HIMEHINA初の海外ワンマン、台北ライブレポート&独占インタビュー 海外JOJIの大歓迎に「帰って来たいペイ!」

LINEで送る
Pocket

田中ヒメ・鈴木ヒナの2人からなるバーチャルアーティスト「HIMEHINA」は昨年11月よりワールドツアー「LIFETIME is BUBBLIN」を実施中だ。横浜からスタートして、福岡、大阪、仙台、名古屋、札幌と国内6ヵ所を回ってきて、6日には台北のZepp New Taipeiにて7ヵ所目となる公演を開催した。彼女たちにとっては、初の単独海外公演だ。

チケットが何と1分で売切れたという勢いは本物で、キャパ約2200という会場は常に「JOJI」(彼女たちのファンネーム)の熱気で満ちていた。その期待に応えるように、HIMEHINAの二人はアンコールも含めて約2時間半・41演目(!!!)で最高のパフォーマンスを見せて客席を熱狂させていた。

驚いたのは、海外JOJIの日本語が完璧だったということ。「LIFETIME is BUBBLIN」といえば、中盤でステージに表示される歌詞に合わせて観客が歌い、HIMEHINAとの掛け合いを完成させる「試される合唱の大地」パートがあるなど、かなり観客に歌わせる構成になっている。

海外公演とはいえその辺は翻訳されずに日本語のままで、しかもまぁまぁ長く歌わせるためどうなることかと思っていたのだが、会場全員が発音をためらいなく大声で合唱していて驚いた。事前にめちゃくちゃ練習してきたのだなと、みんなの愛が伝わってきた。

本記事では、会場のみで配信なしだった現地がどんな盛り上がりを見せたかのレポートに加えて、ライブ終了後、HIMEHINAに話を聞いた独占インタビューもお届けしよう。


HIMEHINA・JOJIともに悲願の初海外公演

今回のツアーは、もともと昨年11月のパシフィコ横浜での公演の際にアジアツアーとして発表し、その後3月に韓国・ソウル、米国・サンノゼでの開催を追加してワールドツアーと改名したものだった。

その世界進出の記念すべき最初の地として、台北が選ばれたことを喜んだ人も多かっただろう。

彼女たちの東アジアでの人気は高く、2019年の上海の「BILIBILI MACRO LINK」」を始め、かなり早い段階からゲストとして呼ばれており、その後もBiliBiliのイベントでの常連となっていた。一方で単独ライブは日本のみでの開催で、台北でも過去3度ライブビューイングを実施してきたが、直接HIMEHINAの歌声を浴びたいというファンは日本に来るしかなかった。早ければ彼女たちがデビューした2018年から8年も推してきたわけだ。来てくれるとわかったときの嬉しさは相当大きいものだったはず。

バズった動画などでその存在で知って、見た目の可愛さや、歌声の美しさ、ダンスのかっこよさ、トークのポンコツさ(?)などに魅了された──。HIMEHINAに限らず、好きになったアーティストなら、一度はライブに足を運んでみたいと思うはず。日本までは行けないけど、地元に来てくれるなら絶対にチケットはゲットしたい。

そんな思いを何年も募らせたファンが大勢集まった結果が、先にも触れた「1分でソールドアウト」になる。しかも台北だけでなく、会場前の影ナレでHIMEHINAが会場に聞いたところ、日本や香港、韓国などの地域から来たという声が返ってきていた。つまり東アジアのJOJIが集結していたわけだ。

そんな状況なので、会場となったZepp New Taipeiは、まず開場前の入口から人であふれており、ぬいぐるみを身につけたり、ペンライトを手に持ったり、コスプレをしたりと、思い思いの方法で好きを表現していた。入口には、ファンから贈られた華やかなフラワースタンドがずらりと並んでいた。

Zepp New Taipeiは、台北の中心街からちょっと西に離れたショッピングモール「宏匯廣場」(HONHUI PLAZA)の8階にある。2020年にオープンしたばかりでかなり新しく、雰囲気としては日本のZeppとまったく同じだった
同じショッピングモールには日本のチェーン店も数多く入っていた
入場前の待機列
ファンから贈られたフラワースタンドや等身大パネルも……
会場前に展示されていた

