アイドルたちが私服姿でのミニライブも披露!「学園アイドルマスター」公式WEBラジオ初の公開録音開催

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2025年5月16日にリリース1周年を迎えた大ヒットゲーム「学園アイドルマスター」、通称「学マス」公式WEBラジオ「初星学園放送部」が始めての公開録音を実施。6月15日(日)に、千葉県松戸市の「森のホール21(松戸市文化会館)」の大ホールで、「学園アイドルマスター 初星学園放送部 公開録音2025 ~放送部の優雅で軽やかで大騒ぎな一日~」が開催された。

昼公演の第1部「放送部の優雅で大騒ぎな一日」には、MCで初星学園放送部部長真城優を演じる村田綾香さんと、有村麻央役七瀬つむぎさん葛城リーリヤ役花岩香奈さん紫雲清夏役湊みやさんが出演。夜公演の第2部「放送部の軽やかで大騒ぎな一日」には、第1部に続きMCの村田さんと、倉本千奈役伊藤舞音さん篠澤広役川村玲奈さん姫崎莉波役薄井友里さんが出演。レギュラーコーナーの公開録音バージョンや、生朗読、ミニライブなどで、「学マス」のファンである「プロデューサー」で満員の会場を大いに盛り上げた。この記事では、現地で撮影されたオフィシャル写真と共に、第1部と第2部の両方をレポートしていく。


第1部では、キャスト陣がぬいぐるみをおもてなし

第1部は、14時15分に開演。オーケストラのコンサートにも使われる1995人収容の会場は、それぞれの担当アイドルのグッズで身を固めたプロデューサーたちで3階席まで満席だ。ステージの中央には、長机と椅子が三つ。下手には司会台が置かれている。出演者が登場する前に、まずは音声のみのボイスドラマ(ラジオドラマ)が会場に流れはじめた。

初星学園普通科の2年生で放送部部長の優が放送室の掃除をしていると、アイドル科1年生のリーリヤと清夏、アイドル科3年生の麻央が尋ねてきて、先日、開催されたライブの打ち上げパーティを4人ですることになるというストーリーだ。現実世界でも、5月末から6月にかけて、初の全体ライブ「学園アイドルマスター The 1st Period」の全4公演が開催されており、現実とリンクした内容となっている。ゲーム内の物語で、濃いアニメ&ゲームオタクであることがプロデューサーにも知れ渡っているリーリヤが、優への布教のためにアニメのディスクを「TV放送版は6期まで。OVA、劇場版3作」も持って来たと分かった時には、会場全体から大きな笑い声が聞こえてきた。


ボイスドラマの最初の一幕が終わり、タイトルコールが流れた後、MCの村田さんが登場。続いて、七瀬さん、花岩さん、湊さんが客席に大きく手を振りながら登場して着席すると、まずは初の全体ライブ「The 1st Period」の感想が語られた。七瀬さんは、可愛くてカッコ良い麻央の様々な魅力をどの曲でどう出すかスタッフたちと相談したことを明かし、花岩さんは、初日にトップバッターとして「白線」を歌った時の緊張感や、「憧れの麻央先輩、大好きな親友の清夏ちゃん」と一緒に歌えたこと喜びを語る。湊さんは、「ステージからの景色とか、Pっち(プロデューサー)のみんなの歓声とか、舞台裏で(共演者の)みんなが見せてくれた表情とか」が一生の思い出になったそうだ。

客席のプロデューサーも一緒に大きな声で「初星学園放送部」と叫びオリジナルのジングルを作った後は、「あなたの学園アイドルマスターはどこから?」というテーマで事前募集していたメールコーナー。リリース前の昨年3月に秋葉原で行われた「初星学園」の入学願書(チラシ)の配布イベントに行ったというメールが読まれた際には、キャスト陣の中にも入学願書をもらいに行ったメンバーが複数いたことも語られた。

「初星学園放送部」のレギュラーコーナー「初星学園のウワサ」の公開録音バージョンの後は、ライブを終えたアイドルたちを癒す「優雅おもてなし選手権」。アイドルの3人がお互いに癒しあい、会場のプロデューサーの拍手で「おもてなし女王」を決めるというゲームだが、おもてなしを受けるのはキャストではなくアイドルの小さなぬいぐるみ。

