情報科学芸術大学院大学(以下、IAMAS)は17日、「IAMAS 2021」と題して、第19期生による修了研究発表会および2020年度のプロジェクト研究発表会を2月20~23日に開催すると発表した。
IAMASとは、岐阜県の情報産業拠点ソフトピアジャパンプロジェクトの一環として、1996年に岐阜県立国際情報科学芸術アカデミーとして開学、2001年に修士課程のみの大学院大学として設立された学校。
芸術、情報科学、デザインなど、様々な専門領域を持つ人が集まっている。英文名称「Institute of Advanced Media Arts and Sciences」から「IAMAS」と呼ばれている。
今年度のコンセプトは、「この不確かな社会の中で、ものを作るとは何か、表現するとは何か」。新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延によって、社会全体が大きく変化したことをふまえ、このコンセプトに学生が向き合って発表内容を導き出した。
また「IAMAS 2021」は、IAMAS全体の展覧会でもあるため、修士の研究発表作品のほか、教員と主に修士1年の学生によるプロジェクト研究の発表会も同時に開催する。
具体的な展示例としては、身の回りの人や物を素材として取り込み、目の前の空間に配置して自由に遊べるARカメラアプリケーション「ARama!」や、「全周観察型立体ディスプレイ」のオープンソース化などを意図したメディア装置「OFAD Media Project」などが挙げられる。
印刷・流通に着目したメディア表現活動の紹介と、変性意識状態への導入を目的としたVR映像作品の体験展示や、音楽体験を拡張するプラットフォームであるNxPC.Labの活動アーカイブと、共同研究のMR作品などを含む「体験拡張環境プロジェクト 研究発表」なども行う。
●「IAMAS 2021」開催概要
・日時:2月20日~23日 10時~18時(入場無料)
*初日のみ13時~18時
・会場:ソフトピアジャパンセンタービル(岐阜県大垣市加賀野4丁目1番7号)
・主催:情報科学芸術大学院大学(IAMAS)
(TEXT by Shuto Uchimura)