中に入ると、オールスタンディングのアリーナ席と、その上に2階のイス席があり、さらに2階の後方に立ち見席があって、そのすべて埋まっていた。

 
さてライブは、儀式のような荘厳なオープニングから始まり、ツアーロゴが表示されてから、彼女たちの挨拶にちなんだ恒例の「80」(ハオ)カウントダウンに移っていく。海外なのに、「はおー! 79、78、77……」と日本語で力強く声を張り上げる観客たち。

カウント39からは、それまでステージに映っていた2人の静止画が、過去の配信やMV、ライブの映像を小刻みに流すように切り替わり、過去の思い出が呼び起こされる。ようやく、本当に、HIMEHINAが自分たちのところに来てくれたのだ! ラスト10から声のボリュームが爆上がりになったところに、思いが募ったことを感じ取ってしまった。

そうしてカウントが0になり、「V」、「LADY CRAZY」、「ヒトガタ」、「WWW」と、宴の始まりにふさわしいアップテンポな4曲をノンストップで歌い上げていく。全身に響く重低音、それに乗せられた滑舌のいい早口パート、目まぐるしく切り替わる映像や照明の舞台演出など、すべてが心地いい。

客席側もペンライトを振って全力で応援していく。「V」では「惚れたら死ぬぞ?」のところ、「LADY CRAZY」では「今日本当に待ちわびた 2019から閉ざされた口のドア」のラップでそれぞれ大歓声が上がる。「ヒトガタ」では特別ゲストの杏仁ミルに「おおおー!」と喜び、「WWW」ではステージの2人から委ねられて「オーエオー、オーオーエオー」と観客だけで声を張り上げる。最初からクライマックスのような熱狂だった。

 
最初のMCでは、「記念すべき最初の海外公演。ずっと来たかったから嬉しいー! 今日のために練習してきたことがあります」と2人が中国語で挨拶していた。

ヒメ 我是 田中姬(ウォーシー・ティエン・ジョン・ジー)
   我喜歡吃鳳梨(ウォー・シーファン・チー・フォン・リー)
   今天很高興能見到(ジンテン・ヘン・ガオシン・ネン・ジェンダオ)
   台北的大家~!(タイベイ・ダ・ダージャー)

ヒナ 我是 鈴木雛(ウォーシー・リン・ムー・チュー)
   我喜歡喝可樂(ウォー・シーファン・ホォー・クォールー)
   我最喜歡(ウォー・ズイ・シーファン)
   台北的大家~!(タイベイ・ダ・ダージャ~!)


自分たちの言葉で呼びかけてくれたことに、喜びのどよめきが起こった。その後、「お水ください〜」の声かけで、顔出しの穴が空いたタピオカドリンクが出現。撮影OKタイムを宣言すると、全員がここぞとばかりにスマートフォンを取り出して撮影しまくっていた。撮影中も細かく中国語(台湾華語)で客席に話しかける2人のサービス精神が嬉しい。


続けてのカバー曲タイムもぶち上げていく。「ECHO」「ヒビカセ」「UNDEAD」「神っぽいな」「CQCQ」「灼熱にて純情」「過去を喰らう」と、ボカロ、アニソン、VTuberと曲のセレクトがニクい。ツアーで共通してのセットリストなのでバッチリ予習してきたのか、そもそも知っていたのか、大声で合いの手を入れていたのが印象的だった。

そこからインターミッションの映像を挟んで「琥珀の身体」「棄てられた鉄の王国」「魂にひそむ」とエモパートに移っていき、「遺言」で切ない気持ちがMAXになる。

それにしても改めて感じるのは、2人の表現力を現地で浴びれる貴重さだ。

激しい曲も、じっくり聴かせる曲も2人のハーモニーの美しさが確実に心を動かしてくれて、元気をもらえたり、自然と涙が流れたりしてしまう。古い言葉で言えば「喉からCD音源」で、その感情を現地のみんなで共有して、一緒にペンライトを振れるという言葉にならない体験が素晴らしい。こんなん、なんぼでもあってもいいですからね。

そして何度もHIMEHINAのライブを見てきた我々でもいまだに「食らう」のに、彼女たちへの思いを何年も募らせて初めてライブに参加した海外JOJIはどれだけ衝撃を受けたのか。海外ライブの実施は簡単なことではないのがわかっているから、事前に相当準備してきて、現地ではその一瞬一瞬を体に刻み、一生心に残す気概でペンライトを振って、日本語で声を張り上げていたのだろう。

