HTC、一体型VR/MRゴーグル「VIVE Focus Vision」発表 999ドルでアイトラッキングに対応

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台湾HTC Corporationは18日、一体型VR/MRゴーグルの新製品となる「VIVE Focus Vision」を発表した。米国での価格は999ドル(1ドル150円換算で14万9850円)。日本での価格は未発表。

外部にセンサーなどを置かず、本体に内蔵したカメラで空間におけるユーザーの頭の位置を検出してくれる一体型ゴーグル(インサイドアウト方式)。前面にステレオカラーパススルー対応のカメラ2機を備えており、完全にCGの世界のVR(仮想現実感)だけでなく、目の前の空間とCGを合成したMR(複合現実)の用途でも活用できる。

特徴としては、標準でアイトラッキング、別売の「VIVE フェイシャル トラッカー(VIVE Focus シリーズ)」(1万4900円)でフェイシャルトラッキングを用意しており、例えば、VRChat上で対応するアバターを利用することで、目や表情をより豊かに表現できる。

無線のWi-Fi、有線のUSB-CかDisplayPortのケーブルでPCに接続して、PC VRとしても利用可能。特にDisplayPortでは、オプションで用意する「VIVE 有線ストリーミングキット (DisplayPort モード対応)」(149ドル)を使うことで、より高い画質と低遅延の伝送速度を実現すると言う。

そのほか、

・マイクロSDで最大2TBまで拡張可能なストレージ
・幅広の眼鏡に対応する150mm幅の顔インターフェイス
・57〜72mmのIPD(瞳孔間距離)を自動調節

などが特徴だ。主なスペックは以下の通り。

●主な仕様
・プロセッサ:Qualcomm Snapdragon XR2
・メモリ/ストレージ:12GB LPDDR5 RAM/128GB ROM(マイクロSDで最大2TBまで拡張可能)
・スクリーン:LCDパネル×2
・解像度:片目あたり2448×2448ドット(合計4896×2448ドット)
・リフレッシュレート:90 Hz
・視野角(FOV):最大120度
・オーディオ:ノイズキャンセリングとエコーキャンセリング付きデュアルマイク、特許取得の指向性スピーカーデザインのデュアル・ドライバー×2、外部の音漏れを最小限に抑えるプライバシーモード、3.5 mmオーディオジャック出力
・入力:ヘッドセットボタン、音量 +/- ボタン
・有線:USB 3.2 Gen 1 Type-C ポートx1、DisplayPort 対応 USB 3.2 Gen 1 Type-C ポートx1
・無線:Bluetooth 5.2 + BLE、Wi-Fi 6, 6E2
*Wi-Fi 6Eサポートは国によって異なる
・バッテリー:最大2時間駆動、付属の30Wアダプターで30分で最大50%充電、着脱式で交換可能、ホットスワップ対応、内蔵予備バッテリーで最大20分間のスタンバイが可能、

*お詫びと訂正:初出時、標準でアイトラッキングとフェイシャルトラッキングに対応と記載しておりましたが、正しくはアイトラッキングのみでした。訂正してお詫び申し上げます(2024年9月18日23時24分)

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