シーエイプロデュースは1日、動画配信サービス「Blinky Live」にてVR演劇「僕はまだ死んでいない」の配信を開始したことを発表した。コロナ禍の影響で劇場での有観客公演が厳しい状況にある中、360度の自由な視点を選べる新しい演劇体験を目指して制作した作品になる。価格は、7日間の視聴期限にて3500円(税込、以下同)だ。
同社は、「STAGE GATE VR シアター」と銘打って、7・8月に「Defiled-ディファイルド-」、9・10月に「Equal-イコール-」と2作の朗読劇を、10・11月には「35MM: A MUSICAL EXHIBITION」でミュージカル作品を、劇場上演とVR映像の配信で実施してきた。今回は、本作の配信にあわせて、上記3作品の一挙配信も実施する。こちらも同様に1公演3500円となる。
本作「僕はまだ死んでいない」では、舞台上の物語の主人公の視点にVRカメラを設置。舞台上から360度見渡せる映像で、主人公の気持ちに寄り添うもよし、ずっと一人の人物を追うこともよしの自由な視点で観劇できる。
主人公・直人は、脳卒中で倒れ、自分の意志で動かせるのは眼球と瞼だけ。直人を取り囲むのは、父、兄貴分の幼馴染、担当医、離婚の話し合いが進んでいた妻。もし、自分の大事な人が、もしくは自分自身が倒れて生死の境をさまよう状況になったら。
目を背けがちで話題には上がりにくい、しかし誰もがいつかは迎える「人生の最期」について、エンターテインメントとしてときにコメディタッチに、構えることなく思いを巡らすことのできる作品だという。
なお、観劇可能なデバイスは以下の通り。ヘッドマウントディスプレイのみならず、スマートフォン、タブレットや、各種ブラウザでも視聴ができる。
(TEXT by Shuto Uchimura)
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