台北のファンにとって、その後のMCで、ヒメが「夢みたいなとこあったじゃん、海外でもライブができるっていうこと自体が。だからこうやって目の前で、その現場に今自分がいるんだって思うと、もうヒメたちの曲を聴いて、こんな泣いたりとか、楽しんだりとか、感情を目の前で見れてることがすごい幸せだなと思います。みんなの顔が見れて幸せです」と語りかけてくれたのが、どんなに嬉しかったか。

過去のコロナ禍でリアルライブが中止となり、それでもずっとファンに「会いたい」と伝えてきてくれたHIMEHINAの言葉だから本物でとても「尊い」と感じたことだろう。


完璧な日本語の歌声から感じた、現地JOJIの愛

後半は、ファンにはお馴染みの客席にも歌ってもらうパートが目立っていた。昨年12月のパシフィコ横浜でのレポートにも書いたが、ステージからの音楽を一方的に受け取るだけじゃない、自分たちのライブにはみんなの声も必要な要素なんだよ、と積み上げてきた独自の文化だ。

まず「マザードラッグ」の冒頭、「カカカ ココケカ ククケカ……」の大きさに驚いた。マイクを通してないのに、それまで歌っていたHIMEHINAの声に匹敵するぐらいのボリュームがホールに響き渡っていたのだ。事前にXなどで練習動画をあげていて彼女たちから「歌えるよね?」と託されたバトンだから、絶対に俺たち・私たちも応えるんだとその気概が伝わってきた。

そして「相思相愛リフレクション」「アダムとマダム」「絶望を翔る恒星」と続いて、再び客席が歌う「試される合唱の大地」のパートに突入。本パートは超ショートメドレーのような構成で、まず彼女たちが歌い、カラオケのようにステージに表示される歌詞を客席が歌い返すことで、掛け合いになるという仕掛けになっている。

5分ほどあるまぁまぁ長い本当に試されるパートなのだが、ここでも「本当に海外『JOJI』なの?」とみんなの日本語が完璧なことに圧倒された。

そのまま今回のツアータイトルの由来である「バブリン」、「キスキツネ」「愛包ダンスホール」とTikTokなどで大バズりした最近の人気曲につないでいく。先ほどの「試される合唱の大地」でより気持ちが解放されたのか、「バブリン」の「接吻接吻」→「Chu Chu」や「キスキツネ」の「Chin!! Chin!!」「Kon Kon」、「愛包ダンスホール」の「惚れ惚れよ」などのコールがより一層大きな声になっていた印象だ。

そして、「Lemonade」「うたかたよいかないで」「涙の薫りがする」「しゃぼんだま」と再びエモパートに突入して、本編ラスト、歌詞と映像にHIMEHINAチームの不撓不屈な強い思いが込められた「生と詩」を迎える。

これからみんなに会いに行こうと全国ツアーを組んだ矢先にコロナ禍が直撃した2020年。計画がすべて台無しになったが、それでも引退を考えずにHIMEHINAの活動を続けて、ようやく声が出せるようになった2023年。諦めずに続けてきて、ちょっとずつ前進して、やっとたどり着いた初めての海外ワンマンの2026年。

ずっとオンラインやライブビューイングで彼女たちの宴に参加してきた台北のファンなら、ステージの映像を見て自分の過去も思い出して感動してしまったかもしれない。歌い終えた後に、客席から「ありがとー!」と日本語で感謝の声が飛んでいたのが印象に残っている。


熱の入ったアンコールの声を受けて、ステージには「涙の薫りがする」の歌詞が表示される。彼女たちのライブで恒例になる観客だけでの大合唱パートだ。

しかし、よくよく考えてみれば、今までステージに表示されていた歌詞は、台北で使われる表音文字の注音符号やローマ字ではなく、日本語というハードモードになる。それでも大合唱してきたということは、完璧に覚えてきたわけで、これを愛と言わずしてなんと呼ぶのだろうか。

アンコール一発目の「フランケンシュタインの怪物」を歌って、続けてのMCでは、

ヒナ 台北公演も終盤になってきましたー!

ヒメ えー、ヤダヤダヤダヤダヤダ!まだねー、台北にいたいペイ(編集註:ダジャレ自体が高度な日本語だったせいか、客席に伝ってない模様でややうけだった)。

ヒナ 変な語尾みたいになってるよー(笑)

とユーモアでクールダウン(?)させつつ、

ヒメ 初海外公演で私たちにとっても、みんなにとってもかなりレアな第一歩になったなみたいな。われわれまた絶対ライブしに帰ってくるから、みんな見にきてくれるかー?

