VIVEフェイシャルトラッカー(XRシリーズ)とPimax Crystal無線化を体験!【CES2024】

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米国ネバダ州ラスベガスで開催中のCES (Consumer Electronic Show) 2024。会場からはこれまでにShiftall社の「Megane X superlight」SONYの法人用XR HMD&コントローラーについてお届けしてきたが、本稿ではVIVEフェイシャルトラッカー(XRシリーズ)とPimax Crystal無線化の体験レポートをお届けしたい。

Las Vegas Convention Center (LVCC)でのエキスポ開場時の様子

1. VIVEフェイシャルトラッカー(XRシリーズ)

既報の通り、HTCはVIVE XR Elite用のVIVEフェイシャルトラッカー(XRシリーズ)を発表。CES2024ではクローズドのデモ部屋でフェイシャルトラッカーを体験することができた。

フェイシャルトラッカーを取り付けたHTC VIVE XR Eliteと、VIVEトラッカー(Ultimate)の組み合わせでデモ
フェイシャルトラッカー(フェイスクッション付き)。左側ののUSB-C端子で本体と接続する
VRChatでのデモ。ウインク、流し目、舌出しなどが可能だ

まずアイトラッキングだが、それぞれの目の下部にトラッキング用のモジュールが配置されている。VRChatのデモでは瞬き、眼球の動きがトラッキング&反映されていたが、VIVE Pro Eyeに比べると若干精度が落ちるように感じた。

フェイシャルトラッキングでは口の動きだけでなく、舌の動きもトラッキング。表情筋や舌が動くアバターであれば、表情豊かなアバター活動を楽しめるだろう。

デモ会場ではフェイシャルトラッカーを取り付けたHTC VIVE XR Eliteと、VIVEトラッカー(Ultimate) をVIVE Streamingでゲーミングラップトップに無線で接続し、VRChatやVIVERSEを顔トラ&フルトラで楽しめる様子が紹介されていた。VIVEフェイシャルトラッカー(XRシリーズ)は日本では法人向けとして展開するとのことだが、VRChatユーザーにも一定の需要があるのではないだろうか。


2. Pimax Crystalの無線化ソリューション

Pimaxのブースでは、昨年解像度5760×2880ドットのPCVR HMDとして発売されたPimax CrystalのPCとの接続部分(通常はDPケーブル)を60G Airlinkで無線化するデモが展示されていた。

会場のデモでは遅延は気にならなかったが、若干のチラツキがみられた。無線の送受信部分はまだ試作品とのことだったので、日本で技適が取得できるかも含めて今後の展開を見守りたい。


VR/AR(MR)はハードとソリューションの順当な進化を実感

CES2024のXR展示エリア(LVCC)やエウレカパークでは、上記以外にもVR HMDやARグラスなどのハードウェア、関連ソリューション(ソフトウェア)、要素技術が多数展示されていた。ハードもソフトも進化中の業界だからこそ、今後も業界の動向に目が離せない。

(TEXT by にしかわ

 
 
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