2024年8月24日。本日はVTuber～バーチャルタレントシーンになかでも非常に大きなイベントとして知られる「VTuber最協決定戦」が開催される日である（ニュース記事）。
「Apex Legends」「PUBG: BATTLEGROUNDS」「VAROLANT」などを使い、これまで何度となく開催されてきた本大会は、FPS得意な人気タレントらが一手に並び、雌雄を決する一大イベントと言っても過言ではない。
そんな大会に毎回のように出場しているバーチャルタレントの1人に、獅子神レオナがいる。今日はそんな彼女について、そして代表曲について触れてみようと思う。
歌とゲームを両立させた稀有なる才覚の持ち主
獅子神レオナは、2018年9月14日に活動をスタートし、現在Re:AcTに所属し活躍を続けている。
茶色のロングヘアーをポニーテールのように結び、オレンジのショートパンツに黒のショートジャケット、あるいは黒のパーカーにスニーカー、そして軍服姿と、”獅子”のイメージにピッタリな強そうでスポーティな装いをすることが多く、ファンの心をつかんでいる（最近ではショートカットも見せている）。
Re:AcT2期生・同期としてデビューしたメンバーには、花鋏キョウ・水瓶ミア・夢川かなうらがおり、2024年6月29日には池袋にあるharevutaiにおいて、Re:AcT2期生4人の合同ライブ「雨↑りうむ」が開催されている。
新規デビュー・卒業と入れ替わりがある中にあって、彼女ら4人の存在はRe:AcTのなかでも大きい。特に人気を集めている花鋏キョウ、そして獅子神レオナはRe:AcTの看板を背負って立つタレントであるといえよう。
そんな獅子神レオナには、ファンからみて2つの側面・姿がある。「FPSプレイヤー・獅子神レオナ」と「バーチャルシンガー・獅子神レオナ」である。
獅子神レオナといえば、ぶいすぽっ！・にじさんじ・ホロライブらのFPS得意なタレントらともコラボも多く、FPS系VTuberというイメージを持つ方も一定数いるだろう。
「Apex Legends」「PUBG: BATTLEGROUNDS」「Overwatch」をデビュー当初から配信でプレイしており、女性FPS系VTuberという立ち位置を活動初期から現在にかけて打ち立てた人物のひとりといえる。特に「Apex Legends」はリリースされた数日後となる2019年2月19日に配信で初プレイして以来、現在もプレイしつづけている超古参プレイヤーである。
本日開催されている「VTuber最協決定戦」には、2018年10月に「PUBG: BATTLEGROUNDS」を使って開催された第1回大会から参加しており、その後2022年開催の大会を除いて5度出場、そのうち2021年1月に開催された「VTuber最協決定戦 ver.APEX LEGENDS Season2」で優勝を果たしている。
・【速報】渋谷ハル主催、VTuber最協決定戦 ver.APEX LEGENDS S2ランキング 優勝チームは「なんもしてねぇ」「ジャンマス譲ります」
本日開催の「VTuber最協決定戦 Ver APEXLegends SEASON6」にもパカエル・夜乃くろむとともに出場しており、好成績が予想されている。得意レジェンドは”ガスおじ”ことコースティックで、過去大会で優勝した際にもコースティックを使用していたが、どうやら今大会はプレイ環境としてコースティックではなく別レジェンドを使って大会に臨むようだ。
そしてもう一つの顔、「バーチャルシンガー・獅子神レオナ」だ。
デビューして数週後に初の歌ってみた動画「ラズベリー＊モンスター」を投稿して以来、現在までさまざまな歌ってみた動画を発表。現在非公開となってしまった楽曲もあるものの、2019年以降は毎年のようにオリジナル楽曲をリリースを継続している。
アニメ放送枠「ノイタミナ」の主題歌カバーアルバム「nosinA」やカバーソングプロジェクト・CrosSingなどへの参加、もちろん歌配信でもその高い歌唱力は歌配信で楽しむことができる。より注目を集めたのが昨年秋に開催された「第一回VTuber歌唱王」に登場したタイミングだろう。
ホロスターズの律可が主催した同企画。星街すいせいもMCとして参加しつつ、ときのそら、緋月ゆい、HACHIに＿（アンダーバー）とメジャーレーベルからも楽曲リリースしているような面々がズラリと並ぶなか、ファイナルステージでHACHIとの争いに勝ち、見事歌唱王のタイトルをゲットしたのだ。
この配信の中で星街は以前一緒に歌ったことを話題に上げつつ、「女最強！みたいな曲がレオピに合うんですよ」と話しているが、普段の快活な口調もふくめ、アップテンポな曲が獅子神レオナのイメージにピッタリだ。
今年発表された「はなまるSinging Days!」は、ビッグバンドジャズからヒントを得たであろうスウィンギーなグルーヴとサウンドメイクで、パッと明るい彼女のイメージにピッタリだ。
そんな彼女の代表曲といえば「Brightenin’ Hope」であろう。切れ味すら感じられるようなギターリフに、獅子神がアップテンポに歌っていく。2019年11月29日にYouTubeに投稿され、翌日にストリーミング配信にもされたこの曲は、これまで開催された彼女のソロライブでも何度となく披露されてきた。
獅子神レオナは、自身のサードアルバム「History O」と4thワンマンライブ「言の葉」ブルーレイディスクを受注販売（現在完売中）しており、9月14日には自身5度目となるワンマンライブ「This is Me！」を控えているところ。
FPSと歌。いまのVTuber～バーチャルタレントシーンにおいてもっとも欲しがられているタレント2つを高次元で兼ね備え、Re:AcTの顔役として活躍を続ける獅子神レオナ。
にじさんじ・ホロライブという大きすぎるライバルがいることで陽の目をみるチャンスがかなり限られてしまっているが、5年以上にかけて一歩一歩と積み重ねてきたキャリア・経験値は、無二なポジションを築くことに成功したのだ。
（TEXT by 草野虹）
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