纏をトレードマークとしており、その独特のスタイルは作品同様に個性的で、強いインパクトを与えています。創造力と技術力は、インディゲームの枠を超えて多くの人々に感動を与え続ける。

・コメント:
VRではノーマルマップが役に立たないので、通常ならモデルにしなくてもよい部分まで、手間を惜しまず精密にモデルで構築しています。だからこそ、従来のゲームとは異なりユーザの視点が自由に動かせるため、通常では見えない、あり得ないところまで徹底的に細部にこだわっています。テレビの裏面やクーラーの側面など、普通なら見逃してしまうような場所にまで、驚くほどのディテールを施しています。どこを見ても、驚きと感動が詰まっていますので、ぜひ隅々まで楽しんでください。

・X:https://x.com/Rousokuc

 
 
●関連リンク
プレスリリース
Steamページ
公式X
公式サイト