Metaは10日、一体型VR/MRゴーグルの「Meta Quest 3」を発売した。PANORAでもすでにレビューを公開しているものの、どーしてもご意見を聞いておきたかったのが、「おめがレイ」さんと「おめがリオ」さん2人の女性VTuberユニット「おめがシスターズ」だった。
Quest 3はMR(Mixed Reality、拡張現実)がひとつの売りになっているが、技術に定評がありQuestの初代や2、Proも持っていてXRにもちょー詳しい彼女(というかレイさん)たちがどう見るのか。
今回も3年前のQuest 2のときと同様、PANORAで借りられたレビュー機を彼女たちのところに持って行って話を聞こうとしたところ……。詳細は下記動画で!
まずQuest 2より小さくなった外箱については、レイさんが「この箱、このサイズ感! このプレゼント感! このもらえたら嬉しい感」とテンション爆上げに。さらに開封後、Quest 2やProを脇に置いて比較し、レイさんが「デザインなんだけど、すごく丸くなって可愛くなっている」と好感触なコメントを出すと、「かわいい」とリオさんも同意していた。
肝心のMRについては、レイさんいわく「思ったよりもしょぼい。ちょっと期待値が高すぎたかな。ちょっと映像感がまだあるって感じですかね」とバッサリ。「解像度的にはProより上がっているのでProよりはキレイだけど、普段使いは無理かもしれない」「スマホの画面とか読めるは読めるけど、近くにしたときに歪んだときにして見づらいなというのはあります」とだいぶ辛口な評価を下していた。
その上で、「Vision Proを体験した人からすると、ちょっとこれ(Quest 3)はまだまだらしい。まじでVision Proが早く被りたい」とガジェットに対するエンスーな姿勢を見せつけた。ちなみにCG部分については「UI(ユーザーインターフェース)がめちゃくちゃ綺麗。解像度は上がってるな」とベタ褒めしていた。
一応、補足しておくと、PANORA側でもそのMRの性能がどれくらいなのか確かめるためにかなり検証を重ねたが、個人的にはかなり使えるなという印象だった。
例えば、HMDをつけたままで、ホワイトボードに書いたWi-Fiのパスワードを見たり、冷蔵庫に飲み物を取りに行ったり、トイレに歩いて行って電気をつけて用を足す……といったことが普通にできる印象だった。VRChatなどのメタバースの住人で、リアルに用事があるときにいちいち外すのが面倒という方なら、実感できるぐらいにかなり嬉しい性能向上になるはずだ。
特にProより優秀だと感じたのは露出の調整で、電気が視界に入ったときにProでは明るすぎて表示が飛んでしまうところ、Quest 3では見えるように自然に明るさを調節してくれた。
一方で、確かにカメラで撮影した映像(ビデオシースルー)なので、特に暗いところではノイズがちらつくうえ、ちょうどスマホを持つ距離、顔の正面30〜50cm以内ぐらいに手や物があると大きく歪む傾向にあった(なので例えばルーターに貼られたWi-Fiのパスワードなどはかなり読みにくい)。そうした点からいえば、「映像感がまだある」というレイさんの意見も納得できる。
動画の後半では、リオさんがMRミニゲーム「First Encounters」を楽しむ様子などが収められている。これからQuest 3を買う人も、もう買った人もぜひチェックしておこう。
(TEXT by Minoru Hirota)
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