と煽って、しっかりラストスパートへと盛り上げていく。

本ツアーでは、このアンコール3曲のみ、ステージ上に現れたスロットマシーンを回しての会場ごとに異なるセットリストを歌ってきた。台北では、「ハオ」「会いたいボクラ」「劣等上等」をチョイス。

個人的には、「会いたいボクラ」の

「ボクラは
 会いたいねそう言って
 今日はずっと共にいた」

のところで、客席が一体となってペンライトを左右に振っている光景を見て、歌詞、HIMEHINAチームの思い、観客の気持ちがすべて重なっているように伝わってきて、素直に美しいなと感じた。

アンコールラストは「風編み鳥」。辛かった時代も受け止め、成長して次に進んで行こうというポジティブな歌詞に、JOJI発案で会場の1階席は緑、2階席は青のペンライトで統一するサプライズと、天井に吊るされたミラーボールに当たる金色の光が加わって、希望を感じるとても爽やかな気持ちでライブを見終えることができた。

最後の最後、

ヒナ みんな大好き、ありがとう!

ヒメ また絶対台北来るから!

ヒナ 我爱你(ウォーアイニー)ねー!

ヒメ あー、寂しい。ここにいたい。

ヒナ ここにいたいー!

ヒメ いたい……、いたいペイ。

ヒナ いたいペイー!

と台北ダジャレを重ねた上で、「改めまして、本日は『HIMEHINA WORLD Tour 2026 LIFETIME is BUBBLIN』 にお越しいた気ありがとうございました!」で熱狂の宴を締めて、何度も感謝を伝えてステージを降りていった。彼女たちがステージから姿を消してからも、ずっと「うぉー!」という興奮の雄叫びが上がって拍手が鳴り止まないのが、ライブが大成功だったという何よりの証だった。


「客席の声に圧倒されて、後ろに下がった」

ライブ終了後、その興奮のまま2人に感想をインタビューした。

 
──初の海外単独公演、どんな気持ちで臨みましたか?

ヒメ 正直人が来てくれるのかなとか、全然いなかったらどうしようって思ってたんです。やっぱり世界って未知な部分ではあるし、いろんなイベントに出させてもらったことはあったけど、いざワンマンで世界に行くとなると、言葉の壁を超えて音楽で知ってくれた人たちがどれだけきてくれるんだろう?ってと思ってたんですが……。でも今日、あまりに「ここ日本ですか?」っていうぐらいにみんなの声援がスゴ過ぎたので、一瞬で不安なんてなくなりました! スゴかった! 本当に。

ヒナ うんうん、本当に。初海外でどれだけファンのみんながいてくれるのかもよくわかってなかったし、チケット売れなかったらどうしようってずっと思っていたんだけど、それが即完だったのが、まず驚きだった! でもだからこそ、ちょっとプレッシャーもね、ありましたね。だから言葉とかも、その曲中で煽る言葉とかも勉強しながら。

ヒメ 難しいからね、発音ね……!

ヒナ それを練習したり。あとは、台北のJOJIがチケット買ったよとかリプライでくれたりして、本当に海外にもJOJIがいるんだって実感がだんだん湧いてきて、ますますライブに向けて頑張らなきゃっていう身が引き締まる思いになりました。

 
──今回の公演で印象に残ったところは?

ヒメ 「WWW」のところでみんなに中国語で「歌って!」っていったときに返ってきた「ウォーエオー ウォーウォエオー」の声がスゴ過ぎて、もう「うぉ!」って後ろに下がっちゃった。

ヒナ 圧がスゴ過ぎて!

ヒメ そう。現地の言葉だと伝わり度が増すんだなってそこで思って、調子に乗ってちょこちょこ入れました(笑)

 
──MCでは、台北ダジャレをだいぶ重ねられていた印象もありました。

ヒメ しかもややウケ(笑)。全然ウケてない。

ヒナ 全然ウケてなかったね。びっくりしたね。

ヒメ ちょっと勉強してほしい(笑)

ヒナ 厳しい。勉強するの、こっち。

ヒメ  すいません、すいません。次までにお願いします。

ヒナ でも日本とはまた違って、日本のJOJIは歌わない部分で、台北のJOJIたちはみんなで歌ってくれたりとかしてたよね。「あ、ここ歌ってくれるんだ!」みたいな。

ヒメ ほんとそうだよね!