ステージ上では、2人のキャストがぬいぐるみに扇風機を向けて涼しくしたり、洗面器でお湯をかけて温めたりするふりをして、ぬいぐるみのアイドルを演じるキャストが声でリアクションをするというシュール過ぎる光景が展開した。しかし、おもてなしをする側の行動も、受ける側のアドリブ芝居も面白く、会場は大いに盛り上がる。「声優さんって、すごい」と改めて感心した。拍手の大きさは、ほとんど同じだったが、僅差で清夏役の湊さんが優勝した。


ミニライブでは、MCも一緒に校歌斉唱

4人による朗読劇では、ボイスドラマの続きのストーリーを描いていくが、途中に3か所の分岐点があり、客席のプロデューサーの投票によりストーリーが変化していく。客席のプロデューサーが入場時に渡された赤と青のシートを掲げて、二つの選択肢のどちらかに投票。例えば、最初の分岐点は、優が飲むドリンク。ステージ奥のスクリーンには、赤が「ウーロン茶」、青が「初星ホエイプロテイン」と、ゲーム内のアイテムが表示されている。

投票の結果は、もちろんプロデューサーならみんな大好き2回行動ができる青の「初星ホエイプロテイン」が圧勝。優の「これを飲んだら2回行動できそう」という台詞に会場が沸いた。最後は、アイテムではないが、ゲーム内で一部のアイドルに恐れられた「(花海)咲季のSSD(スーパースタミナドリンク)も登場。優が元気一杯になったところで、朗読劇は終了。注目のミニライブが始まった。

1曲目は、湊さんが清夏の誕生日記念曲「Ride on Beat」を披露。ショートパンツのライブ衣装ではなく、清楚な雰囲気のワンピース姿での激しいパフォーマンスが印象的だった。 2曲目は、リーリヤの2ndシングル「極光」「The 1st Period Harmony Star DAY2」の時と同じく花岩さん、七瀬さんによるデュエットで披露された。3曲目は、ゲーム内最新イベントの楽曲「Howling over the World」を七瀬さん、花岩さん、湊さんの3人で披露。個性はバラバラだが、力強い楽曲が似合う3人のアイドルには、ぴったりの選曲だ。そして、最後は、アイドルではない優を演じる村田さんも加えた全員で、初星学園校歌の「標」を斉唱。客席のプロデューサーたちも大きな声で歌い、正直、記者席からは、キャストの声よりもプロデューサーたちの声がよく聞こえた。

ミニライブの後は、告知の後、一人ずつ公開録音の感想が語られて、出演者の4人が退場。ボイスドラマの続きも流されて、第1部「放送部の優雅で大騒ぎな一日」は終了した。


第2部のゲームでは、難問にも正解

第2部「放送部の軽やかで大騒ぎな一日」は、18時30分に開演。イベント全体の大まかな流れは同じだが、MCの村田さん以外の出演者は全員異なるため、当然、内容も雰囲気も第1部と大きく変わっていた。

4人が莉波の手作りクッキーを食べながら、何かの準備をしているボイスドラマが流れた後、出演者、全員がステージに登場、「1st Period」の感想を語るコーナーでは、伊藤さんは、いきなり「なんと言おうとしていたか、忘れてしまいました」と可愛く言って客席を笑わせる。しかし、4公演全部にサプライズがあり、客席のプロデューサーたちが驚いたり楽しんだりしていたのが楽しかったと、しっかり振り返った。川村さんは、演じる広とは異なり、テンション高く流暢に自分が成長できたこと、プロデューサーの温かさを感じられたこと語る。薄井さんは、意外に緊張はせず「なんだったら、今の方が緊張して、ちょっとプルプルしてる」と語っていたが、楽しそうに笑顔で語る姿からは、過度な緊張をしている雰囲気は感じられない。

第1部とは別バージョンのオリジナルジングルを収録した後は、事前にメールを募集していた「これって私だけ?“学マス”ルーティーン」のコーナー。薄井さんが読んだメールは、ゲームのホーム画面で広に「私のこと好きなの?」と聞かれる度に返事をしているという内容だったが、機転を利かせた薄井さんが隣に座る川村さんに広のセリフを読むように促したことで、貴重な広の生「私のこと好きなの?」を聞くことができた。ちなみに、川村さんも同じ事をやっているらしい。