ヒナ しかも上手だし。「曲、こんなに聴いてくれてるんだ!!」っていう驚きがすごかった!

 
──ステージに立っていて、客席からの反応のスゴさがしっかり伝わってきていたという?

ヒメ いやもう。ていうか、ずっと怯えてたね。

 
──(笑)。

ヒナ いや、スゴ過ぎ。

ヒメ すごいよ。圧倒されちゃったもん。

 
──客席からの愛を感じたみたいな?

ヒメ ねー。日本語の歌詞だし、本当に伝わってるのかなとか思っていた自分の中の概念が、今日、すべて塗り替えられました。

ヒナ すごい歌ってくれて。

ヒメ ね。本当にたくさん今日までに練習したり覚えて来てくれたんだなぁって、感動しちゃった。スゴかった。

 
──そんな得るものが多かった台北公演を経て、これから挑戦していきたいことはありますか? 例えば、もう一回台北来るんだったら今度はやってみたいこととか。

ヒメ それは「来たいペイ」に爆笑してもらって。まずは信じられないぐらい受けてもらって。

 
──(笑)

ヒナ 帰って来たいペイ。

ヒメ ステージで言うなら「帰って来たペイ」かな、おかしいな(笑)

ヒナ 「帰ってきたペイ」にしてもらって(笑)

ヒメ そうだね(笑)。それはいいんだけど、今回、海外公演で回るのが台北・ソウル・サンノゼの3ヵ所なんだけど、次は5ヵ所といわず10ヵ所? もっといろんな場所に行きたいね!

ヒナ うんうん。こういう風に世界中の人に知ってもらって、一緒に合唱したいし。台北JOJIから、「いつもは飛行機乗って会いに行ってるけど、HIMEHINAが来てくれたー!」みたいな声もあって、やっぱすごい嬉しくて。

ヒメ 「今日は飛行機乗らなくてもライブ見られる」みたいな。

ヒナ そう、地元で。

ヒメ そう言われて、うわーってなったね。

ヒナ やっぱ2Daysとかじゃないと!

ヒメ 確かに。

ヒナ やばいね!

ヒメ 台北!

ヒナ 台北ツーペイズ!

ヒメ ツーペイズ。お金払ったね。ペイしたね。

ヒナ でも2Daysやらなきゃと思うぐらいみんなの熱量が本当にすごかった。

ヒメ じゃあ次回は台北ツーペイズだね!

ヒナ ポップアップショップとかもすごい並んで盛り上げてくれたり、そういうのまたやりたいね。

ヒメ 確かにねー。それこそ一緒にキッチンカーごと持っていきたい!!(編集註:パシフィコ横浜では屋外にキッチンカーが出店していた)。

ヒナ 持ってきたいね〜!! これだけみんな盛り上がってくれると、やりたいことの妄想も広がるなっていう。

ヒメ 「自分たち行けますか!?」「もうちょっとやっていいですか!?」になっちゃうよね。

 
──今回、台北に来てここが好きになったというエピソードはありますか?

ヒメ めっちゃ個人的なことでいうと、ホテルの部屋にいたときに清掃しますかっていう内線電話がかかってきて、畳み掛けられるようにしゃべられて「ううっ……」ってなって、「ハロー」「パードゥン?」みたいなことを言ってたら、「日本の方?」って聞かれて。それで「日本人です!!」って答えたら「ああ、清掃入りますか?」って日本語で言ってもらえてめっちゃ助かったっていう。ほかの店員さんとかも含めて、日本語がうますぎるっていう!

ヒナ うますぎるね!

ヒメ そう、JOJIも含めて店員さんもみんな日本語がうますぎて、何度か「ここは日本なのでしょうか」って錯覚してたもんね。

ヒナ 日本かもしれないみたいな。

ヒメ そうそう。だからそんなに日本のことを好きでいてくれる人たちが多い国なのかなって思ったので、調子に乗れればまたいろいろやりたいねって。

ヒナ ほんとみんな優しいよね。

ヒメ 優しすぎるよ。

ヒナ うん。みんなニコニコしてね。

ヒメ うんうん。

ヒナ あと、みんなあとありがとうって言ってくれる。

ヒメ そうなんだよね。

ヒナ こっちが調子に乗って、謝謝とか言ってもありがとうって。

ヒメ ちょっと恥ずかしくなる。昨日もお店で「小籠包です」って渡されたからね。「あれ、あの人日本人だった?」って。

ヒナ 普通にね。全部日本語だったね。中華食べてるけど「なんか日本の店かな?」みたいな不思議な感覚もあって。

ヒナ だからなんかこう気軽に来たくなっちゃう。

ヒメ そうだね。

ヒナ 何度も来たい。

 
──本当にいい話です。最後にJOJIのみなさんにメッセージをいただけますか。

ヒメ 最初はアジアって名目で出したツアーだったはずなのに、まさかのまさかでアジアを飛び越えてワールドツアーにどんどん進化したことがめちゃくちゃ驚きで、インタビューとかで「いつかはワールドツアー……なんちゃって」ぐらいの心持ちで、できたらいいなぁぐらいの夢だったのが、こんなに早く実現すると本当に思ってなかったから、これも縁だなあと。

そのワールドツアー第一歩目がね、台北のみんなで、こんなに暖かい、こんなに声が大きい、もう歌もうまい素晴らしい台北のみんなで本当に良かったなとすごく思っております。肉包、小籠包、我爱你。はい、よろしくお願いします!!(笑)

ヒナ みんなの声があったおかげで、アジアツアーがね、ワールドツアーまで大きくなったなっていう、本当に縁でしかないよね。みんなでつないだ縁だなっていう。いやぁ〜、嬉しい! 本当にありがとうございます!

海外のね、あなたの元まで会いに行けるって機会は本当に貴重なことだから、このツアーは本当に本当にHIMEHINAの宝物です。そんな宝物のみんなにまた絶対会いたいので、またワールドツアーができるように、さらに遠くのワールドの人のもとにも飛んでいけるように、ますますでっかいHIMEHINAになるから、また絶対絶対会おうね!

●セットリスト
1.Introduction:楽園
2.Opening:80Bubbles
3.V
4.LADY CRAZY
5.ヒトガタ
6.WWW
7.ECHO
8.ヒビカセ
9.UNDEAD
10.神っぽいな
11.CQCQ
12.灼熱にて純情
13.過去を喰らう
14.Int:The Past and God
15.密命
16.Int:ElectronⅢ
17.琥珀の身体
18.棄てられた鉄の王国
19.魂にひそむ
20.Int:わかれのうた
21.遺言
22.マザードラッグ
23.相思相愛リフレクション
24.アダムとマダム
25.絶望を翔る恒星
26.Int:試される合唱の大地
27.バブリン
28.キスキツネ
29.愛包ダンスホール
30.Lemonade
31.うたかたよいかないで
32.涙の薫りがする
33.しゃぼんだま
34.生と詩
35.Encore Calling
36.フランケンシュタインの怪物
37.ハオ
38.会いたいボクラ
39.劣等上等
40.Int:Flying Bubbles
41.風編み鳥

(TEXT by Minoru Hirota


●過去のライブレポート
待ち望まれたVTuber界の「歌姫」が降臨 HIMEHINA初のワンマンライブ「心を叫べ」レポート(2019年)
ヒメヒナ「HIMEHINA LIVE 2021『藍の華』」ライブレポート 「オンラインでも現地」を願った仕掛けと演出に涙(2021年)
ヒメヒナ「希織歌と時鐘」レポート ライブ氷河期に希望の鐘を響かせた名ステージ(2021年)
ヒメヒナ「HIMEHINA Live2Days『アイタイボクラ』」レポート 「やっと会えたね」に涙し、決意の2億円借金に驚く(2022年)
HIMEHINA LIVE 2023「提灯暗航、夏をゆく」レポート 会場を包んだ声援と笑顔、やっとボクらはひとつになれた(2023年)
HIMEHINA、「涙の薫りがする」1万字ライブレポート そして未来は変わり、ボクらは会えるようになった(2024年)
HIMEHINA、ワンマン「LIFETIME is BUBBLIN」1万字レポート 築きあげてきたみんなで歌うライブ文化に涙(2025年)

●関連リンク
「LIFETIME is BUBBLIN」公式サイト
X(田中ヒメ)
X(鈴木ヒナ)
YouTube
公式サイト