レギュラーコーナー「放送部公認?!電波ジャック」の公開録音バージョンの後は、「みんなの声で!作ろう!オリジナルSSD」のコーナー。イベントオリジナルのSSDに入れる材料を決めるという設定だが、要はスクリーンに表示されたワードを客席のプロデューサーたちが叫び、アイドル役の3人は正確に聞き取ることができるかというゲームだ。

最初の回答者、薄井さんへの出題は「莉波お姉ちゃーん」で、当然、余裕の正解。最初の材料、ハチミツをゲットした。二人目の川村さんへの出題は、「一番私に向いてなさそうだから……」という広のセリフ。最初は、後半が少しばらつき、川村さんは「一番私にクリティカルヒット?」と謎の回答。しかし、2度目の挑戦で正解し、バナナが材料に加わった。

ここまでは、読むプロデューサーにとっても、聞き取るキャストにとっても簡単な内容だったが、3問目で難易度が急に跳ね上がる。ハロウィンイベントで発表された「仮装狂騒曲」の歌詞「異議マイナス 陰気バイラル 意に介さず イニミニマニモ」が出題されたのだ。2問目までは、抜群の統率で声を出していたプロデューサーたちだったが、さすがに後半の声はバラバラ。回答者の伊藤さんは「一文字も分からない(笑)」「いちマイナス いちマイナス?」と苦戦したが、「仮装狂騒曲」の公式MVでこのパートを担当しているだけに、3度目の挑戦で見事に正解。最後の材料オレンジをゲットしたが、1人だけ難問を出されたことに「こんなのずるいー」と可愛く抗議した。


「1st Period」も再現したミニライブ

4人での朗読劇は、第1部と同様に、客席のプロデューサーの選択によって展開が分岐。ライブの演出を選ぶという物語の中、ゲームのスキルカード2枚のうち、どちらかに投票していく。アイテムがテーマだった第1部は、強いアイテムが明確で投票の勝敗も分かりやすかったのだが、優劣が比べにくいカードの比較もあった第2部では、票が拮抗する場面も。最終的には、「アイドル宣言」「ハートの合図」「魅惑のパフォーマンス」が選ばれた。各スキルカードが選ばれた後、キャスト陣は、そのカードからイメージされるポーズを取っていったが、薄井さんの「魅惑のパフォーマンス」には、客席から大きな歓声が起こった。

ミニライブの1曲目では、薄井さんが莉波の2ndシングル「L.U.V」で、お姉さんアイドルの魅力を振りまく。ステージ衣装ではなく、可愛い私服衣装なのも「L.U.V」のイメージにぴったりだった。

2曲目は、千奈の2ndシングル「日々発見的ステップ」「学園アイドルマスター The 1st Period Harmony Star DAY2」と同じく、伊藤さんと川村さんによるデュエットで披露された。歌声のハーモニーだけでなく、仲良く見つめ合ったりする姿にも魅了される。

3曲目では、全体曲「がむしゃらに行こう!」を伊藤さん、川村さん、薄井さんの3人が熱唱。千奈、広、莉波の3人には、「がむしゃら」なアイドルというイメージはあまりないが、可愛く元気な歌声で会場はさらに盛り上がった。最後は、第1部と同様に村田さんも加えた4人とプロデューサーで初星学園校歌「標」を斉唱。会場の一体感はさらに高まった。

ミニライブの後、告知や最後のMCを終えて、4人が退場。盛りだくさんな内容の「初星学園放送部」初の公開録音イベントは、大盛り上がりの中、終了した。

筆者は、「The 1st Period Harmony Star DAY1」の会場にも訪れていたのだが、私服姿でのミニライブは、ステージ衣装でのパフォーマンスとはまた違う魅力があり、こういったライブが、また見られる機会があることを願っている。また、「初星学園放送部」の配信が始まった時から、初のラジオMCとは思えない安定したトークを披露してきた村田さんは、初の公開録音でも抜群の安定感。アイドル役のキャストとの関係性も心地良く、間違いなくこの日のMVPだった。今後も長くラジオが続き、公開録音も定番イベントとなっていくことに期待したい。


(TEXT by Daisuke Marumoto


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